文/中国の大法弟子
【明慧日本2019年9月18日】師父は、「宇宙の真理に対する堅固で破壊できない正念は、善良な大法弟子の、磐石のごとく堅固な金剛の体を構成しています。すべての邪悪は驚き恐れて、放たれた真理の光は、あらゆる生命の正しくない考えの要素を解体します」[1] 、そして「正真正銘の佛は宇宙の保護者であり、宇宙の全ての正の要素に責任を負うのです」[2] と語られました。大法弟子としても、正の要素に責任を負わなければなりません。
邪悪な中国共産党の刑務所で、1人の窃盗犯が長い間大法弟子と一緒にいたため、少し法輪功迫害の真相が分かってきて、勇気をもたらすことができました。彼女は大法弟子のために経文の転送を助け、外部への情報の持ち出しを助けました。大法弟子も彼女に優しく対応し、お礼に彼女にお土産を買ってあげた大法弟子もいました。徐々に彼女は大法弟子から物を買ってもらったり、お金を借りたりしていましたが、たくさんの人からお金を借りても、返すことは一切ありませんでした。
私はこのことを聴いた後、彼女に、「2日間の期限で、今までお金を借りた借り主と金額をリストに書き出し、来月あなたのご主人に返金してもらいます。そうでなければ、あなたを詐欺犯として通報しますよ……」と言って聞かせました。すると彼女は「さんざんあなた達のことを助けたのに、なぜ、ここまで言われなければならないのですか?!」と怒り出しました。私は「もう結構よ。助けてもらうのは条件付きではありません……」と言いました。
他の同修は私を理解できず、いろいろと私のことを責めました。私は私なりのやり方を守り、他人に責められたことを気にしませんでした。
2日後、あの窃盗犯は私の所にやって来て、その際に集計した借金リストを持って来て、「お姉さん、あなたは一番良い人です。来月必ず借金を返します」と言いました。私も誠意を込めて、「……本当はいろいろと助けてもらったので、あなた自身も良いことをして得られるはずの徳を、あなた自身の行為、すなわち、お金を借りても返さないことで帳消しにしてしまいます」とその訳を言い聞かせました。
それからというもの、彼女は私とより一層親しくなり、常に私のそばにずっと一緒にいました。ときに私は言葉で言わなくても、私の思いが分かってくれて、たくさんの事を私に協力してくれました。あのような刑務所という残酷な環境でそばにいてくれ、大変助かりました。
私は「大法弟子は正の要素に責任を負わなければならない、すべての不正なことを正す勇気を持たなければならない、ただ周りの空気を読み、周りに合わせることをしてはいけない」ということを皆さんにわかってほしくて、この出来事をあえて伝えたいと思います。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「同じく二言三言」
[2] 李洪志師父の著作:『導航』「米国西部法会での説法」