【明慧日本2018年6月9日】遼寧省鉄嶺市昌図県通江口鎮の法輪功学習者・張佩環さんは、2018年1月に不当な開廷をされ、8カ月の実刑判決を宣告され、それを不服として中等裁判所に控訴した。
控訴してから中等裁判所は『事実が不明確で、根拠が充分ではない』と判断した。そして原審を取り消し、再審を命じた。
2018年5月17日、昌図県裁判所は張さんに対して再度 法廷での審問を行った。家族が依頼した一審の弁護士は、法廷で再び張さんの無罪を主張した。
弁護士は「傍聴席に着席した20人以外 まだ空席があるため、法廷外に待っている他の家族にも入廷させ、傍聴させるべきだ」と求めた。裁判長はそれに賛成し、その後、さらに十数名の親戚と友人が入廷した。その際に傍聴席が満席になると、他の親戚や友人は裁判所のホールと裁判所の外で待機した。
弁護士は「裁判席に身元不明な人(一審の裁判長・王寧を指す)がいる」と指摘し、その人に「裁判席から退いてほしい」と求めた。しかし、王は動こうとしなかった。弁護士はさらに「王が制服を着用していないため、王を法廷から退場させるか、または傍聴席に着席させるか」と強く求めた。裁判長の指示の下、王は仕方なく法廷から退場した。すると、法廷内の空気も幾分緩和した。
張さんは「法輪功を修煉することは罪ではありません。法輪功は良い人になるように教えています。法輪功の小冊子を所持していても、違法ではありません。法輪功の書籍の出版も合法です」と自ら無罪を主張した。
検察官は再び一審のいわゆる証拠を用いて起訴しようとした。弁護士は一審の判決に使われたいわゆる証拠に対して「当事者を告発した証拠について、法廷ではその真実性、合法性、関連性などについての尋問が行われず、このような証拠は無効である」と指摘した。そして「開廷する前、当事者に知らせていないことや、法輪功創始者の『各地での説法』などの個人的な読み物を宣伝物として取り扱うのは、非常識である」とも指摘した。張さんの息子も確かな根拠を持って、母親の無罪を主張した。
法廷での審問が終わった時、張さんは法廷で無罪釈放を求めた。傍聴席の親戚や友人たちも、法廷が法律に基づいて張さんを無罪釈放するだろうと期待した。しかし、裁判官は「後日、然るべき日を選んで言い渡す」と宣告し、その日の法廷審問を早々(はやばや)と終了させた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)