　【明慧日本2019年4月26日】（中国＝明慧記者）中国の旧暦の新年は、家族が団欒し、一家そろって楽しい時を過ごす大事な日でもある。元旦から、23日（旧暦）の節句、大晦日、元宵節まで、どの家族も喜びに満ちあふれ、楽しく旧正月を過ごせたはずである。しかし、歳末と新年を迎えるにあたり、中国法曹部門の関係者らの年末評価の査定、功績や褒賞の授与、官位の昇進時期でもあり、「政治的業績」を手に入れる絶好なチャンスであるとも言える。一部の関係者らは良心に背いてまでも、江沢民の迫害政策を実行し、全力を尽くして指示に従い、多くの冤罪を作り出した。彼らは邪悪な犯罪者を取り締まる勇気がなく、報復を恐れ、そのかわりに善良な法輪功学習者たちを連行して判決を下し、刑務所に送り込み、業績を上げ、昇進しようとして、誰もがこの未曾有の残忍な迫害に加わった。

　明慧ネットの統計資料によると、昨年末を含めて2019年1～2月の間、227人の法輪功学習者が実刑判決を宣告され、刑務所に拘禁されたことが分かった。その内訳は、2018年12月に129人、2019年1月に84人、2019年2月に14人である。中国共産党はインターネットを封鎖し、多くの実例が速やかに報道されていないため、実際の数はこれより上回るはずである。

　一、2019年1～2月、98人の学習者が不当に判決される

図1、2019年1～2月、中国各地で98人の学習者が不当にも判決を宣告される

表1、2019年1～2月、不当判決を受けた法輪功学習者の地域別分布表

区　　　域	判決人数	順　位	区　域	判決人数	順　位
山東省	17	1	貴州省	4	8
黒竜江	13	2	広東省	3	9
吉林省	11	3	河南省	2	10
四川省	9	4	湖北省	2	10
河北省	8	5	天津市	2	10
遼寧省	8	5	湖南省	1	11
内モンゴル	7	6	陝西省	1	11
江蘇省	5	7	上海市	1	11
安徽省	4	8
2019年1～2月、98人の学習者が判決を下された。そのうち、1月に84人が判決を下され、2月に14人が判決を下された

表2、2019年1～2月、不当判決を宣告された学習者の所属する市とその人数統計表

都　　市	判決を受けた人数	都　　市	判決を受けた人数
長春市	11	珠海市	1
巴中市	9	広州市	1
秦皇島	8	許昌市	1
黒河市	6	信陽市	1
日照市	6	大慶市	1
毕節市	4	鶴岡市	1
ハルビン	4	佳木斯	1
海拉爾市	4	武漢市	1
太倉市	3	益陽市	1
阜陽市	2	懐化市	1
合肥市	2	南京市	1
瀋陽市	2	陳江市	1
錦州市	2	盤錦市	1
大連市	2	本溪市	1
包頭市	2	赤峰市	1
臨沂	2	煙台市	1
淄博市	2	青島市	1
泰安市	2	済南市	1
潍坊市	2	咸陽	1
梅州市	1

　迫害の実例

　●一家団欒の元宵節に人間として悲劇的な情報が入る

　明慧ネットは元宵節の日に、中国からの情報を入手した。2019年1月7日、四川省巴中市巴州区裁判所は9人の法輪功学習者に対して、それぞれ判決を宣告した。判決を受けた学習者の中には6人の年配者が含まれる。その中に、89歳の張新偉さんは懲役3年の実刑判決を宣告され、罰金4000元を科された。また、82歳の張明朗さんは懲役5年の実刑判決を宣告され、罰金1万元を科された。

　内部の情報によると、この案件は四川省政法委の直接の指令の下で、判決に至ったという。巴州区検察庁は証拠不足のため本案件を公安局に差し戻したが、四川省政法委は何度も圧力を加え、巴中公安局に八方手を尽くして証拠を収集させ、手を緩めずに判決を下すように指示した。また、指示に従わない検察官と裁判官に対しても、処罰する対象者となると脅かした。巴州区裁判所は本来拘禁した期間と同じ判決を下し、裁判後、すぐに帰宅させる予定だったが、省政法委は「少なくとも懲役3年の判決を下し、いくら高齢でも判決を下さなければならないとした。そしてその上、しっかりと罰金まで取るように」と命じた。巴州区裁判所の関係者は「飯の職」を失わないように、良心に背いて判決を言い渡した。

