文/インドネシアの大法弟子 ノーマンエデイーヤ
【明慧日本2019年2月8日】
初めて法を得る
皆さん、こんにちは。私はインドネシアのバリ島の大法弟子で、2009年の末に大法と出会いました。当時、両親と姉、そしてもう一方の双子の姉は家の近くの広場で法輪功の功法を煉る人達を見かけました。初めて煉功場に行った時に、ちょうど煉功が終えたところでした。隔週に私と双子の姉は煉功に行きました。そして、また1週間経ってから、私達は同修から『轉法輪』をいただき、どのように発正念をするのか書かれた用紙をもらいました。初めて『轉法輪』の第一講を読んだ時に私は非常に驚きました。人類の起源や人間がこの世に生存する本当の目的は何かなどについて、私は『轉法輪』から答えを見つけることができました。第二講を読んだ時に人類がどう修煉すれば、本当の家に戻れるのかについて教えられました。これらのことは『轉法輪』しか教えてくださらないことに気づきました。
私は小さい頃から霊的なものに興味を持っていました。大法を修煉する前に、私はある宗教を信仰したことがあります。それらの中に、末法の時期に人類を壊滅させるような大災難があると何回も述べられていました。私はどうすればこの大災難を乗り越えられるのかについて考える度に、不安を感じ心配しました。礼拝をするとき、私は泣きながら神さまに私を救ってくださるようにとお願いしました。これは確かに大法を得る前にあったことです。また、小さい頃から他の空間からの妨害がよくありました。ほぼ毎晩のように他の空間からの声が聞こえてきて、その度に驚いて目が覚めました。他の空間の光景が絶えず私の頭に浮かんでくるので、高校生になるまで1人で寝ることができませんでした。私がいつも怖がっているため、母は精神科に連れて行こうとしたことがあります。
2009年の年末、私は大法を得るときにちょうど高校を卒業して、バリ島南部の大学に通っていました。家から遠いので1人で生活するにはよい肝試しになりました。私は積極的に『轉法輪』を読んでいるうちに、怖がる心がだんだん弱くなり、怖がるときもあれば、全然怖がらないときもあります。修煉してから6カ月後、他の空間の霊体を怖がる心がだんだんと消えていきました。大法が私に良い変化をもたらし、父親は大法を非常に敬服しています。
不二法門を堅持し、旧勢力を否定する
『轉法輪』を読んでから6カ月経った頃、師父は『轉法輪』の第三講の「修煉は専一でなければならない」の中に「修煉しようとすれば、一つに専念しなければなりません。でなければ、修煉できるはずがありません」と説かれました。
私の理解ですが、もし本当に修煉したければ、完全に師父(大法)が按排された道を歩まないといけないことがわかり、不二法門してはいけません。インドネシアでは人々に信仰を持つことを要求しています。私の住んでいる田舎では宗教儀式に参加することによって、有神論を証明することになり、そうでなければ、無神論者になります。私は両親も含めて大親族の人達に大法だけを修煉し、他の宗教儀式のものを混ぜ入れないことを伝えたいのですが、なかなかこれが難しいのです。
最初のとき、両親は法輪大法の素晴らしさを知っていましたが、大法を専一に修煉することを受け入れませんでした。しかし、大親族は私の選択を受け入れて許してくれました。普段家族は打ち解けて暮らしていますが、宗教儀式をする祭日になると、いつも私の試練がやってきました。すると、両親の様子が一変し、強制的に一緒に礼拝に行かせます。これは本当の両親の姿ではないと、私は正念を保ち否定しました。
