【明慧日本2020年5月3日】今年で78歳になる私は、幸運にも1997年に高徳な大法の書籍『轉法輪』と出会うことができました。この書籍を読んで私はとても感動し、天書だと思い、ますます読みたくなり、その後も私は繰り返し読み続けました。法輪功と出会って20年余り、私は慈悲なる師父に守られて、師と法だけを信じてきました。
師父は、弟子たちに法輪功迫害の真相を伝えて人を救うようにと言われ、私は人を救う活動に参加し、暴風雨にもめげず、寒さにもめけず、毎日午前中に出かけて人を救い、午後は家で学法をしていました。真相を伝えて「三退」を勧めると同時に、大法の資料を配り、真相のステッカーを張り付けていました。休んだことはありませんでした。
真相を伝える中で楽しいこともあれば嫌なこともあり、時には疲れて休もうと思った時は、師父がおっしゃった、専修弟子は最後に行脚に出かけ、苦をなめれば心性を高めることができるというような法理を思い出し「疲れるということはよいことだ! 人を救うことが根本にあり、師父が按排してくださった道を歩みます」と、思うようにしていました。
2020年の正月期間中、私は心性を試す大きな試練に出遭いました。夫が亡くなり、私は息子と一緒に暮らしています。ある日、息子が帰ってきて「私が毎日、法輪功迫害の真相を伝えに出かけている」と言い「家の安全を脅かす可能性があるから、もう出かけないように」と言って家を出ました。私は心の中で、私は人を救っているのだと思い、息子に対する嫉妬心と怨恨心が生じ、自分を修煉者として律していなかったため、邪悪に隙に乗じられたのです。出かけた息子はすぐに戻り、怒った態度で私の部屋に来て「母さんが僕の言うことを聞かなければ、あなたの服とベッドの上にある荷物を全部持って、ホテルでも探してくれ。夕飯は持ってくるよ」と大声で叫びました。
この時、嫁は息子を押しのけて「お母さん、行かないでください」と止めに入ったのですが、息子は嫁を振り払ったのです。私は「母さんは出て行かないよ。ただ悔しくて、とてもつらい」と言うと、涙が止まりませんでした。心の中では家を探して一人で暮らそう、もう一緒には住めないと考えていました。
私は息子の世話になる時、夫が残してくれた20万元(約300万円)をすべて息子に与え、毎晩、息子たちの食事も作らなければなりませんでした。私は無料でご飯を食べて住んでいるわけではないと、あれやこれやと脳裏に浮かんできて考えを巡らせました。この試練は乗り越えられそうもないと感じ、自分自身を修煉者とみなしていませんでした。
翌日になって私は気づきました。私は修煉者です。師父は次のように説かれました。「修煉の中で、皆さんは良いことに出会っても、良くないことに遭っても、すべて良いことです。なぜならば、それらは皆さんが修煉しているからこそ、現れたことだからです」 [1] この法理を思い出して、私は心の平静さを取り戻し、学法をして発正念を行ない、ネットで同修の修煉体験を読んでいました。同時に自分の不足を探して、息子に対する不満の心を放下するようにしました。
ある日、孫娘から電話があり、私が死んだ夢を見たというのです。この話を聞いた私は、その言葉を否定し、心の中で「私は最後まで師父についていきます!」と念じ、そして私は頭の中でその言葉を何度も繰り返しました。この時、私は師父の相は心より生じるという法理を思い出しました。「人を救うという大きなことなので、行なうべきことをして、心を落ち着かせ、気に障ること、気に入らないことにぶつかったり、聞いたりしても気にせずに、正々堂々と行なうべきことを行なえば良いのです。邪なものに妨害されず、それに動かされなければ、良くない要素は自分のところから生じることはなく、邪悪は微々たるものになり、皆さんは大きくなり、正念が強くなるのです」 [2] 私はこの法理にとても感動し、師父は弟子にこの法理を説かれ、弟子を再び昇華させて下さいました。
息子の怒りが収まらず、それは私の慈悲心が足りないからだと思いました。師父はこのようにおっしゃいました。「慈悲は天地の春を溶かし、正念は世中の人を救う可し」 [3] 私は息子が話したことを忘れることにしました。息子に対する恨みつらみを放下したことで、息子は再び私を追い出すことはありませんでした。
ある日の朝、私は師父を見ました。師父は袈裟を着ておられ、私を見て笑っておられました。私は思わず感動の涙が流れ、自分の行ないが正しかったので、師父は励ましてくださいました。この時から、私はいつものように息子に接していました。私が思うには最後になればなるほど、ますます精進しなければならず、精進することで師父について、素晴らしい天上の家に帰ることができます。
師父に感謝いたします!
同修に感謝します!
注:
[1] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「シカゴ法会」
[2] 李洪志師父の著作:『各地での説法十』「大紀元会議での説法」
[3] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「法正乾坤」