【明慧日本2018年6月23日】山東省済南市の法輪功学習者・魏文英さん(40代)は、済南市留置場に1年5カ月にわたって拘禁された後、最近懲役5年の実刑判決を宣告された。この判決を不服として、魏さんは中級裁判所に控訴した。
2017年1月8日午後3時頃、魏さんの母親が外出先から帰宅してドアを開けた途端に、尾行していた十数人の警官らが一斉に、魏さんの家に押し入った。家には魏さんと魏さんの夫がいた。魏さんの母親は当日午前、市街に出てスーパーで買い物をして、そのあと路線バスに乗って帰る途中で、すでに私服警官に尾行されていたと後でわかった。
警官らは屋内に押し入った後、数人の警官らは魏さんの家族の大人を見張り、2人の女性警官は子供を見張り、他の警官らはあちこちを探しまわり、家宅捜索を行った。パソコン、プリンター、コピー用紙と、すべての法輪功関連の書籍と法輪功の創始者の写真、そして現金などが押収された。そして午後6時以降、警官らは魏さんの妹は法輪功学習者ではないのにもかかわらず、妹の家にも押し入って屋内を探し回り、録画をしたり、3時間にわたって家宅捜索を行った。
魏さん親子2人は派出所に連行され、それぞれ尋問された。その後、魏さんは済南仲宮鎭にある済南留置所に入れられた。警官は、2015年に魏文英さんを連行しようとしたが、情報が漏れたため行動を起こさなかったらしい。今回の連行は警官の話によると、全て「上からの命令だ」という。
済南610弁公室、警察署、国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の人員は以前から魏さんに対して、携帯電話の盗聴や監視をしていた。魏さんの自宅の周辺に監視する人員を配置し、魏さん一家がいつ、どこに行って何をしたか、誰が魏さん宅に訪問したか、警官にはすべてわかっていたという。魏さん親子が連行された後、現地の他の学習者も次々と連行された。
警官は魏さんを誹謗中傷する書類を送検した。弁護士が検察庁で書類を閲覧していた際、「被告人に罪を認めるように説得してくれ」、「被告人が有罪だという弁護をしてくれ」と検察庁の訴訟課の人員に強要されたが、弁護士は厳格に拒否した。
法廷での審理中、および審理が終わった後、検察庁の人員と警官ら5人は、引き続き魏さんに「有罪を認めなさい」と何度も強要した。「罪を認めて、法輪功の修煉を放棄すれば、すぐにでも解放する」と人員らは3回も繰り返したという。ずっと黙っていた魏さんは最後に「法輪功の修煉を続けます」とはっきりと答えると、居合わせた人員らは皆、驚いたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)