私は同修(大法を専一に修煉している仲間)に聞きました。私はどうすればこの難関を乗り越えられるのですか? 私は大法の中だけで堅実に修煉しなければなりません。そして、師父だけしかこの私を救い済度できないことを信じています。すると同修はそれには多く法を勉強し、堅実に師父を信じ、そして三つのことをしっかり行い続けていくことであると言いました。そこで私は学法をさらに熱心に行いました。四つの発正念の時間のほかに発正念の時間を増やし、両親を利用して私のことを妨害している旧勢力を取り除きました。
予想した通りです。宗教儀式を終えたあと、両親の態度が急に優しくなりました。何も起こっていなかったように、まるであの宗教儀式は存在していなかったようでした。そして、両親は私を連れて見物して回ったことがありました。このような儀式が6カ月ごとに繰り返され、しかも2年も続きました。心性を高める過程の中で、私は三つのことをしっかり行うばかりではなく、さらに多めに行いました。
2012年の末、盛大な宗教儀式を行う前の数カ月間、父は数人の同修を家に招いて、私が宗教儀式に参加しないことついて説明してほしいと言いました。しかし、家に来た同修達はまだこの宗教儀式に参加しています。交流のとき、同修たちは両親の前で逆に私のことを責めました。しかも、私が大法の教えに従い「不二法門」を堅持していることに、彼らは協力したことがないとまで両親に話しました。それで両親は私のことを怒っています。私は心の中で絶えず発正念し、これは本当の両親の姿と認めませんでした。
交流がやっと終わり、同修たちは帰りました。宗教儀式を終えたあと、母親は私を家から追い出しました。私はちっとも驚かず、気にしませんでした。心の中で「起こるべきことは起こる、私は法輪大法だけを修煉します。私には師父がいらっしゃり、師父はもっともよい按排をしてくださるので、何も不足はない」と思いました。当時、私は大学生でした。親からもらったノートパソコンや車、その他すべてのものを全部放棄し、家出しました。
私は大法だけを専一として修煉している同修の家に泊まりました。私は大法を堅実に信じています。師父は私の心を見ておられると思いますが、そこへ母から電話がありました。母は私を家から追い出したことを後悔していました。その時、本気で言ったのではないから、早く家に戻ってほしいと言ってきました。両親が迎えに来ました。同修の家に泊まっていた間、同修は私の両親にずっと真相を伝えてくれており、両親もそれを受け入れました。今、両親は私に宗教儀式に参加させることはなくなり、両親の背後の魔が消滅されました。旧勢力はあえて私を干渉することができませんでした。家から追い出されたとき、私は堅実に大法だけを信じ、堅実に師父が按排してくださった道を歩んでいます。今では家族は和気藹々と暮らしています。以前のトラブルはまるでウソのようで、起こったこともないようです。
私は優秀な成績で大学を卒業し、政府機関で働く良い仕事を見つけました。そのことに両親はとても誇りを持っています。これは全部大法のお陰です。両親は私の変化から、法輪功学習者と大法の素晴らしさを大いに感じました。たとえ私達が堅実に大法を信じていても、試練があり、完全に大法の中で修煉しているかどうかの試練があると思います。
不二法門は厳粛的なことです。私の周りには未だにたくさんの同修が態度をはっきりと表明できず、彼らは心の中で大法を修煉しているので、宗教儀式に参加することは別に問題がないと口実しています。もしも自分のすべてが大法の中にいるのならば、自分の行動が他の宗教活動に参加するなんて、そんなことがあっていいものでしょうか。彼らは二股かけているのではないでしょうか! これは完全に師父を信じているとは言えません。
