文/中国の大法弟子
【明慧日本2019年10月18日】私は2011年に法輪大法を修煉し始め、今年で8年になりました。大法に出会った喜びもあれば、難関を乗り越えられない悔しさや悩みもあり、また、私と家族が大法の恩恵をいただいた多くの幸せもありました。
私は小さい時から幸せな家庭生活に憧れていましたが、23歳の時に父親の強い意志で、今の夫と結婚しました。豊かな環境で育った夫はわがままな性格のほかに、おしゃれと賭博に興味があり、地道に働くことが嫌いでした。結婚して間もなくした頃から夫婦喧嘩が絶えず、子供が生まれると夫はさらに落ち着いて家にいられなくなり、家に帰ろうとしませんでした。私は我慢するしかなく、1人で家事と子育てをしました。
夫の妹は結婚するまで常連客のように我が家に来るし、弟も1年あまり我が家に住んで学校に通い、夫の両親もしょっちゅう来て泊まりました。どんなに尽くしても、夫は一向に生活態度を直す気配はなく、さらに、賭博に給料を全部使うだけでなく、何度も警官に捕まり、私はお金を出して釈放させました。
家事の負担や仕事の疲れ、それに精神的な重圧で、私の健康状態はどんどん悪くなりました。離婚することも考えましたが、私の両親も姉も離婚した経験があり、世間体のことも考え、特に子供への影響が大きいと思い、我慢するしかありませんでした。その頃から、私の身体に数々の病が現れました。それは偏頭痛、リューマチ、腰痛、尾骨骨折、鼻炎、子宮筋腫、それに重度の不眠症などです。簡単な料理の支度すら疲れてしまい、毎日階段を上るのも大変でした。心身ともに苦しんでいた私からは笑顔が消え、当時は、生きる希望すらありませんでした。
2010年の始め頃、私はネットである大学教師の夫婦と知り合い、ちょうど彼らと同じ町に住んでいることに気づきました。その後、その夫婦は共に法輪大法の修煉者であることを知りました。彼らに1冊の『轉法輪』を勧められ、『轉法輪』を読んで気持ちがパッと明るくなりました。私が受けた全ての苦しみは、全て因縁関係によるものだということが分かりました。
それから私は繰り返して『轉法輪』を読み続けました。数カ月後には身体の症状が全快し、すべての病状が消えたことに驚きました! 元気を取り戻した私は嬉しくてたまりませんでした。実は10年ぐらい前から近所の人に『轉法輪』を勧められていましたが、テレビで法輪功を誹謗中傷した宣伝に騙されていた私は、法輪功学習者にいい印象を持ちませんでした。そのため大切な時間を無駄にしてしまい、高徳な大法とすれ違いそうになりました。このような偽りの宣伝は人に害を与えるだけです。大法を修煉してからの私は本当の良し悪しを理性的に、見分けることが出来るようになりました。
一方で当時、夫はいかに楽に暮らせるか、いかに金と女を手に入れるかばかりを考えており、その上、薬物にまで手を出してしまい、15日間拘束されました。
その後、夫は大金を儲けるためだと言って安定した仕事を辞めて不動産の事業を始め、手段を選ばずに事業を拡大し、その上、賭博や女性関係をやめませんでした。とうとう2014年の初め頃には資金のやり繰りがつかなくなり、不動産投資にも失敗してしまいました。焦った夫は銀行のキャッシュカードを悪用して、多額の現金を100万元(およそ1537万円)ぐらい騙し取り、その罪に問われて公安当局に逮捕され、連行されました。
私の心に大きな衝撃が走りました。「私は大法の修煉者だ! 自分の家族がここまで堕落してしまい、この原因は、私の無視と怨みで彼を深い淵に追いやったのではないか」と思いました。その当時、私には二つの選択しかありませんでした。それは離婚するか、それとも夫を助けるかです。夫の平素からの行ないに失望した親友は皆、私に離婚するようにと説得しました。しかし、法輪大法の法理を知っている私は夫を見捨てて逃げることが出来ませんでした。私はこれらの現実に直面して、「真・善・忍」に従うべきで、夫に対しての冷ややかな態度と恨みを捨てるべきだと思い直しました。法輪大法こそが真に人を救うことが出来、人の心に明かりを灯すことが出来るものだと悟りました。
私は夫に女性の弁護士を依頼しました。女性には細かい洞察力があるので、孤立無援な夫を慰め、心理的な暗闇から脱出させて、現実を直視できると考えました。私は手紙で夫に「法輪大法は素晴らしい」、「真・善・忍は素晴らしい」を念ずるように教えました。もちろん大法への迫害が続いている中で、それを伝えるのは難しいのですが、私が依頼した女性の弁護士が奇しくも大法弟子でした!
