文/中国の大法弟子
【明慧日本2018年4月29日】不法に刑務所に拘禁されていた時、同刑務所内の某同修が迫害により尿毒症を患ってしまい、9カ月ほど入院しました。退院後、その同修は毎日、長い時間をかけて法を勉強し、死の関を乗り越えることができたのです。その同修は14年間も拘禁されたものの、釈放後、体のどこにも異常はありませんでした。
師父は「皆さんに教えますが、現在も残っていて大法と大法弟子を迫害することのできるものは学習者自身の原因です」[1]と説かれました。
今年の旧正月、実家に戻った私は多くの同修が病に苦しめられているのを見ました。なぜこれほど多くの同修が病に罹っていたのでしょうか? 私たちはどうすれば同修たちを助けてあげられるのでしょうか?
他の地域でも、同修に病の状態が現れると、皆、焦り出したり、心配したりします。同修のために発正念をする人もいれば、交流する人や一緒に法を勉強する同修もいます。皆、形式上は間違っていませんが、効果はあまり良くなく、結局、同修を送り出すしかない時もあります。
根本的に同修を助けるにはまず、病の状態に陥ってしまった原因を探さなければなりません。法を得てすぐに師父が私たちの身体を浄化してくださったので、病にかかるなどあり得ないはずです。しかし、今、実際には病のような症状が現れています。多くの同修はこの原因についてたくさん交流してきました。私もこれについて2点ほど交流したいと思います。
まず、修煉を始めてから原則的な問題において、過ちを犯したことがあるかどうかを振り返るべきです。そして、もし、過ちを犯した場合、大法にもたらした損失を補ったのでしょうか? 例えば、偽の経文を広めたり、法を乱したり、誤って邪な道に陥った後、他の同修を迫害したり、資料拠点の資金を勝手に動かして個人の為に使ったり、男女間の問題で過ちを犯したりなど、様々なことが病をもたらす原因となり、そして、最後には死に至ることもあり得るのです。交流の中で、同修たちはよく病のような症状に苦しめられている同修に、内に向かって探すようアドバイスしますが、その同修は自ら犯した過ちを恥ずかしがって口にすることができず、却ってアドバイスしてくれた同修の方が間違っていると主張する時があります。こうなってしまうと、何の結果も出せず効果も良くないでしょう。以上に述べたような過ちを犯してしまった同修が、まだ大法の中で修煉したいのであれば、それなりの覚悟をして、大法にもたらした損失を挽回しなければ、生死の関を乗り越えることはできないでしょう。
次に、根本的な執着心を取り除かなければ、時間が経つにつれて関がどんどん大きくなっていくということです。例えば、大法弟子は人にとやかく言われたくなくて、そして、すぐに怒り出してしまうと師父は説かれました。迫害の初期において、邪悪に弱い面を見せてはいけないと、師父は大法弟子にこの方面についての法を説かれませんでした。しかし、2006年に、師父は『ロサンゼルス市法会での説法』でこのことについての法を説かれました。あれから12年間が経過し、私たちは師父の要求に達したのでしょうか? 自我を強調し、自分の不足に全く気付かない同修もいれば、色欲心を取り除かず、表向きは欲を断ったように見えても、自らのタイプの異性を見かけるとすぐに妄想を始め、夜は色欲に関する夢を見ても反省するどころか、その夢を何度も味わったり、インターネットで黄色い内容を見たりする同修もいます。これらの人心を取り除かなければ、時間が経つと難関が生死の関に変わることもあり得るのです。旧勢力は私たちの全ての過ちを記録しているのです。
道を誤ったことは恐ろしいことではありません。肝心なのは、その関を乗り越えるという強い決心を下せるかどうかなのです。今、邪悪は迫害の初期の様に全国的に大法弟子を逮捕したり、拘禁したり、迫害したりはしていません。邪悪の力が弱まっていくにつれて、各地区の環境も少しずつ緩和してきているのです。しかし、環境が緩くなったことは、修煉への要求が下がったというわけではありません。最後になったからこそ、修煉がより一層厳しくなり、旧勢力による迫害や按排もより隠蔽(いんぺい・故意におおいかくすこと)されて、気づくことも困難になってきたということを認識するべきです。現在、形のない迫害がまだ続けられています。しかし、内に向けて自分をしっかりと探せば、すべてが解決できるのです。
