【明慧日本2019年1月18日】(台湾台北=明慧記者鄭語焉)丁維芬さんの夢は良い人と結婚して可愛い子供に恵まれ、仲睦まじい家庭を作り、平凡な生活を送ることでした。しかし現実は思い描いていたようにはいきませんでした。結婚した後の丁さんは家庭の情と恨みの葛藤に苦しみ、二度の自殺未遂をして人生に絶望していた時に、幸いにも法輪大法に出会い修煉を始めました。丁さんは「真・善・忍」の法理から人生の最高の真理を悟り、恩讐(なさけとうらみ)の葛藤を乗り越えることができました。さらに慈悲な心で周囲の人や物事に接するようになり、曇りがちな人生が晴れわたり、彼女は明るくなりました。
丁維芬さんの夫はハンサムで女性受けがよく、結婚した後でも頻繁に女性問題や不倫などを引き起こしてしまい、書かれた反省文だけでも分厚くあります。夫に失望した丁さんにとって、子供たちが心を慰める大きな希望でいたが、夫婦共働きのため子育ての時間がないという理由で、姑は長男を自分の所に連れて行って返そうとしませんでした。長男が祖母の溺愛を受けてわがままになりつつあり、我が子を教育しようとしても自由に出来ない上、夫も自分の母親に頭が上がらないために何も言えませんでした。納得できない苦しみの中で、丁さんと夫の夫婦喧嘩が日常茶飯事になり、さらに悪循環に陥り、夫の兄弟達も彼女を無視するようになり、家族との仲が悪くなってしまいました。
情に戸惑い、情に苦しむ
両親に大切にして育てられた丁さんは、夫の家で姑の他にみんなと孤立して、立場がなくなりました。自由恋愛して選んだ夫なので実家にも言えず、孤独に陥った丁さんは絶望の状態から抜け出せず、二度も自殺未遂をして救助され、その後、状況が少しは良くなったものの、しばらくするとまた元の木阿弥になりました。生きる意味を失った丁さんにとって、まだ幼い次男が生きがいになりました。情に戸惑い、情に苦しむ丁さんは空を見上げては、人間は何のために生まれてきたのかと考えました。
2000年前後、丁さんの事務所にも気功ブームがやってきました。彼女はお金をかけていろいろな気功を習いましたが、ほとんどお喋りしながら体をぶらぶらして動くような気功ばかりでした。しばらく続けた丁さんは、このような気功をやっていても何の意味もないことに気づきました。ある日、丁さんは植物園でのんびりしている時に、穏やかな音楽が聞こえ惹かれて行って見ると、たくさんの人が法輪功を煉功している姿が見えました。和やかな雰囲気を感じた丁さんは静かに見ていました。動作が簡単で覚えやすかったので丁さんも法輪功を習いたいと申し出ると、そこにいた学習者が煉功の動作を教えてくれました。その年の中秋節を過ぎてから修煉し始めた丁さんは、今日まで怠りなく学法と煉功を真面目に実行してきました。
心の状態が良くなるにつれ 周りの環境が改善されていく
法を深く学ぶにつれ、丁さんは少しずつ自分が「情」に苦しんでいる原因が、自分の心に問題があると分かるようになりました。つまり自分の心がねじれているのに、それを放そうとしないため、ますます深く絡(から)んでしまったことがわかったのです。
『轉法輪』の本の中には「人間はどうして人間でありうるのでしょうか? それは人間には情があり、人間は情のために生きているからです。肉親同士の情、男女の情、親の情、感情、友情など、何をするにしても情が重んじられ、情を切り離しては何ごともできません。やる気があるかどうか、気分が良いかどうか、愛しているのかそれとも憎んでいるのか、とにかく人類社会のすべてのことが情から出ています」、また「情から抜け出すことができれば、誰もあなたを動揺させることができず、常人の心があなたを動かすことは不可能となります。それに取って代わるものは慈悲の心であり、より高尚なものです」とはっきりと書かれています。
