【明慧日本2019年4月26日】(黒龍江=明慧記者)ハルビン市の法輪功学習者・蔡偉華さんは、2018年2月の旧正月前、夫と一緒に帰省した際に、身分証明書に中国共産党の関係者により小細工をされたため、途中で連行されて、懲役7年の実刑判決を言い渡された。2019年3月末か4月初め頃に、蔡さんは黒龍江省女子刑務所に移送されたという。
蔡さんは大学を卒業してから長年、財務統計の仕事に従事し、卓越した人格と高いビジネス能力があり、会社が余剰人員を削減する中でも第一人者として残されたほどの従業員である。また、家庭や社会の中でもなかなか得難く、良い素質の持ち主として認められていた。
2018年の伝統的な旧正月の前、蔡さんと夫は列車で帰省しようとし、ハルビンの香坊駅で手荷物検査を受けて列車を待っていたところ、ある鉄道警察隊の警官(鉄道駅前派出所の副所長だと後日、分かった)が、写真を持って待合室で誰かを探していた。蔡さんは見つかって手荷物検査を要求され、夫婦2人は共に警備員室に連れて行かれた。
蔡さんは身分証明書の情報に小細工をされたことが、あとになって分かったのだが、この突然の連行の打撃で、蔡さんの家族は旧正月を迎える雰囲気を消され、蔡さんの両親はため息と涙の生活に変わった。
蔡さんが連行された当日の午後4時頃、香坊駅派出所、鉄道の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、蔡さんの所在地の香坊鉄東派出所、香坊国内安全保衛部門の警官らとコミュニティの女性役員は、家宅捜索を行い、蔡さんの法輪功の書籍、ノートパソコンなどの私有物を押収した。
2018年2月7日、警官らは押収品を蔡さんの家に戻って並べ、写真を撮ったり、ビデオ撮影をしたりして「証拠資料」を作成した。そして、蔡さんは第二留置場に拘禁され、2018年11月、ハルビン道外区裁判所により懲役7年の実刑判決を言い渡され、さらに、3万元の罰金の支払いまで命じられた。
蔡さんが連行された後、蔡さんの夫は法律に基づき、ありとあらゆる方法であちこちを駆け回って、妻の無実を訴え、無罪での解放を求めた。公安局・検察庁・裁判所の関係者らは次々と申し立ての手紙を受け取った。
手紙の中に蔡さんの夫は次のように書き記した。「私の妻が法輪功を学んだきっかけは、病気治療のためです。法輪功を学ぶ前の妻は体調が悪く、背中の痛みで一晩中眠れない日がしょっちゅうありました。その期間中、数カ所の病院で診察を受けましたが、病状は一向に好転しませんでした。しかし、法輪功を学んでから、妻の体は奇跡的に回復しました。これは私達の家族全員が目にしたことで、私が妻に自由に法輪功を学ばせる理由でもあります。妻の病気が回復した原因は、現代科学では解釈できませんが、しかし、これは事実です」
「妻は善良で、誰に対しても悪いことはしておらず、同僚の間でも、隣近所の間でもよい評判を得ています。妻の優しさを言えば、まず、親孝行者です。母親が重病の時、便秘で正常に排泄することができなくなり、妻は至るところで優しく世話をして、母親を助けました。これは普通の嫁にはとても出来ないことです。この点に対して私は感謝しています」
「第二に、妻はお金を拾っても隠匿(いんとく・人に見つからないように、こっそりかくすこと)しませんでした。昨年、私達は杭州へ行く地下鉄に乗る前に、自動券販売機の所で財布を拾いました。財布の中に各種のカード、現金、身分証明書、江西までの乗車券が入っていました。その時、私達も急いで出発しなければいけないのに、わざわざ妻はその財布の持ち主をずっと待ち続けました。そして、遺失物の財布を本人に渡してから、ようやくそこを離れました。平気で隠匿することが横行している昨今、私は妻のこれらの行為に敬服します」
「第三は、妻の勇敢に人を助ける精神です。ある日、車を運転して妻と出かけた時、家の近くの道端で倒れている老人を見かけました。大勢いた傍観者は誰も助けようとしませんでした。妻は車から降りて110番に電話をし、警官が現場に来た後も、私達は警官に協力して、大小便失禁で服がとても汚れていた老人を自分の車に乗せ、病院まで搬送しました。妻は責任を負うことを恐れず、厄介なことだと一切考えもしないで、ただ人を助けたいがための立派な行動でした。私達はおおいに見習うべきです。これが善良な妻の真の姿です」
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)