【明慧日本2020年4月17日】中共ウイルス(武漢新型肺炎)は全世界で猛威を振るっている。最新の統計によれば、すでに188の国と地域に蔓延し、世界全体で30万人以上が感染して約1万3000人が亡くなっている。中国の公表データは実際より低く操作されており、多くの国々の専門機関は「中国の実際の感染者数は、発表された8.1万の10倍、81万人ではないか」と試算している。米国務長官は「中国共産党(以下、中共)の不正は、数えきれないほどの命を危険にさらしている」と述べた。
中国政府は「被害が最も深刻な湖北省も含め、このところ中国全域で感染者数は増加していない」と発表したが、米国の大統領や国務長官、国防部長はその信憑性を疑っている。
一、米国大統領「中共は秘密主義だ。もっと早く感染状況を知らせてほしかった」
3月21日、トランプ大統領はホワイトハウスで「北京政府にもっと早く中共ウイルス(武漢新型肺炎)の情報を知らせてほしかった」と述べた。
また「私は中国を尊敬している。中国は好きだ。しかし、もっと早く中国国内で何が起きていたかを知らせてほしかった」
「感染が拡散してから、ようやく我々は知ったのだ」、「不幸なことに中国(中共)は秘密にしていた」、「中共はとっくにこの問題を知っていた。中共には、もっと早く知らせてほしかった」とも述べた。
二、米国務長官「二度と繰り返さないためには、真実を知る必要がある」
3月18日と20日、ポンペオ米国務長官は「中共ウイルス」(武漢新型肺炎)が中国で発生した時に、何が起きたのか、それを知ることで初めて同じ事を繰り返さなくて済むのだ。中共が不適切なことをしたため、数え切れないほどの命が危険に晒された」と述べた。
「中共の情報操作は、米国が中共が公表する感染状況の嘘を暴いてから始まった。中共が作ったコロナウイルスの脅威は、今や中国の人々だけでなく世界各地の人々の命を脅かしている」
「中国(中共)政府はこの脅威をはっきりと認識している。中共はコロナウイルスを最初に確認したからだ。しかし、中共は感染病が発生した初期段階の貴重な時間を無駄にした。その結果、大勢の人が武漢からイタリアに旅行に出かけてしまい、イタリアが今現在、苦しむこととなった」とも述べた。
また、「北京は中共ウイルス(武漢新型肺炎)のリスクを最初に知った。北京は世界各国および科学者、専門家に最も正確な情報を知らせる責任がある。情報提供を受けるのは各国の権利でもある」
「各国とリアルタイムに情報を共有するのは、政治的なゲームやペナルティではなく、公共の安全を確保するためだ。しかし中共は情報提供を遅らせ、専門家が中国に調査に行くのを拒否し、全世界の人々に脅威をもたらした」
「中国には言論の自由がない。人々はもっと多くの情報を知りたがっている。特に感染が拡散するこの時期、確かな情報でより多くの命を救うことができる」とポンペオ長官は重ねて強調した。
また一部の国の政府と個人がインターネットで、中共ウイルスが米軍によって持ち込まれたとの虚偽の投稿をしていることについて、「これらの偽りの情報は、中国(中共)、ロシアとイランから来たものだ。彼らは歩調を合わせて米国を貶(おとし)めている。つまり、トランプ大統領がこれまでやって来たすべての感染病に対抗する行動を貶めた」と述べた。
ポンペオ長官は中国の駐米大使を呼び寄せて会談するとともに、この問題について中国の外交担当の常務委員とも電話相談を行なった。
そして「米国の最高レベルの外交官として、私には本当の情報を知る義務がある。それによって、米国の医療専門家が正しく判断できるように助言し、米国と全世界の人々の命を守る責任がある」と述べ、「このような偽り情報の伝播を阻止するよう、米国は多くの事をしている」と述べた。
三、米国防長官「ウイルスは米軍が持ち込んだ? 全くのデタラメだ」
マーク・エスパー米国防長官は3月20日、メディアの取材に対し「中共は米軍がウィルスを武漢に持ち込んだと言ったが、全くのデタラメだ」と述べ、「中共が感染病発生の初期段階で情報を隠蔽したせいで世界各国はタイムリーに対応できなかった」と厳しく批判した。
「もし中国政府が初期段階で、もっと透明性を持っていれば、つまり、昨年の秋、遅くとも昨年の12月に情報開示をしてくれていれば、世界各国はもっと早くに行動することができた。発生地である中国にウイルスを封じ込めることに協力し、全世界への拡散を防ぐことが出来たはずだ」
「1月と2月に私は中国の国防長官に電話し、中共にウイルスの研究や物質の供給等で協力すると申し出た」と述べた。
四、中国の市民と医者も中国政府の隠蔽工作を疑う
中国問題の専門家は「中共ウイルスは、中国共産党とまるで契約を結んだかのようだ。感染は世界中で蔓延しているのに、中共の管理下、中国では感染がなくなった。これは不思議なことだ。そして、もともと中国で発生した感染なのに、他の国に責任を転嫁し、筋の通らない『輸入された感染』と呼んでいる。中共は様々な手口で情報を操作し隠蔽している」と述べた。
海外メディアが入手した武漢市の核酸増幅検査のデータによると、感染は依然として継続しており、武漢市の1日の実際の新規患者数は、中国政府が発表したものより少なくとも22倍も多いことが分かった。退院した患者も再度感染する可能性があり、自宅に隔離すれば家族に感染する恐れもあるという。
中共は情報と言論を厳しくコントロールしており、実際の感染情報は明らかでなく、政府による嘘の報道が、それらの宣伝を信じている中国の人々を騙し続けている。
ツイッターユーザーのレイモンドさんが3月17日に、今回の感染病の命名についてアンケートをしたところ、62.6%の人が「中共ウイルス」(CCPVIRUS)と命名すべきだと投票したという。
中共の情報隠蔽が今回のコロナウィルス発生・感染の元凶であることは、すでに国内外でコンセンサス(合意)を得ている。各国は中共が感染症のパンデミック(※)をもたらしたことを非難すると同時に、すでに多くの法律家が中共の法的責任を追及するように提起している。
(※)パンデミック(ある感染症・伝染病の世界的な大流行を表す語)