【明慧日本2019年6月19日】江西省南昌市の法輪功学習者・羅春栄さんは2017年4月、懲役4年の不当な実刑判決を下され、江西女子刑務所に拘禁された。2018年3月に、衰弱しきって解放された。帰宅後、刑務所で服用させられた薬が元で、全身の力が抜けてぐったりとなり痩せこけたまま、羅春栄さんは、2019年5月24日に死亡した。享年70歳であった。
羅さんは南昌市水道会社を定年退職した元幹部で、かつては身体が弱くて頭痛など5種類の病気を患い、深夜トイレに行くために起きたことで、風邪を引くこともよくあったという。1995年に法輪功を学び始めた羅さんは、しばらくすると健康になった。しかも性格も優しくなり、夫との喧嘩もなくなり、家庭が円満になった。
1999年7.20以降の迫害が始まっても、羅さんは法輪功の修煉を放棄しないために残酷な迫害を受け、不当に連行されたり、家宅捜索を受けたりしたことが計7回もあり、不当に拘留されたことが3回、不当に労働教養2年7カ月を強いられた。自宅の電話や家族の携帯電話はすべて盗聴され、関係のない娘までも絡(から)まれて仕事がなくなり、給料も停止された。
2016年3月31日午前、羅さんは外で法輪功についての真相を伝えたため現地の警官らにより、不当に連行され、留置場に入れられた。2017年4月、羅さんは懲役2年の実刑判決を下され、江西省女子刑務所に拘禁された。
刑務所側は610弁公室と結託し、羅さんに残酷な迫害を加え続けた。1メートルもの高さがある高音ラッパが羅さんの頭の上に置かれて、毎日朝から晩まで大音量で放送し続け、嫌がらせをした。そして、ついに羅さんは刑務所内の工場の現場で重体に陥った。
それでも、羅さんが転向しなかったため、12時間の間身動きせずに、起立したままで立たされる体罰を受けて、両足が腫れあがった。夜は夜で小屋に閉じ込められ、その小屋の内壁には法輪功創始者に対する誹謗中傷の標語が、いたる所いっぱい貼ってあった。この小屋に閉じ込め、精神的な面から羅さんを屈服させようと企んだ。
羅さんは高血圧ではないのに、刑務所病院に高血圧を抑制する薬を服用するように強要された。仕方なくいやいやながら強要され、1年も経っていないのに計1200粒の薬を無理やり飲まされたという。様々な迫害の下で、羅さんは苦しい中で「刑務所で死にたくない、死ぬなら我が家の方がいい」とまで言い出したという。2018年3月、羅さんは解放され帰宅したが、3カ月と経たないうちに刑務所で飲まされた薬が原因で、腰痛や骨の痛みが一斉に発症し、我慢できなくなって、毎日大声で悲鳴をあげるようになった。そして、全身がぐったりとなって動けなくなり、骨と皮ばかりに痩せこけていった。
とうとうその後、2019年5月24日に、羅さんは無念な思いを晴らせないまま、この世を去った。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)