　●李艶秋さんは懲役5年を宣告され、元宵節の日に遼寧女子刑務所へ移送される

　錦州市太和区裁判所は2019年1月21日午前、家族に知らせないまま弁護士を指名し、李艶秋さん（52）が有罪であると弁護させた。しかし、李さんはずっと罪を認めなかった。そして、李さんは衰弱しきって歩けず、はっきり話せない状態であったにもかかわらず、審問を行なった。

　2019年1月28日、すなわち旧暦23日の節句の直後に、家族が裁判所に行った時に、李さんが懲役5年の実刑判決を宣告されたことを初めて知った。更に辛いのは、元宵節の当日に李さんは遼寧省女子刑務所に移送され、拘禁されたことである。

　李さんは、法輪功を十数年修煉し、健全な精神と健康な体になった。法輪功が、中国共産党による迫害を受けてからも、李さんは真相を伝え続けた。そのため、数回にわたり拘禁され、労働教養を科されたが、信仰を変えなかった。

　李さんは容姿端麗だけではなく、性格は温厚で人を助ける善良な人柄なので、親戚や隣近所の人からも好評であった。また、法輪功の素晴らしさを人々に伝え、誰でもが心身ともに恩恵を受けることを望んでいた。

　2018年12月14日、李さんは真相の書かれたカレンダーを配布していた際に、錦州市太和区の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の警官らに連行された。そして家宅捜索を受け、パソコンや法輪功の書籍などの私物品も押収された。その後、錦州市女子留置場に移送された。

　●一通の手紙で広州の李慶華さんは懲役2年を宣告される

　広州市天河区の黄埔供電局の会計士の法輪功学習者・李慶華さん（50）は、以前勤務していた同僚に、手紙の中に法輪功迫害の真相資料を添付して郵送した。このことを理由に、2019年2月21日、広州市海珠区裁判所に懲役2年の実刑判決を言い渡され、さらに、罰金5千元の支払いを命じられた。

李慶華さん

　李さんは長沙理工大学の会計学科を卒業した後、広州市黄浦供電局に就職した。幼い頃から内向的な性格の李さんは、幼稚園の時にＢ型肝炎を患い、さらに、小学校3年生の時には入院して治療を受けるため、1年間学校を休んだ。結婚後はうつ病や不眠症、胃の痛み、狭心症などの病気を患った。狭心症の痛みで李さんは意識を失ったこともある。また、辛い日々に耐えている時に悲観的になり、自殺のことまで考えたことがあるという。

　1999年3月、幸運にも李さんは法輪功に出会った。1カ月後、李さんの病気はいつの間にか奇跡的に治り、性格まで明るくなった。

　受益して元気になった李さんは、法輪功の良さを自然と他人に紹介したくなり、2017年4月頃、レーターパックを通じて、以前勤務していた同僚に法輪功に対する迫害の真相資料を郵送した。それを理由に、2017年8月15日、李さんは勤務先で十数人の警官らに連行され、越秀区留置場に拘禁された。

　2018年8月23日午前、広州市海珠区裁判所は李さんに対して不当な裁判を行なった。李さんの家族と黄埔供電局の責任者や同僚が傍聴者として出席した。李さんの弁護士は「李さんが手紙を郵送したことは、いかなる法律や法規にも触れておらず、法輪功の資料を郵送することは、憲法が国民に与えた信仰の自由と言論の自由であり、合法的な行為です」と弁護した。

　しかし、2019年2月21日、広州市海珠区裁判所は李さんに対して懲役2年の実刑判決を言い渡し、罰金5千元の支払いを命じた。

　二、2019年1～2月、59回も不当な裁判が行なわれる

　明慧ネットの統計資料によると、2019年1～2月、中国の裁判所は59人の法輪功学習者に対して裁判を行なった。そのうちに、1月に48回の裁判が行なわれ、2月に11回の裁判が行なわれたという。

表3、2019年1～2月に59回の不当な裁判が行なわれた省とその回数の統計表

区　　　域	裁判にかけられた人数
山東省	23
河南省	6
黒竜江	6
河北省	4
広東省	3
吉林省	3
遼寧省	3
四川省	3
貴州省	2
安徽省	1
湖北省	1
湖南省	1
江蘇省	1
内モンゴル	1
寧夏	1
2019年1～2月、59人が裁判にかけられた。そのうちに、1月に48回の裁判が行なわれ、2月に11回の裁判が行なわれた

