文/台湾の大法弟子
【明慧日本2019年12月17日】
尊敬する師父、こんにちは。
同修の皆さん、こんにちは。
師父は経文の中で、「大法弟子にとって、皆さんが行なうべきこと、特にこの三つのことを怠ってはならず、くれぐれも怠ってはいけません。皆さんの威徳、皆さんの修煉、皆さんが負うべきすべては、すべてその中にあります」[1] と説かれました。また、「大法弟子として、三つのことにしっかり取り組むことは最も重要なことです」[2]とも説かれました。ここで皆さんに、自分の修煉の過程で、法を実証する中で、三つのことを行なった体験を交流したいと思います。
一、法の暗誦で心性を高める
私は今年70歳です。小さい頃から読書が嫌いで、特に暗誦するのが最も嫌いでした。師父が説法の中で、長春の大法弟子が法の暗誦ブームに言及され、明慧ネットの交流文章にも、法の暗誦に関する文章がたくさんありました。私がいた煉功場も毎週日曜日に第五式の功法が終わってから、法を順番に暗誦することを始めました。毎回自分に番が回ってきた時、排斥したい気持ちがありましたが、断りにくいので、暗誦できるように仕方なく方法を考えながら努力しました。初めてたくさんの同修の前で、暗誦するので緊張や圧力も感じながら、流暢ではありませんがやっと担当の分を暗誦し終わって、こうして第一歩を踏み出したのです。
ある日、明慧ネットの『康熙(こうき)教子:読み、暗誦120篇』の文章を読みました。今までうまく暗誦できなかったのは、急いで暗誦しようとし、集中も出来ていないからです。態度を新たに調整し、自分の決めた時間通りに毎日法を暗誦するようにしました。現在、毎週法を暗誦する範囲が広くなりましたが、ついて行け、毎週指定した暗誦範囲を全部暗誦できています。それに法を暗誦し始めてから、特に夫婦関係の面で、心性も高くなりました。
私は短気で性格が悪かったので、修煉をする前は、いつも些細な事でケンカし、夫婦の間はとても冷たい関係でした。修煉を始めた後、よく大法の活動に参加していたため、以前のように妻に付き合ってあげる時間がそんなにたくさん取れなくなりました。突然のこのような変化に対して、修煉者ではない妻は絶えられませんでした。ある日、夜10時以降に帰ると、妻がドアを閉じて中へ入れてくれませんでした。当時、心性があまり向上していなかったので、妻とはよく冷戦状態でした。この状況は、私が法を暗誦するようになって、初めて改善されました。法の暗誦を通して心性が高まり、お互いの話し方も変わり、お互いに相手を尊敬するようになりました。
私は読書も好きではないし、字を書くのも好きではないので、書いた字が汚くて自分でも読み取れません。小学校6年生の時、先生に文章を100回書き写すように言われました。自分はそれが不服で全然しませんでした。結局、ひどく殴られました。法を暗誦したばかりの時に、法の書き写しをしたく思い、きれいに書かなければいけないのも分かっていました。最初に書いた時は、一文字、一文字、丁寧に書いたのですが、心性が低くて、書くスピードがますます速くなました。わずか数文字だけは真面目に丁寧に書きましたが、その後はまた汚くなりました。それでも『轉法輪』を一通り書き写しました。その後、法の暗誦も突破して、再度書き写す時には心性も向上したので、法を書き写す時に、急がずに落ち着いた気持ちで書けるようになり、字も自然ときれいになりました。
二、発正念を重視すること
私は発正念に対して全然敏感ではなく、大した感覚はありませんが、時間になったら、発正念をしています。ある日、午後6時の発正念の時間になりましたが、ネットのニュースを読み続けたので、発正念を無視してしまいました。夕食を食べた後で、電話チームにログインしようと思ったところ、ネットにつながっていないというメッセージが出てきました。心の中で「6時の発正念の際に、ネットはまだきちんと使えていたのに、どうして急に繋がらなくなったのか」と考えました。自分で簡単に確認してみると、やはりダメだったので、通信局のオペレーター達に助けてもらいました。