文/北京の大法弟子
【明慧日本2018年10月28日】私は大法を修煉しているために、中国共産党による迫害に遭いました。仕事を離れて21カ月後のある日、職場に戻って出勤するようにと職場の上司が私の家に通知を届けにやって来ました。そこでまた私に新たな職場が準備されました。
ある日作業場の主任から「数日後、業務上の学科試験を行うので、時間を見つけて復習しておくように」と通知され、さらに「今回の試験は給料に直接関係してくるかもしれない」と言われました。試験当日の監督官は上級機関の指導者と職場の会計係りでした。私はすぐに答えられる問題の答えだけを書き、ほかの数問は覚えていなかったので答えられませんでした。そこで私が一番早く解答用紙を提出すると、主任は「問題はすべて答えたのか?」と聞かれ、「答えられるものはすべて答えましたが、数問は覚えていなかったので答えられませんでした」と言いました。主任は「それならどうしてこんなに早く解答用紙を出すのか。最後のほうになれば、テキストを見ながら書けるだろうに」と言われ、「試験が目的ではなく、目的はこの問題に自分が本当に答えられるかどうかにあります。私は修煉者で、どこにいても真・善・忍の基準に基づき何事も行います。出来るものはできるし、出来ないものはできないのですから、答えられなかった数問はもう一度復習し、次の試験の時までに出来るようにしておきます」と答えました。主任はうなずき、その後みんなに「法輪功を学ぶ人はインチキをしない」と言いました。
ある時職場で私は同僚に挨拶しましたが、同僚は突然私に向かって「ドアの閉まるボタンを押して私を困らせたわね、ドアの閉まるボタンを押して私を困らせたわね!」と大声で叫びました。その時私は修煉者であるから、これは偶然なことではないと思いました。師父のお言葉を覚えていました。師父は「言うまでもなく、難やトラブルが起きる時、あらかじめあなたに知らせることはありません。何もかもあなたに知らせたら、何を修煉するというのですか? 効果もなくなります。それはいつも突然に現われるからこそ、心性の試練となって、本当に人間の心性を高めることができます。そして、その時こそ、心性を守れるかどうかを見て取ることができるのです。ですから、トラブルが起きるのは、偶然ではありません」[1] と説かれました。私は主任に会って、主任と一緒に同僚にはっきりと説明したいと思いました。しかし主任は「彼女に関わってどうするつもりだ? 彼女は精神病だ! みんなも彼女には注意して見ており、仕事中に何も起こさなければそれでいいんだ」と言われ、そこでその同僚にはっきり説明すべきだと私は思い、いつもその同僚と話をしている年配の同僚に頼みました。年配の同僚がその同僚に「あなたは他の人にぬれぎぬを着せていますよ」と言うと、その同僚は「洗濯機で洗濯している時に、彼女が閉まるボタンを押して、私を困らせたのよ」。年配の同修は「洗濯室のスイッチは電力制御室にあるから、誰も押せませんよ、あなたは濡れ衣を着せていますよ」と言って聞かせました。するとその同僚は少しずつ冷静になりました。そこで私は走って果物とお菓子を買いに行き、その同僚を慰めながらミカンを剥いで食べさせました。するとその同僚は自責とおわびのまなざしで私を見ながら「あなたはみんなが言っているような人ではないわね?」。その後このことが職場で伝わり、ある同僚が「精神病の人の方がかえって道理があるようです。また、自分が無実の罪を着せられても果物とお菓子を食べさせて慰めるとは、法輪功を修煉する人は思いやりがあります。もし他の人だったらすぐに彼女とケンカしているでしょうに」と言いました。
法輪大法のすばらしさは私の身近で現れ、すぐに同僚たちとの距離を縮めました。そして修煉の環境はどんどん良くなり、自分が修煉者であることをいつも忘れず、修煉を仕事と生活の中に溶け込ませました。
職場の業務量は多くはなく、余った時間は自然と私の学法や法の暗記、煉功や発正念、真相を伝える時間になりました。職場にいるある同僚の家は遠く、職場内の宿舎の家でその同僚が休んでいた時、私は『洪吟』の中の「人を做す」という詩を書き写し、その同僚の家族にも見せました。同僚はいつも「姉さん、煉功してください、邪魔しませんから」と私に勧めながら手を上下に動かして、衝灌(チョングワン)の動作をして見せました。ある時4、5回同僚が私の周りを囲み、同僚たちにも座禅を教えると、ある同僚はすぐに両足で座禅が組めました。