私は法律の専門家に夫のことを相談すると、少なくとも懲役10年の判決になる可能性があると言われました。私は弁護士に「夫は今までたくさんの悪いことをしましたが、一つだけ素晴らしことをしました。それは私達の学法グループが破壊された時、夫は大きなプレッシャーと恐怖の中で、1箱の大法の本と電子書籍、それに真相を伝える定期刊行物を保護しました。私はこの良い行ないが、夫に福をもたらすと信じています」と言いました。私は善をもって本当に夫のために尽くそうと思いました。そこで、師父が私達に一番ふさわしい弁護士を按排してくださったと思いました。
家計に余裕がない中でも、私はできるだけ拘禁されている夫にお金を渡し、着替えの衣服などを拘置所に持って行きました。私は自分の良くない観念を徹底的に捨て、夫が心を正しさえすれば現状も良くなり、今の状況は必ずしも最終結果ではないと信じていました。
当時、私は同修たちと協力して、不当に拘禁されている他の大法弟子の救援に力を入れると同時に、時間があれば学法したり、大法の本を書き写したり、煉功したりして、自分の夫がまだ拘置所にいることすら忘れるほどでした。そうする中で検察側は懲役6年から7年と主張したので、予想した10年より少ない結果に少しホッとしました。しかしその後、夫の親族は私に相談もせず、私が依頼した弁護士を辞めさせました。これについて最初は少し不満がありましたが、自分は大法の修煉者なので、全てが師父に把握されていると思い、自然に任せました。
その2カ月後に裁判が始まり、私は傍聴席で見守りました。裁判の前に弁護士から良ければ懲役5年ぐらいの判決が下され、それから刑を減らすことが出来れば、懲役2年前後になるのではないかと予測しました。
それから10日あまり過ぎて、思わぬ展開が訪れました。夫の妹から夫を迎えに行くように連絡が来ました。あまりにも予想外の良い結果になりました! 後で分かりましたが、夫が詐欺をした金額があまりにも大きかったので、最初は誰も助けることが出来ないと匙(さじ)を投げましたが、最後の最後に妹の家の方で全額返済してくれたため、なんと無罪で釈放されるという判決が下されました!
拘置所から出所した夫は弱っていて、頭に膿のこぶが何個もでき、円形脱毛症にかかり髪の毛があちこち抜けてしまい、首にも卵ぐらいの腫れ物ができ、とても見苦しかったのです。私は夫に「あなたは自分が出所できると思いましたか?」と聞くと、夫は「拘置所の警官に『着替えをして出て来い』と言われた時に、本当に怖かった! でも、俺は拘置所の中で『法輪功が俺を救ってくれる』とずっと言っていた。俺は法輪功を信じていた!」と私に言いました。心から信じていたことが、このような良い結果が得られたのだ、と夫もとても感心していました。
夫の健康状態にも問題が現れ、検査の結果、食後の血糖値が240でした。これは重度の糖尿病の症状です。私は夫に「あなたは絶対によくなるし、心配しなくていいわ。あなたには奇跡が起きたわ。これからどうすればよいか分かるはずです」と言い聞かせました。
現在、夫に新しい髪が生えてきて元気になってきました。以前は細かい商売に目もくれなかった夫が、100万元以上の借金を自力で返そうとして、今、小さな商売ですが地道に頑張っています。まるで生まれ変わったようです。
実は、善い人間になって真面目に働き、佛法を大切にさえすれば、どんなに難しい時期でもこれを乗り越え、必ず春が訪れて希望が見える日が来るのです。
私の息子は大学中にすでに加入した中国共産党の組織から脱退しました。また、2014年の秋に息子は大きな交通事故に遭いましたが、奇跡的に無事でした。当時、車は猛スピードで橋のガードレールに激突して、車ごと回転してタイヤの1本が外れ、助手席側のドアも外れました。あまりの衝撃で、四つのエアバックが全部膨らみましたが、運転手の息子と助手席の同級生は無事でした。事故現場に来た警官もたいそう驚いて不思議だと言いました。
そのおかげもあり、ここ数年、私の姉と妹も相次いで大法を修煉するようになり、心と身体が浄化されて元気になりました。また、私の母親や甥、姪、姉の夫、妹の夫、それに弟の嫁と子供など、私の身内は皆「法輪大法は素晴らしい!」、「真・善・忍は素晴らしい!」を念じることで多くの福を得ました。その中で姪は理想の大学に合格しました。
利益や欲に満ち溢れる現代社会で、50歳を過ぎた私は住む家も車も失い、メンツも尊厳も放下して、すべてゼロから再出発しなければなりませんでした。母親の言葉を借りて言いますと、「大法を修煉していなかったら、たぶん何回も死んでいたに違いない」。確かに、動揺しない大法修煉者だからこそ、恨みを捨てることができ、悔いもなく、徳をもって恨みに報いることができるのです。
大法弟子として私はまだまだです。ときどき安逸心が修煉を妨げることや、利己的な考えからたくさんの執着心が生み出され、まだ取り除いていません。しかし師父に従って、揺るぎのない固い決意で最後まで修める心は変わりありません! 今後の修煉の道でさらに精進し、より多くの衆生を救い済度できるようにしていきたいです!
慈悲なる師父、ありがとうございます。