調べてもらうと、回線の故障でネットが繋がらなくなったのです。翌日には回復できると答えてくれました。内に向けて探してみると、「師父が悟らせて下さり、6時の発正念を重視するべきだ」と気づきました。自分の問題に気づいた後、電信局からの電話が来る前に、すでにネットが繋がり、普通にオンラインで使えるようになりました。この件を通して、さらに発正念を重視するようになりました。師父は「大法弟子は圓満成就に向かっていくために、三つのことをしっかり行うべきであり、そうではありませんか? 正念を発することはその中の一つで、これほど重要なことなのに、なぜしっかり行わないのでしょうか?! なぜ、たいしたことではないとして、重視しないのでしょうか? すでにこれほど重要だとわかっていて、しかも三つのことの中の一つなのに、しっかり行なわないで、どうしますか?」[3]とおっしゃいました。
三、電話で真相を伝える
私がメインに参加しているプロジェクトは、電話で真相を伝え衆生を救い済度しているプロジェクトです。最初に電話をかけるグループが出来た時から、毎週日曜日に朝の煉功後に一人の窓口の同修が、中国で迫害されている同修の救援リストを提出し、救援の電話をかける同修はいますかと皆に聞きます。最初、同修達は積極的に受け取って電話をかけていましたが、だんだんと人数が少なくなり、最後にはあまりいなくなりました。しばらく経つと、その窓口の同修も何らかの原因で姿が見えなくなり、その上、救援の電話もかける人がいなくなりました。これらを目にした私は、協調人に積極的にこの救援リストを配りますと言うと、電話の窓口の担当者になり、あれ以来ずっと現在までやっています。
電話の窓口の担当者になったあと、渡された救援リストを前もって、自分の所在地の五つの区に割り当て、各区の電話の窓口を通して該当地区の同修に配ることにして順調に進みました。電話の窓口として、同修への紹介、質問の回答や同修の協力ができるように、自分も電話をかけるツールやプラットフォームなどを勉強しました。私は同時にRTCに参加しています。毎日RTCに15通の電話をし、救援の電話番号を配布し、弁護士や司法機関宛ての電話をしています。毎日電話をかける時間は、1時間から3時間ぐらいかかっています。
技術チームの同修の努力のおかげで、さまざまな自動化ツールも開発されました。各真相プロジェクトが増えたりしたことが原因で、知らないうちに人力が分散されてしまいました。「電話チームのたくさんの才能のある人が、別のプロジェクトに呼ばれました」と同修が言ったことがあります。また「ずっと電話チームで頑張って、あなたはすごいですね」と言ってくれた同修もいます。私はただ軽く笑って、自分が一体砂なのか黄金なのかはさておいて、他の人がどう見ているのかにかかわらず、中国共産党が解体されるまで、電話チームで頑張り続けたいと思います。
最初に真相電話をかける時、何もかも模索しながらやりました。ある一人の女性と話しましたが、法輪功の話を聞いた途端に、すぐに電話を切られ、再度かけ直してみると、電話に出た女性は「法輪功は自殺したり、人を殺している。人に薬をのませない」といきなりしゃべり出し、すぐに電話を切りました。3回目にかけ直した時に、「お姉さん、急いで電話を切らないで下さい。あなたがさっき言った自殺や人殺しや薬を飲ませないことは、あなたが自分の目で実際に見たことですか? あるいはあなたの家族の人や、親友から聞きましたか? あるいは国内のニュースや新聞を見たのですか? もし前者だったら、直ちに謝ります。真に法輪功を修煉する人はこのようにしません。もし後者であれば、2、3分の時間を下さい。天安門の焼身自殺事件の詳しい内容を説明します」と言いました。彼女は話を聞いた後、「ありがとう、やっと事実が分かりました」と答え、大学生だと教えてくれました。この電話は最後まで順調にいきましたが、衆生に真相を理解してもらうことは、全てが師父のご加持と励ましのおかげです。