私達はいろいろな試練があると思いますが、それは修煉の過程の試練であり、あなたが堅実に修煉しているかどうかの試練です。本当に堅実に修煉していれば、乗り越えることができます。すべてを圓容に解決できますし、旧勢力はあなたを妨害することも出来なくなります。難関を乗り越えることが容易なことではないため、しっかり学法や発正念をして、そして真相を伝えなければなりません。大法は私達の修煉を指導してくださいます。師父と大法がすべてを圓容してくださることを信じています。師父に感謝いたします。
バリ島の観光地で 迅速に法輪功迫害の真相が広まる
2010年、私が修煉して6カ月後、煉功点の責任者は「大法弟子は三つのことをしなければなりません。つまり、学法や発正念と真相を伝えることです。特に中国共産党に洗脳された中国人観光客に対し、法輪功への迫害の真相を伝えることです」と話しました。この話を聞いて、私は三つのことをしっかり出来るようになろうと決心しました。最初、私は責任者と一緒にタナロット寺院で真相を伝えることにしました。
ここタナロット寺院はバリ島の中でも、多くの中国人観光客が必ず訪れる場所です。同修が店舗としてこの場所を借りたことで、横断幕をかけたり、ビラの配布が便利になりました。毎日、沢山の中国人観光客を乗せたバスが、私達の店の前に止まり、真相を伝える横断幕を見て皆大変驚きます。目の前にあった真相は皆がとても信じられず、一部の人は真相を伝える横断幕を写真に撮りました。バリ島の中国人同修もここで真相を伝え、三退を勧めました。大勢の中国人観光客が法輪功の真相が分かり、三退しました。
数年前、同修はタナロット寺院の前で店を借りて真相を伝えた時、インドネシア中国大使館の人員が絶えず妨害にやって来ましたが、当時の政府関係者の人達は真相が分かっていました。2011年、中国共産党が再び妨害に来ました。タナロット寺院の市場の管理人まで私達のことを干渉しに来ました。強制的に横断幕をおろさせ、店の鍵を取り上げ、強制的に店を閉めさせました。そこで、バリ島の同修はどうすればこの干渉を突破するかについて、交流しました。同修たちも各自で市場の管理人に真相を伝えに行きましたが、結局、タナロット寺院での活動は許可されませんでした。
数カ月後、私達の店は市場の管理人に独占されました。地元の責任者は「バリ島は小さい島ですが、いたる所に中国人観光客がいます」と話しました。この話を聞いた後、数人の同修はバリ島の他の観光地にいる責任者と同修の所に行きました、法を実証することや中国人観光客に真相を伝えることなど、交流しました。その後、私達はタンジュンベノア、パンタイクタ、ウルワツの観光地でも真相点を新たに設置しました。外に出て法を実証する同修はますます多くなりました。
この時にある奇跡が起こりました。タナロット寺院の市場管理人が突然に鍵を責任者に返しました。これからは今までの活動を継続してもいいと言ってくれました。本当に奇跡です。師父は『二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法』中で「ですから、良いことにあっても、悪いことに遭っても、大法さえ修めていれば、全ては良いことです。これは揺るぎのないことです」とおっしゃいました。タナロット寺院の真相点が閉鎖された期間中に、バリ島の同修達は新しい真相点を作るチャンスになりました。今まで、中国人観光客が絶えず訪れる観光地ならどこにでも、同修達は必ず真相を伝えに行き共に向上しました。この全ては奇跡だと思います。師父ありがとうございます!