表4、2019年1～2月に裁判を受けた59人の所属市と裁判回数の統計表

都　　市	裁判にかけられた人数	都　　市	裁判にかけられた人数
黒河市	6	秦皇島	1
日照市	6	石家庄	1
潍坊市	5	新郷市	1
臨沂市	5	南陽市	1
駐馬店	4	襄陽市	1
広州市	2	懐化市	1
黔南州	2	吉林市	1
衡水市	2	陳江市	1
長春市	2	丹東市	1
淄博市	2	錦州市	1
煙台市	2	本溪市	1
泰安市	2	赤峰市	1
峨眉山	2	呉忠市	1
合肥市	1	済寧市	1
梅州市	1	巴中市	1

　迫害の実例

　●河南省新郷市の葉会明さんは裁判にかけられる

　河南省新郷市の衛濱区裁判所は2019年2月15日午前、法輪功学習者・葉会明さんに対して裁判を行なった。葉さんは付けられた罪名を一切否定し、警官らの行為こそが違法なのであり、法律の実施を破壊していると指摘した。葉さんは「もしも、人々に『真・善・忍』に従って良い人になるようにと教えることが邪教であれば、正教とは一体何ですか？」と検察官を問い詰めたところ、検察官たちは無言で何も答えられなかった。

　三、経済的に迫害する

　明慧ネットの統計資料によると、2019年1～2月、中国の裁判所と警官は法輪功学習者たちから強奪したり、もしくはゆすり取った総金額は27万7000元である。その内訳は、裁判所による罰金の金額が23万6000元で、警官による強奪もしくはゆすり取った金額が4万1000元であった。

表5、2019年1～2月、裁判所が科した罰金と警官による強奪した金額の明細表

名　前	省	市	刑　　　期	裁判所罰金（元）	警官による強奪した金額	年齢
蔡伟华	黒竜江	ハルビン	7年	3万
刘杰	山東省	淄博市	3年6カ月	3万
朱家彩	貴州省	毕節市	10年	2万
于贵香	遼寧省	本溪市	2年	2万
罗翠琴	貴州省	毕節市	5年	1万
徐景超	吉林省	長春市	2年6カ月執行猶予3年	1万		85
翟素平	河北省	秦皇島	4年9カ月	1万
潘英顺	河北省	秦皇島	4年6カ月	1万
张明朗	四川省	巴中市	5年	1万		82
岳映聪	四川省	巴中市	4年	6000		70
周丽华	四川省	巴中市	4年	6000
董丽娟	広東省	珠海市	2年	5000
魏延景	山東省	淄博市	9カ月	5000
张万波	内モンゴル	海拉爾市	3年執行猶予4年	5000
徐燕飞	貴州省	毕節市	2年	5000
张玉洁	吉林省	長春市	3年2カ月	5000		69
李秀娟	吉林省	長春市	1年	5000
王鹰	内モンゴル	包頭市	2年	5000
康尊六	四川省	巴中市	3年6カ月	5000		71
李庆华	広東省	広州市	2年	5000
张新伟	四川省	巴中市	3年	4000		89
代万义	四川省	巴中市	3年	4000		70
姚永伦	山東省	日照市	判決なし	3000
王红玲	内モンゴル	包頭市	1年6カ月	3000
祝天贵	四川省	巴中市	2年6カ月	3000		71
陈国琼	四川省	巴中市	2年6カ月	3000
康洪颖	河北省	秦皇島	7カ月	3000		70
屈正华	山東省	日照市	判決なし	2000
高宗华	安徽省	合肥市	1年	2000		80
孙容	四川省	巴中市	1年6カ月	2000
鲁凤贤	黒竜江	黒河市	1年6カ月		3万
张宪臣	黒竜江	黒河市	1年1カ月		1万
陈静	江蘇省	南京市	9カ月		1000
2019年1～2月、裁判所と警官は強奪もしくはゆすり取った総金額は27万7000元である。その中に、裁判所罰金は23万6000元で、警官による強奪もしくはゆすり取った金額は4万1000元である

