文/中国の大法弟子
【明慧日本2019年7月15日】数日前、タクシーに乗ったときに運転手に法輪功迫害の真相を伝えました。「私は法輪功学習者です」と言うと、運転手はとても興奮して大声で、「法輪功は本当に素晴らしい!」と連続して3回も言いました。
私は赤くなった目に涙を浮かべている運転手を見て、何か人を感動させる体験があったと思い、「何か感動するようなことに出会いましたか? お話しを聞かせてくださいませんか」と言いました。
運転手は次のように話してくれました。4年前の7月のある日、大雨の中を東から西に向けて走っていたこのタクシー運転手は、南から北方面に向かっていた自転車とぶつかりました。実際、当時は大雨の中での出来事で、運転手も自転車に乗っていた女性もお互いが見えていませんでした。この女性は60歳ぐらいに見え、倒れたまま起きられず、自転車も数メートル先に飛ばされていました。「これは大変だ、事故を起こしてしまった!」と思ったタクシー運転手は、自分を少し冷静に落ち着かせてから車から降りて、女性に「奥さん、大丈夫ですか? 病院にお連れしましょうか?」と尋ねました。
「この女性はこの時に起き上がることが出来ず、『大丈夫です。自転車を押してここに持って来てください。そして私を助け起こした後で、ここから立ち去ってください。私は法輪功学習者ですから、あなたからお金をゆすったりしません」と言いました。この一言に私はたいへん感動しました。私はさらに聞こうとしましたが、この女性は自転車を押して立ち去りました。「現代社会に、こんなにも善良な人がいるなんて、とても考えられません」と、タクシー運転手は言いました。
その後、このタクシー運転手はよく友達にこの話をしました。一部の友人は「法輪功の人で良かった。中国共産党員だったら、大金をゆすられていたかもしれないぞ」と言いました。
そして、この運転手は誰かにこの話を書き出してもらえたら良いのになあー。多くの人達に、法輪功学習者が良い人だと知ってもらえるのになあーと思っていたと言うのです。そこで、この話を聞いた私は「できますよ」と答えました。
私は運転手に「真に修めている大法弟子は、みなこのようにできます。私達の師父はこのように教えてくださいました。どこでも人に善を以て接し、他人のために物事を行ない、いかなる環境でも他人に優しく接しなければなりません」と話しました。
私はこの運転手に「三退しましたか?」と聞くと、彼は「中国共産党組織に加入したことがない」と答えました。そして「あれ以来、法輪功の事に関心を持ち、法輪功の資料も多く読み、法輪功への迫害の真相がよく分かりました」と話してくれました。
自宅に着き、私達は手を振って別れました。私は走り去ったタクシーを見送りながら、感慨無量でした。偉大なる師父、偉大なる法が一人のごく普通の常人に素晴らしい体験をさせてこそ、初めてこのような感動的な話が聞けるのです!