【明慧日本2018年6月15日】遼寧省丹東(たんとう)市の法輪功学習者・趙鴻娥さん(52歳女性)の一家は法輪功を学んでいるという理由で、中国共産党当局に迫害を加えられた。小学校教師の趙さんは法輪功を学んでいるだけで、懲役8年の実刑判決を宣告され、2015年9月に帰宅した。しかし、2017年3月21日に再び連行され、丹東市振興区裁判所に再度、懲役3年3カ月の実刑判決を言い渡された。80代の父親は世話をしてくれる人がいなくなったため、老人ホームに入るしかなかった。父親は娘に会いたくても会いに行けず、2018年4月26日に無念な思いを晴らせないまま死亡した。
趙さんは丹東市福春小学校の教師で、夫の唐義青さんは学校の付属工場の職員だった。息子の唐詩雨さんは福原小学生のとき、先天性の心臓病と診断されて余命6カ月と宣告された。しかし、幸いにも一家は1996年に法輪功に出会い共に学び始めた。そして、息子は健康を取り戻した。一家3人は一緒に学法をして法輪功を広め、真・善・忍の教えに従って自分に要求し、とても幸せな家庭を築いた。
しかし、1999年7.20、共産党は法輪功への弾圧を開始し、趙さん一家は迫害から逃れることができなかった。趙さんと夫は数回連行されて実刑判決を宣告され、放浪生活を余儀なくされた。共産党当局の警官は夜中に趙さんの自宅に不当に押し入り、家宅捜索を行った。しかも8回もである。それを目の当たりした両親と息子はショックを受けた。
息子は法輪功を学んで心臓病を回復したが、警官の暴力行為を見て恐怖を感じ、精神的に巨大なショックを受けたため、心臓病を再発してしまい、2003年5月25日に死亡した。享年14歳の若さであった。
2007年9月、振興区司法部門は丹東市610弁公室と結託し、連行した趙さんに懲役8年、唐さんに懲役9年の実刑判決を宣告した。その後、2人はとも刑務所に拘禁された。趙さんの母親は娘夫婦のことを心配して不眠症になり、食事も食べられず、何度も女子刑務所へ行き娘との面会を求めたが、一度も許可されなかった。やがて精神的な苦痛に耐えられなくなり、母親は2014年5月20日に死亡した。
2015年9月、趙さんはやっと刑務所から出られ、病気の父親の世話を始めた。
しかし、2017年3月21日午後、趙さんは丹東市万達広場で、人に法輪功が迫害されている事実を話した際に、警官によりまたも連行された。
そして、同年12月8日午前、振興区裁判所は趙さんを含む3人の学習者に対して、秘密裏に裁判を行った。3人に事前の通知はなく、突然、留置場から裁判所まで連れて行かれた。当然、家族も知らせを受けておらず、裁判を傍聴できなかった。法廷では3人とも罪を認めなかった。
しかし、趙さんは懲役3年3カ月の実刑判決を宣告された。その後、趙さんは控訴したが、中級裁判所に原審を維持すると宣告された。
病気で老いた父親は世話人がいなくなり、老人ホームに入れられたが、優しくて親孝行な娘のことを思うばかりだった。悲しみに暮れ日々を過ごしていた父親は健康状態が悪化し、娘に会うこともかなわず、2018年4月26日に死亡したという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)