職場のある同僚が主任とトラブルを起こしました。この同僚は心で不満に感じて、主任に「私も〇〇〇さん(私のことを指す)と法輪功を一緒に学びます。法輪功は争わず、戦わず、怒りませんから」と言いました。ある時主任は「ある人物があなたを『転向班』へ送るようにと言ってきましたが、私は押し返しました」と言いました。
ある時職場に数人の営業マンが来て、来たばかりで、どうしていいか多くのことがわからず、私が手助けをすると、時間を節約でき、同時に経済的な損失も避けられました。数人がとても感謝し、私に食事をご馳走しようとしたので、私は婉曲に断りました。また果物を持って来た時も湾曲に断りました。その後、営業マンの1人が私に飲み物を注ぎ「お姉さん、これは水ですから、お飲みください」と言われ、営業マンに「私は法輪功修煉者で、師父は私に真・善・忍に基づいて、いつでも他人のことを考えるようにと教え導かれています。あなた達は外に出たら大変なのですから、その気持ちだけ受け取っておきます。ありがとう」と言いました。そして私は営業マン達に法輪功の真相を伝え、三退させると、営業マンの1人が「お姉さん、あなたは本当に素晴らしい」と言われ、「私が素晴らしいのではありません。みなさんは『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』を覚えてください」と言うと、営業マンは「この法輪功はどうやって人の心を浄化させるのですか。お姉さん、法輪功はどのように修煉するのですか? ぜひ教えてください、私も修煉します」と言って、その営業マンは大声で「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と叫びました。
またある時、ある営業マンが宿直室の椅子に座って固定電話で話していました。その営業マンが行った後、座っていた椅子の下に新しいトランプが落ちているのを見つけました。さっき電話していた人がポケットから落としていったのだと思い、トランプを拾い、営業マンが仕事に来た時にトランプを渡しました。営業マンは「これは法輪功を修煉している人だからできることであり、他の人だったらトランプを自分のものにしてしまうでしょう」と言いました。この人は真相がわかり、その後「三退」しました。
師父は「若い女性はどうしても美容に気を使い、肌の色をより白くつやのあるものにしようとしますが、実は、性命双修の功法を本当に修煉すれば、おのずとそうなりますので、手入れをする必要もないことを保証します」[1] と説かれました。
私を知っている人に、だんだんと若くなっているとよく言われます。後になってある人が私がもうすぐ定年退職する年齢だと知って、非常に驚きました。私の周りでは、人々が大法の超常さと素晴らしさを目にしていましたので、私が真相を伝え「三退」を勧めることはとても順調に進みました。
新しい仕事の職場に就いたばかりの時、職場のある書記がたまに私と話をしに来るようになりました。その書記はいつも仕事や会議が順調かどうか私を見に来るので、いつも自然とその書記に真相を伝えました。ある時書記は「あなただけがお子さんを連れており、何か困ったことがあったら言ってください。たとえば生活困窮者への保護手当の申請など出来ますよ」。「大丈夫です、私と子供は医療費を使ったことがなく、私と子供が生活するには十分な給料です」と言うと、さらに書記は「保護手当をもらえば貯金できるじゃないですか?」。「私は真・善・忍を修煉しており、保護手当を貯金することは、真に符合しません」。またある時書記は「あなたはとても優秀で、この職場ではあなたにいやな思いをさせてしまいました。もしあなたが望むなら収入と待遇がもっといい職場に変えてあげられますよ」。「ありがとうございます、もし仕事で必要ならば私は拒否しませんし、必要でなければ行きません。なぜなら私は法輪功修煉者で、どのような環境も選びたくはありません。