心性を向上する、根性よく中国人観光客への真相伝える
2010年から、私がバリ島の大法弟子と一緒に真相を伝えるようになると、心性の試練がたくさんありました。例えば、観光客が資料を受け取らなかったり、皮肉を言われたり、からかわれたり、目の前で資料を投げられたり、蹴られたりしました。ある日私はウブド市場で真相を伝えた時、沢山の中国人客がバスを待っていました。そばにいた私はすぐに真相資料を手渡しました。1人が大紀元新聞を受け取って内容を読んで大変驚きました。そして皮肉な口調で「お前はこの新聞の内容を理解しているのか?」と私に質問しました。私は「中国語はあまり理解できません」と答えると、皆私を見て大声で笑いました。こんな多くの人に笑われて恥ずかしく思いましたが、私はすぐに英語が分かる観光客に説明しました。私は中国語が分かりませんが、新聞の内容は知っています。インドネシア版のものもあります。やっと中国人観光客達に理解してもらい、私もホッと一安心しました。
中国人観光客に真相資料を受け取らせないガイドも少なくありません。甚だしい場合はガイドが観光客が受け取った資料を奪って、私の前に力いっぱい投げつけられたこともありました。以前、このようなことがあると、私はすぐ悔やんで諦めていました。なぜなら私はまだ内に向かって探すことができず、慈悲な心を持っていませんでした。長い間、腹を立てている自分に気づかず、正さず、変えようともしませんでした。ある時、一念が生じました。つまり、今日は観光地にもう行かない。心の中で悔やんでいたところ、ある声が聞こえました。「あなたは何でこんなことをしているのですか?」。私は直ちに悟りました。いかなることがあっても私は真相点に行って、中国人観光客達に真相伝えるべきです。慈悲の心を持たなければなりません。これらの良くない人心や執着などを取り除かなければならないと気づきました。結局、その日はいつもどおりに真相点に行きました。自分の心性を向上させるべきだと師父からの啓示をいただき、師父に感謝いたします。その日から、私は多めに学法すると共に心性を守ることができました。中国人観光客とガイドに意地悪されても心が動じず、心から微笑んで対処できるようになりました。
すべての中国人観光客が真相を聞きたくない訳でもありません。私は正念が強く、心から微笑んで横断幕を掲げている時、「バリ島へようこそ、法輪大法は素晴らしい」と中国語で話しかけたら、大体の中国人が微笑んでくれたり、親指を立てたりして資料を受け取ってくれます。その時、師父は私にさらによく真相伝えるように励ましてくださっていることを感じます。
法を実証してからもう8年も経ちました。バリ島の中国人観光客がますます増えてきました。昨年、中国人観光客がインドネシアの外国人観光客ランキングで1位になりました。私は自慢していると、歓喜心が現れました。多くの中国人観光客がバリ島に来ているが、真相点が足りないことはないと思いました。沢山の同修も積極的に真相を伝えています。この一念が生じると知らないうちに、気が緩んでしまいました。私は心の中で「バリ島の中国人観光客がいくらでもいるから、私用で忙しかったら行かなくてもいいでしょう」とつい思ってしまいました。
前には毎週4、5回真相点に行っていたのに、今週は2回しか行きませんでした。この状態を1カ月続けたところ、師父の啓示でもあるようですが、バリ島の火山が突然、爆発しました。空港は1週間も閉鎖になり、すべてのフライトがキャンセルされて、中国からの便も同じでした。私は目が覚め、中国人観光客がいないと、どうすれば真相を伝えられるでしょうか? 2カ月の間、観光客の人数が急激に減少しました。特に中国人観光客が減少し、私は絶望感に襲われました。その間、私は中国人観光客を見かけませんでした。私は双子の姉と一緒に数箇所の観光地を回って、中国人観光客を探しました。時間を大切にしていなかったことを大変後悔しました。師父が弟子達に与えられた時間は確かに少なくなっていると思いました。当時、私は大変悲しくて悔しく思いました。絶望の中で、師父は私にもう一度チャンスをくださることができるでしょうか、と思いました。私は中国人観光客に真相を伝えることがよく出来ておらず、沢山の時間を無駄にしてしまったと後悔しました。
3カ月後、中国人の観光客がまた続々と増えてきました。三つのことをしっかり行うように、師父は私に再びチャンスをいただいたことに大変感謝いたします!! あれ以来、仕事のあと私の番になったら、双子の姉と一緒に真相を伝えてに行っています。師父にチャンスを頂いたことを再び感謝いたします!!
以上は私の修煉体験談です。妥当でないところがありましたら、慈悲にご指摘してください。
師父、ありがとうございます。
同修の皆さん、ありがとうございます。
注:
[1] 李洪志師父の著作 :『転法輪』
[2] 李洪志師父の経文 : 『二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法』
(2018年アジア法会の発表原稿)