【明慧日本2018年7月4日】広東省普寧(ふねい)市の法輪功学習者・楊鳳桃さん(55歳女性)は2016年12月、現地の裁判所により懲役8年6カ月の実刑判決を下され、同月22日に広東女子刑務所に拘禁された。2018年6月15日、刑務所から病状の知らせが家族に届き、楊さんは現在3級の高血圧で危篤状態に陥っているという知らせであった。
この知らせは、楊さんが拘禁されて1年6カ月の間に3通目である。「危篤」という言葉の使用は初めてで、楊さんはいったいどんな酷い迫害を受けたのか? 拘禁される前の楊さんは非常に健康だった。たった1年6カ月で危篤状態になるとはなぜなのか? このような危篤状態で引き続き拘禁されるべきではない。刑務所側は早めに家族に知らせ、保釈の手続きをするべきである。「刑務所法」第17条は、酷い病気で医療仮釈放が必要な場合、しばらく拘禁しなくても良いという規定もある。
楊さんは人々に法輪功の真相を伝えたため、2015年10月13日に自宅で普寧市大南山派出所の警官により連行され、当日夜、留置場に入れられた。同年12月11日に逮捕状が発布され、2016年3月18日に裁判が行われた。同年7月5日、第2回目の裁判が行われた。裁判が終わった後、楊さんは法廷内の警官により暴力を受けて意識不明となり、右目、頭部、頚椎、腕などの部位を損傷した。
裁判が終わった後、楊さんは裁判官と検察庁側の告訴人に「邪教組織って何のことですか?」と詰問したが、誰も回答してくれなかった。そして法廷内の警官数人が楊さんに近寄って来て、楊さんを押しながら法廷の外に引きずり出した。1人の警官が力いっぱい楊さんを2メートル以上投げ倒した上に、拳で楊さんの右目を殴り負傷させた。また1人は後ろから楊さんの髪の毛を掴み、足が地面から離れるほど楊さんの全身を持ち上げた。そして、手錠を掛けて楊さんをパトカーに引きずり込む時に、最初に暴力を振るった警官がまた力いっぱい楊さんの脊椎を殴ったため、楊さんはすぐに意識不明となった。暫くたって、意識が戻った楊さんは「なぜ私を殴ったんですか?」と詰問すると、その警官は「今また、お前を蹴りたくなったぜ!」と叫んだ。
現在、楊さんは3級の高血圧症にかかり、専門医の話によると、3級の高血圧症とはすでに極限状態で生命の危険に晒されていることだという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)