私は自分の言行で環境を変えることができますから」。またある時書記は「私たちの職場では業務上の知識クイズがあります。もしあなたが参加したければ、あなた達の職場からあなたを推薦することができます」。私は「このようなチャンスは若い人に譲ります」。この書記は「あなたはすでに五行にいず、三界を出た人であるかのように見えますね」と言って、突然大声で「あなたの行動から私はすでに法輪功とは何かを知っています。もしあなたが信仰を堅持するのであれば、私はあなたの立場に立ちます。官職を失い罷免されることを恐れません」と言いました。
法輪大法はこの生命を変え、心を入れ替えて真人間に生まれ変わらせました。そして、私の正しい正念がこの書記に真相をわからせました。
しばらく経ってから、ある時作業場の主任が私を事務所に呼び、入ってみると4、5人の人がいました。その中にあの上の部門の書記もおり、書記は急いで挨拶して「この方たちは私たちの本部の公安分所の人達で、あなたと話したいそうだ」と紹介しました。私が公安分所の人たちを見ると、すべてふだん着を着ており、私と公安分所の人間たちは向かい側に座っていました。私は心の中で「私は神であり、私は恐れず、師父にご加持を求めよう」と考えると、すぐさま心が平静になりました。公安分所の1人が「ここ最近、法輪功の分子が破壊工作を行い、衛星を利用してゴールデンタイムのテレビ番組に勝手に映像を流し、人々の正常な生活を妨害したが、この問題についてあなたはどう思うか?」と聞かれました。私は落ち着いて「そういう風におっしゃるのはあなたが真相がわかっていないからです。彼らは破壊工作を行ったのではなく、番組に映像を流すという方法で真相を伝え人を救っているのです」と言うと、突然数人が私を見すえ、公安分所の人の顔色が変わりました。雰囲気は直ちに緊張し、空気が凝固したようになり、続いて公安分所のもう1人が「あなたは今でも法輪功を煉っているのですか?」と尋ねました。私は「法輪功は煉るだけではなく、修煉であり、修煉して心を善に向かわせ、良い人に向かわせます。そしてさらに良い人になり、高尚な人になるよう努力しますので、個人や家庭、職場、社会に対して百利はあっても一害もありません」とはっきりと言いました。すると上の部門の書記が突然立ち上がり「もういいでしょう、もういいでしょう、話はここまでにして持ち場に戻ってください」。書記は振り返って、公安分所の人間に「少し休憩しましょう、食事をご用意してありますから」。この書記がこっそりと私を保護してくれたことが私にはわかりました。この時の時間は数分間でしたが、私は礼儀正しく立ち上がって事務所のドアを出て、門を出ていくと、その書記が追いかけて来て、早口に「安心して戻ってしっかり仕事してください。私がいれば誰もあなたに手を出させませんから」、そう言うと戻っていきました。私は心の中でこの生命に本当に感服し、大したものだと思いました。書記は真相がわかり、大法弟子を保護し、大法に大きく一歩近づき、自分の生命に素晴らしい未来を選択しました。その後、主任から話を聞きました。私がいなくなった後、あの公安分所の人間は書記を叱りつけ「どういうことだ。あなた達は彼女の人柄が素晴らしく、仕事が素晴らしく、思想が素晴らしいと報告したではないか」と言ったということです。
2007年の初めのある日、通勤で乗っていたバスの中で縁のある人に真相を伝え、真相資料を渡した時に、尾行していた私服警官に不当に連行され、2年4カ月の労働教養に科されました。労働教養から戻った後、職場では新しいリーダーのグループに変わっていました。この中国共産党の新しい書記は嘘に深く毒害されており、大法をひどく中傷し、師父を誹謗中傷した話をし、すぐに出勤するよう私に言いました。しかし、確認書を書かなければならず、出勤したその日に作業場の主任に手渡すようにと言いました。私は迫害から帰ってきたばかりで、学法で心を純粋にするのが追い付かず、多くの人心があり、正念が不足していました。新しい書記と衝突は避けるべきです。まず出勤し、学法を通じて、心性が向上してからゆっくりと書記に真相を伝えようと思いました。