文/オーストラリアの大法弟子
【明慧日本2019年4月1日】オーストラリアの首都キャンベラにある中国大使館正面の向かいの街角に、落ち着いていて穏やかな人柄のベトナム人の末裔(まつえい・子孫)の女性が立っている。彼女の名は金(キム)と言い、毎朝7時30分に、ここに来ては法輪功の真相を伝える横断幕を掲げ、法輪功に対する迫害の停止を呼びかけている。
今日まで8年間ずっと極寒や猛暑の日にも関わらず、毎週月曜日から金曜日まで、金さんは休んだことがありません。キャンベラの冬は寒く、寒風が骨身に堪(こた)える寒さの中でも、彼女は黙々と中国大使館の前にやって来ます。掲げた横断幕は朝の通勤する多くのサラリーマン達に迫害の真相を伝え、またここを通りかかる車両に、はっきりと迫害の横断幕の文字が見えます。そのため、彼女の弛まない平和的な抗議は首都キャンベラ各階層の人々を感動させ、通りかかる車からはよく声援のクラクションが鳴らされ、称賛するジェスチャーを交えた支持を受け取ることができます。このことはここキャンベラの独特な風物詩となっています。
金さんは引き締まった顔つきで、軽やかな足取りから見ても、誰一人として彼女が60歳代の女性とは思わないでしょう。 彼女の職業は調理師です。彼女は19年前から妹さんと法輪功の修煉を始めましたが、今では家族3世代の十数人が法輪功を修煉し、共に大法の不思議な力と素晴らしさを体験しています。
金さんは「法輪功を修煉することができ、李洪志先生の弟子になれたことに、とても幸運を感じています。真理のために生きる機会を得られ、さらに善い人になれる、その幸せと感激は言葉では言い表すことができません」と語りました。
重い胃潰瘍が 法輪功を修煉して2カ月で痛みが消える
40年前、金さんは家族と難から逃れるため、中国共産党の統治下のベトナムを離れ、転々としてキャンベラにたどり着き、定住しました。当時、彼女は自由な土地に足を踏み入れることができましたが、病に苦しめられていた彼女は生活が楽しいと感じたことはなかったそうです。
金さんはその当時を振り返って「私は健康な状態ではなく、20歳で高血圧と胃潰瘍を患い、継続的な痛みで苦しんでいたことを今でも覚えています。激痛でよく数日間寝込み、何もできず、痛み止めの薬も効きませんでした」。金さんはそれ以来、多くの名医を訪ねては多くの薬を飲みましたが効果がなく、彼女はがっかりして、生きていくことがとても辛く空虚に感じ、何も希望が持ってなかったと言います。
2000年から金さんの妹さんは法輪功の修煉を始め、勧められて金さんも修煉を始めました。
「私は『轉法輪』を読んでとても感動し、とても良いものだと分かり、それ以来、修煉の道を歩み始め、それは返本帰真の道だったのです。『真・善・忍』の基準に基づき自分を律し、修煉して2カ月後、私の病気は全部治りました」、「大法を修煉して新たな人生を得ることができ、ほんとうに無病で軽やかになり、その後は医者にかかったことがなく、薬も飲んたことはありません。師父に見守られ、大法の不思議さと偉大さを体験し、弟子として無限に感謝すると同時に、大法に対する疑念もなく堅く信じるようになりました」と、金さんは感慨深げに話しました。
災難に遭遇し 師父に見守られて危機を乗り越える
今日まで法輪大法を修煉してきた金さんは、よく心に触れるあらゆる出来ごとに出会い、甚だしきに至っては生命にかかわることにも遭遇しましたが、師父に見守られて危機を乗り越えられ、今では大法の不思議さを立証しています。
金さんは「先日、私は厨房で料理を作っている時に油の温度を測ったところ、華氏260度(約摂氏126度)だったのですが、身体の向きを変えた瞬間に何が起きたか分からず、熱した鍋の油がひっくり返って身体と手にかかりました。この時、何も恐れずに心の中で大丈夫、大丈夫、大丈夫と繰り返して念じると、結果として何も起こらず、皮膚の色も変わることなく痛みもありませんでした」と話しました。
19年間修煉していて、このような奇跡的な事に出会ったそうです。5年前の大きな高速道路での交通事故は彼女の心に今も鮮明に残っています。車に4人が乗車していましたが、何事もなく全員無事でした。彼女は師父の見守りに深く感謝しています。
2013年12月3日、金さんが運転する乗用車は高速道路を走っていました。車には彼女の他に家族3人が乗っており、全員大法弟子です。高速道路の前方では道路工事をしていたため、すべての車が減速していました。その時の状況について、後部座席に座っていた妹が「ある力が働いて後ろを振り向くと、減速していないトラックがものすごいスピードでこちらへ向かっているよ! あと10メートルの距離まで近づいている!」と私に声をかけました。私が窓ガラス越しに外を覗くと、車はモクモクと白い霧に包まれて、前方が見えなくなり、軽い衝突音が聞こえましたが、身体には何の衝撃も感じませんでした。しかし家族全員が事故が起きたとわかりました。金さんは当時の状況をこのように話しました。
私たちはすぐに車外に出ようと思いましたが、車の天井が破損していてドアを開けようとしても開かず、もう一度試すと簡単に開き、車外に出ることができました。この時、救急車の隊員が来てくれ、私達が車から出るのを手助けしてくれ、私達4人全員が無傷なのを見て驚き、現場にいた人々はとても不思議に思い、皆が「奇跡だ!」と声を上げました。
砂利を満載したダンプカーはブレーキをかけ遅れたために事故を起こしました。しかし、ダンプカーの荷台は車体から外れ、砂利は私達の車に全然かかりませんでした。この事故で多数の死傷者が出ましたが、私たち4人が座っていた座席は破損していませんでした。
私には分かっていました。この度も師父が守って下さいました。私は心の奥底から師父と大法に感謝する気持ちでいっぱいになりました。師父が守って下さらなければ、今の私はいません。私はこれからも大法を修煉した機縁を大切にして、宇宙の特性である「真・善・忍」に符合し、本当の善い人になります。金さんは大法に出会えたことを本当に幸運に思い、李洪志先生に感謝している気持ちを素直に述べました。