　【明慧日本2019年4月12日】（広西省＝明慧記者）広西省桂林市の法輪功学習者・唐暁雁さんは数回にわたり、警官により連行され、労働教養を強いられて洗脳を受けたり、あまりにも残虐な拷問を受け、迫害されたため、2017年3月、唐さんはこの世を去った。享年69歳であった。

拷問実演：頭を壁に打ち付ける

　唐さんはもともと病弱で、貧血や卵巣嚢腫、糖尿病などの病気を患っていたため、後に、手術で子宮と卵巣を摘出した。健康のために唐さんは数種類の気功を習ったが、病気は治らなかった。

　親戚から法輪功のことを聞き、改めて修煉し始めた。修煉してからは長年悩まされた不眠や耳鳴り、内分泌の不調などの婦人病がなくなった。糖尿病だけは全快とは行かないまでも、薬やインシュリンが要らなくなった。

　中国共産党の江沢民集団が1999年7.20から法輪功を弾圧し始め、唐さんは長期にわたり監視され、労働教養を科され、苦しみをなめ尽くした。

　1999年7月22日、すでに定年退職していた唐さんは連絡のないまま、一晩中家に帰って来なかった。家族があちらこちらを探している時に、派出所から電話がかかってきた。そこで、唐さんが連行されたことが分かり、家族は急いで派出所に行き、唐さんが同修の家で警官らに連行されたことを知った。その後、唐さんは「社会秩序を撹乱した罪」で3日間拘束された。

　2001年江沢民グループは「天安門焼身自殺事件」をでっち上げ、各地の法輪功学習者に対して新しい迫害を始めた。2001年5月、国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）は突然に唐さんの家に侵入して、唐さんを連行し、家宅捜索して家財を押収した。唐さんの実家も同じく家宅捜索されて、家財を押収された。当時の唐さんの父親は80代だった。

　唐さんは留置場で1カ月間拘禁された。警官らが唐さんを拘禁した口実は、法律の実施を破壊したという罪だった。そして、唐さんの労働教養の手続きをして、広西省南寧市労働教養所に送られた。後に、唐さんは留置場で厳しい病状が現れたので、病院に送られた。

　2005年5月、政法委員会（610弁公室を直轄する組織）は法制教育所（いわゆる洗脳班）で洗脳教育を行なうために、唐さんの家族に唐さんを洗脳班に送ることを強要した。この洗脳班では人身の自由が制限され、強引に洗脳教育をした。ここで唐さんが「三書」を書かないために、殴られたり、眠らせず、水も飲ませなかった。間もなく唐さんは糖尿病性ケトアシドーシス（糖尿病の高血糖性昏睡の一つでインスリン作用の不足によって生じる。多尿、口渇、多飲、食欲不振、嘔吐、腹痛などの症状から始まり、進行すると高度の脱水、意識障害をきたす）の症状が現れ、緊急に病院に送られた。そして、病院側は2回も危篤の通知を出した。

　2010年唐さんは同修の家に行く際に、警官らが同修をちょうど連行するところに出くわした。その時、唐さんも象山公安分局の警官に連行され、労働教養1年を科された。その後、唐さんはまた、糖尿病性ケトアシドーシスの症状が現れ、緊急に病院に送られた。

　2015年唐さんは、中国当局の「案件があれば必ず立案する、訴えがあれば必ず受理する」という宣伝文句を聞き、唐さんは自分で迫害を受けた経歴を書き、迫害の元凶である江沢民を告訴するため、最高裁判所と最高検察庁に告訴状を郵送した。しかし、8月28日、桂林市公安局の警官が市内で告訴した法輪功学習者を連行し始めた。そのため、唐さんは再び連行された。

　連行した時、警官は唐さんの頭の髪の毛をつかみ、力いっぱい壁に打ち付け、手に掴んで後へ引っ張ったので、この時に靭帯を傷をつけた。そして、国内安全保衛部門の610弁公室の警官らは、唐さんに無理やり水を飲ませた。唐さんは出された水を飲むと辛くてたまらなくなり、頭が痛くてたまらず、絶えず頭を壁にぶつけた。

　その後、唐さんは国内安全保衛部門の警官らに陥れられ、提訴された。検察庁は証拠不足を理由に、最後に唐さんへの提訴を認めないという結論を出した。しかし、国内安全保衛部門側は唐さんに「居住している自宅を監視する」ことを1年間行うと宣告した。しかし、連行された時に受けた酷い迫害が原因で、その期間中に唐さんの記憶がますます悪くなり、大小便を失禁したり、だんだん耳が聞こえなくなり、目も見えなくなった。

　そして2017年3月頃、唐さんは突然に下痢をして、大小便を失禁し、意識不明になった。家族は唐さんを病院に送ったが、わずか2日間で全身の器官がどんどん衰弱しいき、唐さんは69歳でこの世を去った。