出勤したその日に私は自分が書いたものを作業場の主任に手渡しました。作業場の主任は受け取るとすぐに開いて読みました。簡単に言うと、それはだいたい次のように書かれていました。「各部門のリーダーの関心と思いやりに感謝申し上げます。今後の仕事の中でどこか良くないところがあればすぐに正します。リーダーが安心されることを希望します。私は少しずつ良くなっていきます」。作業場の主任はこれを何度も読み、これは主任たちが望んでいる確認ではないと主任は思っている、と私は思いました。すぐに私は師父にご加持を求めました。これらの衆生をしっかりと保護し共産党がこれらの衆生を利用して、大法に大罪を犯すのを許さず、また共産党がこれらの衆生を利用して大法弟子を迫害することを許さないように、師父にご加持を求めました。すると作業場の主任は突然大声で笑いながら「なかなかいい、なかなかいい、大きく進歩している」と言いました。私は心の中で「師父、ありがとうございます」と申し上げました。師父はこの生命を保護してくださり、大法に対して大罪を犯すことを許されませんでした。これは師父が主任の口を借りて、私が正しいと伝えてくださったのです。
同僚たちが私を見て、ある同僚が「相変わらずですね」と言いました。ある同僚は共産党を激しく罵って「これからは自分を大事にしてください」と私に伝えました。ある同僚は何も言わず、私に微笑みかけ、親指を立てました。またある同僚は「食事をご馳走しますよ。あなたのために歓迎会を開きます」と言いました。まるで久しい旧友に本当に会ったかのような歓迎ぶりでした。
作業場の主任は「私たちは大きく内装をほどこしました。あなたには福があります。ちょうど内装が終わったところに、あなたがこの仕事場に戻ってきました」。さらに主任は「休憩室の個人用のベッドと棚は新しいものに交換しました」。「私が使っていた棚はどうなりましたか?」と尋ねると、作業場の主任は「古いものはみな処分して捨てました」。「しかし私が使っていたあの棚には、まだ物が入っていませんでしたか? どこに捨てたんですか?」と尋ねると、主任は「自分にはわからない、その時はとても忙しく、乱雑だったので面倒みきれなかった」。私の心は焦りました。棚の中には大法書籍があったからです。私は「弟子のどこかに法に則っていないところがあれば正します。邪悪な生命が人々を利用して大法に対して大罪を犯すのを許しません。私は必ず大事な本を取り戻しますので、師父のご加持をお願いいたします」と心の中で師父にお願いしました。私は「棚には貴重品が入っており、預金通帳に保険証などです。必ず見つけなければなりません。どこの会社が運んだのですか? 棚にカギがかかっていることはわかっていたはずです。中に物が入っているのに運んだのならば、それは内部の窃盗か、あるいは管理者が自分で盗んだのであり、私は徹底的に探します」と言うと、作業場の主任は私の厳しい口調に、慌てて「本当に探せないでしょう、どうしようというんですか?」と戸惑っていました。
私は学法と発正念を強め、内に向けて探しました。数日が過ぎ、主任が私のところに来て「ついて来てください。大型倉庫の合間の隅に物があります」。さらに主任は「その中に棚があるのですが、あなたが使っていたものでしょうか?」と言いました。棚の上部は土をかぶっており、運び出すととても重かったので、心の中で喜びました。私のものに間違いない、なぜなら棚の中には大事な大法書籍や経書と「明慧週刊」が入っていたからです。同僚を呼んで棚をこじ開け、作業場の主任とその同僚が私のそばに立ち、棚を開けました。大法書籍と「明慧週刊」は私はいつも読み終わると布袋に入れてしっかりと包み、きちんと棚に入れてあったので、作業場の主任は「姉さんは他の人とは違い、この棚をみごとに整理して、物がきちんと並べてありますね」。見ると、棚の中の貴重な大法書籍と「明慧週刊」は個人の物品と一緒に捨てられずに、置いてありました。
私が定年退職して職場を離れた時、職場では数人の人がまだ「三退」していないだけで、他の同僚たちはみな「三退」しました。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』