　【明慧日本2020年7月28日】「7.20」で法輪功学習者（以下、学習者）は迫害に反対する活動が21周年目を迎えた。中共（中国共産党）の「香港国家安全維持法」（国安法）の圧力に屈せず、香港の学習者は7月19日、香港特別行政区の中央人民政府連絡弁公室（連絡弁公室）前で抗議活動を行ない、中共の解体と迫害の停止を求めた。民主党・胡志偉委員長と公民党・楊岳橋党首など多くの民主派議員と学者が、学習者の長年の暴力に対する抵抗に敬服し、香港市民への暴力に抵抗する手本であると称賛した。

連絡弁公室前で中共の解体と迫害の停止を求める学習者

　香港は中共ウイルス（武漢肺炎）の再拡大により、集会の規定の基づき、学習者代表4人が19日の午後、連絡弁公室の裏口から表口まで行進した。そして，連絡弁公室の正面向かいに「中共を解体し、迫害を終わらせる」、「法輪大法は素晴らしい」、法輪功の反迫害21周年」などの横断幕を掲げ、声明文を読み上げた後、平和的に解散した。

　「香港国家安全維持法」を恐れることなく、「中共を解体する」の横断幕を掲げる

　学習者代表のエミリー・リュウ氏は、中共による21年間の法輪功迫害は、21世紀の最も重くて恐ろしいテロであるとする声明文を読み上げた。この前例のない卑劣な迫害に直面して、学習者は前例のない平和的な闘争を行ない続けた。中共政府は「香港国家安全維持法」を強行に実施しているが、香港の法輪功学習者は今もなお、国民に真実を伝えて良心を呼び覚まし、中共の解体と迫害の終結を訴えているという。

声明文を読み上げる学習者代表のエミリー・リュウ氏

　中共は「香港国家安全維持法」を強行に実施してから、学習者の真相を伝える活動が妨害されている、とエミリー・リュウ氏は話す。今日、学習者は連絡弁公室の前で「中共を解体し、迫害を終わらせる」の横断幕を掲げたが、昨日（18日）香港西区の警察署からの電話では、記載内容が微妙だとの理由で横断幕を掲げないように希望しているとの連絡があったという。リュウ氏は、学習者の訴えは変わっていない、真相を伝える拠点においても「天は中共を滅ぼす」の横断幕を掲げているという。彼女は「『香港国家安全維持法』は党の安全法制ではなく、中共は中国ではなく、『中共を解体する』という内容は合法である」と強調して警察に説明し、警察は活動の許可をしたのである。

　リュウ氏は、国際社会が中共の卑劣さをさらに認識し、米国政府は中共の共産党員と、その家族の入国を禁止する意向を示したことで、近日、インターネットで脱党情報を調べる人が増加し、さらに脱党ブームが起きているという。今後、香港の学習者は、国民の脱党手続きを容易にし、より良い未来を選択するために、脱党ホットラインを設置するなど、国民の脱党を支援するための取り組みを強化していくと強調して話した。

「香港国家安全維持法」を恐れず、学習者は各観光スポットで横断幕を掲げる

　胡志偉氏「市民と同じ道を歩む学習者に感謝する」

　学習者が21年来の迫害に反対し継続してきた事に、多くの民主派議員と学者たちは敬意を表した。

「香港国家安全維持法」が実施された後も、学習者は観光スポットで真相を伝え続けている

　民主党委員長で立法会（国会）議員・胡志偉氏は、かつて、多くの香港人は中共の生体臓器狩りと学習者への迫害が疑心暗鬼だった。しかし、昨年の「強制送還法」の反対運動の後、特に「香港国家安全維持法」が強硬に押し進められ、香港人は中共があらゆる手段を用いると分かった。そして、市民が目覚め始め、中共の宣伝が洗脳であることも認識した。「真・善・忍」まで迫害しているのだから、中共の劣悪な真の姿が暴かれ、誰もが知り得たのだという。

民主党委員長で立法会議員・胡志偉氏

　胡氏は、「法輪功の21年間の絶え間ない闘争は、香港の人々に多くの経験とインスピレーションを与え、すなわち、このような迫害に直面したとき、どのようにして自分たちが善をもって行うかを考えさせられています。我々は、いかに信念を貫き、中共と香港特別区政府の洗脳教育を通して、彼らが行なった悪事を消させてはなりません。これは我々が抗争の新たな一ページに入ったと言えます」