師父は「現在、旧勢力は直接、大法弟子を迫害する勇気がなく、形のある大きな生命もこのようにする勇気はありません。今、どういうものが大法弟子を迫害しているのですか? 虫の類のものや細菌などめちゃくちゃなものばかりです。正念を発することは非常に有効なのです! 正念を発すると、一面また一面と滅されてしまいます。しかし、たくさんおり、宇宙はとてつもなく広いので、しかも宇宙に多くの次元があり、滅されても、そうは経たないうちにまた滲み出てきます。来たら、また滅すれば良いのです。このように絶えず正念を発し、しばらく続けると、はっきりした効果が現れてきます。正念を発してしばらく良くなったのですが、また悪化したら、自信を失ってしまう人がいます。あなたに教えますが、旧勢力はこのやり方であなたの意志を消耗させており、あなたの確固たる信念を消耗させています。皆さんはこれらのことに気をつけてください」[2]と説かれました。
邪悪による迫害の最終目的は大法弟子たちの修煉への意志を滅することなのです。自分自身の言動を正すほかにも、発正念や全体学法、交流などを通じて邪悪による隠蔽な迫害を乗り越えることができるのです。毎日法を勉強し、暗唱することこそより一層効果的です。
それでは、私自身がどのように法を暗記しているかについて紹介したいと思います。私は毎日必ず『轉法輪』を2ページ暗記するようにしており、30分ほどかかります。1週間で12ページの法を暗記し、日曜日になると、月曜日から土曜日まで暗記した分を何度も暗唱して、記憶を固めます。毎日の暗記はお昼休みや夜寝る前、あるいは空いた時間にトータルで30回ほど頭の中で暗唱します。そして、毎日の学法の時に、暗記できた部分は本を見ないで暗唱していきます。すらすらと暗唱できない部分は何度も繰り返して読み上げていきます。1カ月間で『轉法輪』を10回ほど通読することができれば、暗記した部分も10回ほど暗唱することができ、より記憶を固めることができます。
もちろん、『轉法輪』を暗唱することが目的ではありません。ただ、法を暗唱する時、集中力が高められます。当然、法を暗記する時、妨害はあります。しかし、意志を固めて妨害に耐えられれば、法に融け込んだと感じることができ、座禅する時、頭の中は大法で満たされるのです。師父は「われわれの能力のある人、若くて精力旺盛の人は、年を取って記憶力が良くない人を除いて、皆さんはこの本を暗記すべきです」[3]と説かれました。
まだ、病のような偽りの現象に悩まされている同修たち、あるいは、これらの同修を助けようとしている同修たちは、皆で一緒に法を暗唱してみてはいかがでしょうか? できれば、毎日決まった量を暗記し、そして、何があっても決して揺るがないという決心を持つことが大切です。もし、その日何かあって暗記できなかった場合は、次の日に必ず前日の分も補うのです。何があっても決してあきらめないという固い決心がなければ、法の暗記はとても続けられないでしょう。覚悟もできないまま法を暗唱していくと、気づかないうちに諦めてしまいます。生活や仕事などの理由があるかもしれませんが、それも実は邪悪による妨害なのです。
私たちの頭の中が常に大法でいっぱいならば、邪悪はとても近づけないでしょう。常に大法に融け込んでいる修煉者には、病のような偽りの現象が現れるはずがないのです!!
注:
[1] 李洪志師父の著作:『各地での説法二』「米国フロリダ州法会での説法」
[2] 李洪志師父の経文:『二〇一五年米国西部法会での説法』
[3] 李洪志師父の著作:『法輪大法義解』「北京法輪大法指導員会議での法を正すことの意見について」