　【明慧日本2019年12月30日】蘇州市の法輪功学習者・莫菊芬さんは2019年1月2日に連行され、5月28日と6月26日、二度に渡って不当に開廷され、無実の罪で懲役6カ月の実刑判決を言い渡された。蘇州黄堰留置場で6カ月拘禁された後、莫さんはやっと家に帰された。

　2019年1月2日午後3時頃、莫さんは路地で法輪功の資料『天地蒼生』を駐輪していたスクーターのかごに入れ、その場を離れた。しかし20～30メートル歩いたら、突然、後ろから呼び止められ、後ろを振り向くと40代の男が追いかけて来て、手に『天地蒼生』を持って、「これは、あなたが入れたのか」と尋ねた。莫さんは「そうです」と答えた。

　この時、すぐさま他に3人の男がやって来て、4人で莫さんを取り囲んだ。彼らは3人が私服警官で、1人は制服を着ている警官だった。莫さんは「これは法輪功の資料です。あなた達も読んでみてください」と言ったが、4人は弁解を許さず、電話をかけて1台のパトカーを呼び出し、莫さんを強制的にパトカーに押し込み連行した。

　蘇州観前派出所に到着すると、警官らは莫さんのかばんを調べ、中から5冊の『天地蒼生』、1冊の『轉法輪』、そして「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と刻印された真相紙幣40枚、合計250元を見つけた。

　観前派出所で警官らは、無理矢理に莫さんから指紋を取り、写真と録画を撮影し、午後の5～6時まで莫さんを取調べ用の鉄の椅子にずっと縛りつけたまま、取り調べをした。

　また夜8時から、二度目の取り調べが行なわれた。その後警官らは、莫さんの両手を後ろに回し、手錠をしたまま自宅まで連れ戻し、家宅捜索を行なった。その時、すでに夜の10時過ぎだった。

　警官4人は莫さんの家で1時間あまり捜索し、『明慧週刊』37冊、真相カレンダー2冊、手書きの『洪吟』1冊と真相のお守り等を見つけた。その後、莫さんは再び観前派出所に連れ戻され、寒い中、鉄の椅子に縛られた。この時、すでに夜中の12時だった。

　こうして莫さんは、翌日の午後の3、4時まで鉄の椅子に縛られたままだった。その後、警官は莫さんを別の部屋の鉄の檻に入れた。

　莫さんは蘇州観前派出所でまる1日拘禁された後、1月3日夜7時頃、蘇州黄堰留置場に移送され、引き続き拘禁された。警官らは莫さんに「3日間だけ拘束する」と嘘を言って、留置場で莫さんに強制的に「反省書」を書かせた。

　その間、莫さんの息子は蘇州の地元の弁護士を依頼し、4万6千元(約72万円)の料金を支払った。

　莫さんの案件は二度に渡って、蘇州呉江裁判所で開廷された。1回目は2019年5月28日、開廷時間は1時間だった。2回目は2019年6月26日で、開廷は僅か数分で早々と終了した。莫さんは「これまでの人生の中でこれほど邪悪な場面を見たことがない。法廷では彼らが何を読んで、何を喋っていたか、聞いても全く分からなかった」と言った。

　その後、弁護士は莫さんの息子に「あなた達家族は、裁判官に感謝すべきだ」と言った。噂によると、弁護士は4万6千元の料金から、3万元(約46万9千円)を裁判官に渡したとのことだった。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）