師父のこの法を読む度に丁さんは新しい理解と心得(こころえ)があり、常に「真・善・忍」を基準にして内に向けて探し、執着している心を取り除くように努力しました。例えば、『轉法輪』をいつも学んでいると、怒りそうになった時にすぐ師父の説かれた大切な箇所を思い出します。「平素から慈悲の心と、穏やかな心理状態を保たなければなりません。そうすれば、何か問題が突然現われた時に、それに正しく対処することができます」(『轉法輪』)
丁さんは夫の家族が自分に対する冷たい態度を気にしなくなり、ひたすら修煉者の基準に従ってやるべきことをやるようにしました。夫との喧嘩もやめ、通常通りに毎日家事や仕事のほかに、学法と煉功をしました。丁さんと同じ会社に勤める夫の妹が妊娠すると、丁さんは毎日妊婦が食べやすい昼のお弁当を作って会社に持って行き、彼女に食べさせました。また夫の実家に行く時にも、必ず食べ物などを用意して持って行くように心がけました。知らず知らずのうちに夫の家族との関係が大きく改善され、嫁姑の関係も良くなり、夫の妹とも親しくなりました。段々と夫にも大きな変化が現れ、他の女性との関係が一切なくなり、睦ましい家庭が取り戻されました。会社の同僚は丁さんに、「あなたが法輪功をしてから性格がとても良くなって、かなり変わったわよ」と言われるほどでした。
丁さんは過去に情に傷つけられ、ひどいストレスの原因で心身ともに疲れ果て、医者に骨の機能は80代に相当すると言われました。さらに他にも危険な状態が検診され、追跡して観察する対象者となりましたが、法輪功を修煉してから体が著しく改善され、全体に迅速に若返りの現象が現れてきました。息子に「健康なベビーのようだ」と言われるぐらい元気になりました。
『轉法輪』(法輪大法)を学んで 正しく歩む道を見つける
2005年、まだ55歳だった丁さんの夫は心筋梗塞のために手術を受け、健康上の原因で中国での仕事をやめて家で休養することになりました。長年の仕事からいきなり退職した夫は心のバランスを失い、ストレスのあまりうつ病を患ってしまいました。さらに仕事を失ってから妻に軽蔑されるのを恐れた夫は、丁さんのやっている学法(『轉法輪』を学ぶこと)や煉功(法輪功を煉ること)に参加しませんでした。そんな状態の夫を見ても、丁さんは夫に対して不満や文句を一言も言わず、怨むことすらなく、妻として夫を介護すると同時に法輪功の活動もできるだけ参加しました。このように努力して1年も経たないうちに、不思議なことに夫のうつ病は完全に回復し、精神状態も正常になり、明るくなりました。現在では夫自ら掃除などの家事全般をするようになり、さらに嬉しいことに、丁さんに法輪功の煉功動作を教えてほしいと頼みました。
丁さんは「『轉法輪』を学ぶ前には、自分のことより先に人のことを考えるべきだということを知らず、自分の視点から見ていた利己的な観念から物事を考えていました。どんなことにも負けず嫌いな性格で、個性もかなり強かったのですが、『轉法輪』を学んでからは自分を律しました。すると、毎日が充実してきました。そして、病気や悩みが消え、心身ともに軽くてとてもすがすがしい気持ちになりました」とこれまでの自分を振り返りました。過去の苦しみや葛藤の中で喘(あえ)いでいた自分を振り返えると、最も深い感銘を受けたのは、法輪大法の書籍の中に「自殺してはいけない」と書かれていたことでした。そして「自殺すること自体も罪」であることを知りました。これらのことが分かった丁さんは、「当時もし自殺していたら、どんなに恐ろしい罪を犯していたか、考えただけで冷や汗が出ます」と無知であった以前の自分を思い起こしました。人生のどん底から幸運にも法輪功に出会い、『轉法輪』を学ぶことによって救われた丁さんは、ますます命の価値と人生の最高の真理を深く理解していきながら、『轉法輪』(法輪大法)をこれからも学び続けていくことが、自分の人生にとってどんなに最高なことで、どんなに幸運で素晴らしいことであるか実感したと言います。