文/日本の大法弟子
【明慧日本2020年6月8日】最近、コロナウイルスの影響を受けて、仕事は在宅勤務になりました。以前、通勤していた時には朝5時に起床して五式の功法を煉りましたが、いまは通勤する必要がなくなり、早起きをさぼって、朝の発正念の時間に起きることにしました。正念を発してから煉功をしても充分に間に合うと考えました。しかし、実際は発正念の時間になってから起床しても、頭がはっきりせず、また、寝たい気持ちになって、身体のだるさと疲労感等を伴い、私にとって、起床して直ぐに発正念をすることは全く効果のないことでした。
そういうわけで、昨日はぼんやりとした状態で正念を発し、続いて煉功をしてから仕事に移りました。その時、病業の妨害が現れてとても辛かったのです。仕事もスムーズに行えず、色々な厄介なことが起きました。このような魔難が交わって、私は窮地に追いつめられました。様々な焦りから抜け出すことが出来ず、苛立ちを抑えきれませんでした。このような状態下で、家族に対しても穏やかな気持ちで接することが出来なくなり、甚だしきに至っては、家族に向かって蹴りを入れたいほどの苛立ちを抑えることができませんでした。発正念の口訣を念じましたが、内心が清浄でないため、全く効果がありませんでした。
夜、風呂入った後、自分の部屋で法を暗記しました。法を暗記するにつれて、私の頭は徐々にはっきりとしてきました。なぜ今日、このような状態になったのか自分の問題を整理してみました。朝の様子を振り返って見れば、きっと朝の正念をしっかり発することが出来なったことがもたらした結果だと分かりました。心の中で「明日の朝は必ず早起きする、30分だけでも早く起きよう、今の状態を変えなければ」と、決心して、目覚ましをかけました。
次の日、いつものように頭と心の不快感、朝寝をしたい安逸心を感じながら、思い切って起床しました。そして法を暗記しました。法を暗記していると、それらの憂鬱な気持ちと不快感が大部減りました。そのまま、発正念の時間になりました。その時、自分の頭が最も良い、最も明晰な状態まで調整できました。「今は正と邪の闘いの時刻であり、私は宇宙の護衛であり、戦場に臨む心の準備を整えよう」と自分に言い聞かせました。前日に病業の現れがあったので、正念を発した時に「私は耐えるべきではない病業の虚像を決然と否定します、仕事や修煉の妨げになる妨害であれば、一概に認めません、私は三界内の生命ではないので、三界内のいかなる物質にも制御されません」と一念を発しました。
15分間、頭が集中でき念力も集中出来たと感じました。正念を発し終わった後、直ちに発正念の不思議な効果が顕れました。
まず、昨日出ていた病業現象はもう存在していません、身体は軽やかになり気分も楽になりました。昨日の苛立ちも一掃され、家族に対しても辛抱強く、受容力を以って接することが出来るようになりました。昨日、仕事で躓いた問題もスムーズに解決されて、この全ては師父から頂いた励ましのようでした。あきらかに睡眠時間が昨日より短かったにも関わらず、一日中頭脳明晰でした。この直ちに現れた効果が、私に発正念の不思議さと素晴らしさを実感させてくれました。昨日と今日は対比的ですが、こんなにも鮮明であることは正に、修煉の錬磨から得た経験であることを明確にしてくれました。
ある諺があります「一年の計は元旦にあり、一日の計は朝にあり」。修煉者として、朝、早めに起床して意識をはっきり保ち、正念をしっかり発して、朝から非常に良い状態で修煉と仕事に移ることは修煉者として常に持つべき姿勢ではないでしょうか? 逆に全体の状態がかなり悪ければ、同時にいくつかの難儀がやってきて乗り越えるのに苦労します。甚だしきに至っては、難儀の中に陥り乗り越えることが出来ません。身体と精神が同時に苦痛に耐えているときに強大な正念が無ければ、気付くことすらできないのです。特に仕事で忙しい時に悟ること、思考することは、なおさら難しい事なのです。ゆえに、朝一番にしっかり正念を発する事ができれば、自分の空間場に邪魔が入って来られなくなり、多くの魔難が遮られ、邪悪が自滅するのです。ですから、修煉者としてあるべき状態を保つことが何よりも重要なのです。最近、コロナウイルスの影響で在宅勤務をしている、私と同じ状況におかれた同修がいらっしゃることを考え、この交流文章を書いてみました、ご参考になれば幸いです。