【明慧日本2019年12月7日】山東省菏沢(かたく)市の法輪功学習者・陳玉花さん(70代女性)は当局の裁判所に懲役4年の実刑判決を宣告され、山東省女子刑務所に拘禁された。しかし、陳さんは残忍な迫害により死亡し、遺体は2019年9月25日に火葬されたという。
陳さんは菏沢市牡丹区商業所属の会社を定年退職した。中国共産党は法輪功迫害を開始して20年来、法輪功を信奉してきた陳さんに労働教養を2回科し、実刑判決を2回宣告し、残酷な迫害を加えてきた。
法輪功を学ぶ前の陳さんは子宮癌、心臓病などいろいろな持病があり、姑との関係も悪かった。1997年に法輪功に出会って学び始めた陳さんは、健康な身体になった。そして、陳さんは姑を自分の家に迎えて世話をした。姑はよく周りの人に「うちの嫁は親孝行な子だ。法輪功は素晴らしい」と言っていた。
1999年7月、共産党が法輪功に対する弾圧を開始したため、陳さん一家は平穏な生活を崩壊させられた。しかし、陳さんは人々に自分が受けた法輪功の恩恵を話した。そのため、8回にわたって警官により連行され、労働教養所や刑務所に拘禁されるなどの酷い迫害を加えられた。そのため、陳さんは親の世話と病気の夫の世話が出来なくなった。
ある日、牡丹区公安局の警官は陳さんを連行するため、陳さんに電話をし、陳さんの母親が路上で転んだと嘘をついた。それを聞いた陳さんは、スリッパのままで急いで家から出た途端に、警官らにより身柄を拘束され、脱げたスリッパも拾えないままパトカーに乗せられて連行された。
2007年10月14日午前、陳さんは家で点滴を受けている夫の世話をしていたとき、牡丹区公安局の警官ら8人により侵入されて連行され、菏沢市留置場に送り込まれた。その後、実刑判決を受けた陳さんは山東省女子刑務所に拘禁された。そして、刑務所の残酷な迫害により陳さんは腰椎を骨折した。
同刑務所の警官は法輪功学習者の迫害に加われば、減刑すると受刑者らに言ったため、受刑者たちが法輪功学習者を監視したり、虐待したりした。受刑者たちは学習者たちを小さな椅子に長時間座らせ、目を閉じることもトイレへ行くことも許さずに監視した。学習者たちは着替えも、風呂に入ることも許されなかった。陳さんは一連の虐待で苦しめられ、体が動かなくなった。そして、法輪功を誹謗中傷するビデオを強制的に見せられた。
2016年12月3日午後、牡丹区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の大隊長は東城派出所、南城派出所、西城派出所の警官らを同時に出動させ、多くの法輪功学習者の家へ行き、騒いだり、家宅捜索を行なったり、学習者を連行した。陳さんはその日、警官らにより連行されて拘禁されたが、身体検査の後に無理やり手術をさせられた。
2018年3月29日、陳さんと菏沢市牡丹区検察庁を定年退職した程盼雲さん(66歳女性)、菏沢市テレビ局を定年退職した李振環さん(70代女性)の3人は田舎へ行き、法輪功の資料を配った。しかし、3人は高興鎮で牡丹区国内安全保衛部門の警官らに尾行されて連行された。当日の午後、牡丹区国内安全保衛部門の大隊長が私服警官ら7、8人を率いて、李さんの自宅に行き、パソコン、法輪功書籍、法輪功創始者の写真などの私物を押収した。その際に、警官は李さんの家にあった現金1万元(およそ15万4000円)を押収しようとしたが、王さんの夫が「この金は私の金だ。妻には関係ない」と言った。しかし、警官に「違法な資金調達だ」と言われた。その後、警官らは陳さんと程さんの家も同様に家宅捜索した。
その後、学習者3人は菏沢市留置場に拘禁され、拘留所の日付は2018年3月30日と書かれた。
1年後、陳さん、程さん、李さんの3人に対して、鄄城県裁判所で開廷されて、後日、秘密裏に済南市女子刑務所に送られた。
家族はその後、陳さんが懲役4年、程さんは懲役3年6カ月、李さんは懲役3年の実刑判決を宣告されたことを知ったという。
山東省女子刑務所は済南市にある。現在、刑務所の第十一監獄区に120~130人の法輪功学習者が拘禁されているという。監区長は学習者たちを「転向」させるために、罪に陥れたり、脅迫したり、誘惑したり、騙すなどの手段を用いた。その上「転向」しない学習者を独房に入れたり、小さな椅子に座らせたり、睡眠を剥奪したり、トイレへ行かせなかったり、食事に薬を混入したりして目に余る残忍な迫害をした。そのため学習者の中には、高血圧症や心臓病になったり、手足が不自由になる者、視力が低下する者、貧血になる者、低血糖症になる者、婦人病になる者が多く現れたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)