　四、高齢者の法輪功学習者に対する迫害

表6、2019年1～2月、不当判決を受けた年配学習者の人数統計表

名　前	省	市	判決月	江沢民を告訴	刑　　　期	裁判所罰金	年齢	職　位
张新伟	四川省	巴中市	1	江沢民を告訴	3年	4000	89
徐景超	吉林省	長春市	1		2年6カ月執行猶予3年	1万	85
张明朗	四川省	巴中市	1	江沢民を告訴	5年	1万	82
高宗华	安徽省	合肥市	1		1年	2000	80
赵兴有	黒竜江	ハルビン	1		3年6カ月		79
史桂芝	黒竜江	ハルビン	1		4年		77
林金兰	広東省	梅州市	1		3年3カ月		76
李钢	遼寧省	大連市	2		7年		76
李庆霞	吉林省	長春市	1		3年執行猶予4年	金額不詳	75	公務員
李合珍	湖北省	武漢市	1		4年		72
康尊六	四川省	巴中市	1	江沢民を告訴	3年6カ月	5000	71
祝天贵	四川省	巴中市	1	江沢民を告訴	2年6カ月	3000	71
岳映聪	四川省	巴中市	1	江沢民を告訴	4年	6000	70
代万义	四川省	巴中市	1	江沢民を告訴	3年	4000	70
康洪颖	河北省	秦皇島	1		7カ月	3000	70
张玉洁	吉林省	長春市	1		3年2カ月	5000	69

表7、2019年1～2月、不当な裁判にかけられた年配学習者の人数統計表

名　　前	省	市	裁判月	年　齢	職　　位
宋兆恒	吉林省	長春市	1	76	退職教師
马秀山	遼寧省	本溪市	2	75
陈志莲	四川省	峨眉山市	1	73
康洪颖	河北省	秦皇島	1	70
刘银凤	遼寧省	丹東市	1	66
邢光明	湖北省	襄陽市	1	66
宋兆恒さんは尋問を受けた当日死亡した

　迫害の実例

　●85歳の徐景超さん他は判決を下され、76歳の宋兆恒さんは当日に死亡する

　2019年1月23日、吉林楡樹市の5人の法輪功学習者が不当な判決を宣告された。69歳の張玉潔さんは懲役3年2カ月（判決文なし）を宣告され、罰金5千元を科された。50代の李秀娟さんは懲役1年を宣告され、罰金5千元を科された。75歳の李慶霞さんは懲役4年執行猶予3年を宣告され、罰金の金額は不詳である。劉淑岩さんは懲役2年6カ月執行猶予3年を宣告され、罰金の金額は不詳である。85歳の徐景超さんは懲役2年6カ月執行猶予3年を宣告され、罰金1万元を科された。2019年1月14日、楡樹市の教師を退職した76歳の法輪功学習者・宋兆恒さんは、尋問を受けたあと死亡した。尋問の時、司法官は脅したりすかしたりして、「転向しなければ、懲役9年を言い渡すぞ」と言い放った。

　●塀に「法輪大法は素晴らしい」を書き学習者老夫婦が懲役

　黒竜江省ハルビン市双城区の法輪功学習者・趙興有さん（79）は、自宅の庭の塀に「法輪大法は素晴らしい」の標語を書いただけで、2019年1月上旬に趙さんは懲役3年6カ月、妻の史桂芝さん（77）は懲役4年の判決を言い渡された。趙さんはハルビン呼蘭刑務所に、史さんは黒竜江省女子刑務所に収監された。

　間もなく80代になる趙さん夫婦は法輪功を学び、「真・善・忍」に従ってより良い人を目指してきたため、20年以上も薬を飲んだことがなく、注射も受けたことがなかった。法輪功を学んだおかげで、史さんは40年にわたる頭痛が治り、身体から病気が消えた。幸せを実感した2人は、法輪大法の素晴らしさをもっと多くの人に紹介したいと考えて、自宅の塀に「法輪大法は素晴らしい」の標語を書いただけで、刑務所に収監された。

　●村民205人が署名し学習者夫婦の無罪解放を要求する

　山東省青島市膠州市の杜兆財さん（50歳男性）、呉瑞芳さん（49歳女性）夫妻は法輪功を学んでいるという理由で身柄を拘束された。村の村民達は「2人はとても誠実で、良い人だと誰もが知っています。このような優しい善良な人が拘禁されていることが理解できません。関係者らは公正な判断をし、一刻も早く2人を解放するように呼びかけたいです」と声を上げた。

　杜さんと呉さんは2018年8月8日午前に、身柄を拘束され、それぞれ市膠州留置場と青島第二女子留置場に移送された後、拘禁された。

　杜さん夫妻は法輪功の教えである「真・善・忍」に従い、より良い人になることを目指し、よく親孝行をした。自営業をしているが過剰な利益は求めず、皆から高い評価を得ていた。

　村中の村民も善良な人が連行されたことが理解できず、声を上げ、合わせて205人が署名し、拇印を押して2人の解放を強く求めた。2019年2月18日、家族は村民の証言が書かれている請願書と205人が署名し、拇印が押された署名用紙を裁判官に手渡し、2人の無罪解放を要求した。