電話をしている中で最も困るのは、私が話した台湾語が相手に理解されず、相手の方言をこっちも理解出来ないことです。私の電話にでた衆生は「あなたは舌を伸ばせるようになってから、電話をしてちょうだい」とか、「標準語をうまくしゃべるようになってから、電話をしてちょうだい」とよく言われました。その際に「あなたが聞き取れるようにゆっくり話します」と私は返事をしました。中国は広く、地方の方言も多いし、方言を聞き取れない時には相手に標準語を話してもらいます。若者なら、標準語に変えて話してくれますが、年配の人に対しては無理があります。相手が電話を切ることを減らすために、話すスピードを落とすように自分に要求しています。私の話す台湾語で、絶えず続けて真相を伝え、三退を勧める中で、2008年から現在まで2000人以上の人達に三退を勧めてきました。
迫害の救援電話は、普通のRTCの三退電話より難しく感じています。電話を聞いてくれなかったり、切ったり、人を罵ったりする様々な人達がいます。もし、人を罵るタイプの人に出会ったら、諦めずに電話をします。相手が罵らなくなるまで、あるいは電話に出なくなるまで、ずっと電話をかけ続けます。一人の衆生が、電話に出て汚い言葉で罵った後、すぐに電話を切りました。私もただちにかけ直し、「中国は五千年来、ずっと親孝行や道徳を重んじています。中国共産党はこの70年以上の統治によって、人を罵ることを教えました。もしあなたが人であれば、罵る言葉を言うべきではありません」と指摘しました。私が話した後、彼が「録音だと思っていました」と言いました。「録音であっても、人を罵ることはやってはいけません。人を罵ることは業を作り、正しくありません」と言うと、彼は謝ってくれました。「法輪功を修煉する前は自分の性格も良くありませんでした。よく人を罵ったりしていましたが、修煉してからは、二度と人を罵ることはありませんし、性格も良くなりました」と彼に伝えました。「法輪功はすごいですね。李洪志師父に感謝いたしますと伝え下さい」と彼は言いました。
台湾で重点的に専門の事例の電話をした時、弁護士宛に電話をかけたことがあります。一般的に弁護士は話し上手なので、専門用語ばかり言われ、こちらは何も言えないという印象を持っていました。人を罵る弁護士は実際には少ないのです。もちろん、礼儀正しい弁護士もいます。黄弁護士という人がいますが、この弁護士に、「法廷で、裁判長の前で法輪功学習者のために、無罪弁護をした正義感のある弁護士もいました」。この話を聞いた彼は、「この前パリに行った時、法輪功学習者から迫害の資料をもらったことがあります。私のいる所は小さな都市ですから、このような案件はありません。でも今後、法輪功学習者の無罪弁護をします」と言いました。彼に三退を勧めると、「団員になったことはありますが、自動的に脱退した」と彼は返事しました。心から中国共産党から脱退すると言ってこそ、本当に脱退することになると説明すると、彼は三退に同意しました。電話を切る前に、「現在の経済危機を見て、中国共産党は長くないと思いますよ」と彼は言いました。
四、終わりに
「人生は70歳から始まる」と常人もよく言います。私は大法修煉をしてはや18年も経ち、今年でちょうど70歳です。大法と出会えてこの上ない幸せのあまりに、現在、心身ともに最も良い状態です。師父と大法に感謝いたします。そして、自分の大法弟子としての使命を常に忘れません。最後の限りある大切な修煉の時間、この時間を有効に利用して人を救い済度し、着実に修煉して精進することで、師父が再び生きる道、我が人生を与えて下さったご恩に応えたいと思います!!
次元に限りがありますので、足りない所があれば慈悲なるご指摘をお願いします。
師父、ありがとうございます。
同修の皆さん、ありがとうございます。
注:
[1] 李洪志师父の著作:『各地での説法十一』「大法弟子は必ず法を勉強しなければならない」
[2] 李洪志师父の経文:『大法伝出二十五周年ニューヨーク法会での説法』
[3] 李洪志师父の経文:『ロサンゼルス市法会での説法』
(2019台湾法会の発表文章)