　「より多くの香港市民が学習者と一緒に歩み、暴政と闘うことができると確信しています」と話した。

　楊岳橋氏「学習者の恐れない精神が尊重に値する」

　弁護士で公民党党首・楊岳橋氏は、学習者の香港における活動が、『基本法』の保護を受けており、一国二制度を反映しています。しかし、「香港国家安全維持法」が現れ、人々が中共政権のアンダーラインが見えず、気持ちが臆病になって自己保護に走っている。しかし、学習者は強権の圧力の下で、恐れない抗争の精神が、「人々の尊敬に値する」という。

公民党党首・楊岳橋氏

　7月1日、香港学習者4人が不当に連行され、真相を伝える拠点が妨害され、「天は中共を滅ぼす」の横断幕が暴徒に破られたことについて、楊党首は、この（中共）政権の法の執行には理屈が合わないという。「その線引きは政権がどうやって引いているのか？　どうやって実際に彼らの法律を破っているのか？　物を配ったらいけないのか？　スローガン一つで法律に違反したというのか？　実は、これら自体が理屈に合わないのです」と語った。

　楊氏は、過去1年で社会運動は押し寄せる大波のように勢いがすさまじく、実はそれが香港人を目覚めさせたという。「あなたが政治に興味がなくても、政治はあなたの玄関口までやってきます」と話す同氏は、団体と団体を遮る心があってはならず、「皆さんが一隻の船に乗っており、皆が同じ目標を持ち、開放した社会と一国二制のアンダーラインの下で、最も基本的なこれらの自由を享受し、最も基本的な民主を手に入れることなのです」と述べた。

　朱凱廸氏：「法輪功修煉者の忍耐力に敬服する」

　土地正義連盟議員・朱凱廸氏は、法輪功が迫害に反対して今日まで21年になる。香港人は中共の宗教への迫害、言論の自由に対する迫害が何であるのかをよく分かっていなかった。しかし、昨年の「強制送還法」の運動を通じて、中共政権は国内での恐怖統治、国家保衛部門、秘密警察などの手段を香港に導入したという。「この過程で、私達が見たのは法輪功とかかわりを持つ『大紀元時報』が、香港人側に立ち、共に中共の専制政治に抵抗していた事でした」と語る。

土地正義連盟議員・朱凱廸氏

　朱凱廸氏は、香港の人々が過去21年間、学習者の直面してきた迫害と闘争について、新たな理解を得たのだという。同氏は、将来みんなが共に努力して、「香港を反共産主義の最前線基地として、安定したものにしていきたい」と語った。

　同氏は、学習者の規律正しさに敬服しているという。「実は一種の心からの平静であり、法輪功学習者が道端で真相の拠点の設置にしても、資料の配布にしても、煉功あるいはパレードにしても、彼らは非常に粘り強く行なっており、このことが多くの香港人に敬服されているのだと思います」と語った。

　鐘剣華氏「法輪功のメンバーの皆が社会のエリートである」

　香港民意研究所行政副総裁・鐘剣華博士は、自分には信仰がなく、法輪功のことがよく分からなかったが、ただ、早い時期から法輪功が迫害を受けていること、甚だしきに至っては中共が世界中の修煉者たちを迫害をしていることは、常軌を逸している事だと思ったという。「一つの宗教団体に対し、いわゆる煉功者に対して（中共が）、なぜこのような暴力的な手段を取るのだろうか？」と不思議に思ったという。

香港民意研究所行政副総裁・鐘剣華博士

　鐘剣華博士は、「台北101ビルの前で、（香港の）青年関愛協会に似た中共の団体が挑発して騒ぎを煽り、警官の目の前で坐禅している法輪功学習者を殴打していた。実は法輪功学習者の多くがエリートであり、中共の弾圧に対する彼らの対応は平和的で穏やかだったのです」と、台湾で目にしたことを話した。

　同氏は、法輪功学習者が違法などのような事を一切していないと言い、それどころか、他の抗議団体よりも平和的である。彼が言うには法輪功の事を留意しなければならないという。「たとえ、私達が同じ信仰を持っていなくても、一人一人の持つべき基本的な権利を守らなければならず、政府の言いたい放題を許してはなりません。（中共が）違法と言えば、違法になってしまい、弾圧したいのであれば任意で弾圧をしています。あるいは国家反逆、または国家転覆と言われれば、その政治的なレッテルを背負わなければなりません」と、中共の気ままなやり方を批判した。

　彼が言うには、過去20年の香港では法輪功が一つの指標であるという。香港が本当に一国二制度かどうか、中共が弾圧している団体を容認できるかどうかが試されている。その次に、21年間の迫害への反対を経て、香港人は徐々に法輪功を受け入れるようになった。学習者が中共の暗黒を暴露したことで、多くの香港人が国内の状況が良く分かるようになったという。「それで、香港人は学習者達が受ける迫害から、学習者達の存在を守る価値があるのです」と話した。