【明慧日本2020年8月17日】(中国₌明慧記者)明慧ネットの報道によると、2020年上半期、中国共産党(以下、中共)当局は5313人の法輪功学習者を連行したり、嫌がらせをしたりした。また、132人に対して不当な判決を下した。その中には、大学教授、博士、局長、衛生院院長、医者、公務員、警官、エンジニア、翻訳家、会計士、元軍人、IT技術者、元銀行員など、各業界業種の優秀な人材が数多く含まれている。最も深刻な迫害を受けていたのは教師である。
中共の江沢民グループが法輪功迫害を発動してから、主流社会の多くのエリート達が弾圧を受けた。中でも最も残虐な迫害を受けたのが、教育界の学習者達である。明慧ネットの不完全な統計によると、2020年上半期、2人の教師が迫害により死亡、29人が連行され、17人が嫌がらせを受けた。さらに、7人に不当な判決が下され、6人が検察院、裁判所に陥れられ、1人に逮捕令状が出され、3人が不当な裁判を受けた。
名前 | 省 | 市 | 県、区 | 帰宅状況 | 家宅捜索 | 強請り取られた金額(元) | 職位 | 65歳以上 |
鄭開元 | 重慶市 | 合河区 | 帰宅 | あり | 定年退職の教師 | 81 | ||
劉大秀 | 四川省 | 遂寧市 | 帰宅 | あり | 定年退職の教師 | 80 | ||
楊淑仙 | 雲南省 | 昆明市 | 帰宅 | あり | 大学教授 | 79 | ||
安順蓮 | 雲南省 | 昆明市 | 東川区 | 帰宅 | あり | 定年退職の教師 | 71 | |
孫さん(女性) | 山東省 | 東営市 | 勝利油田 | あり | 定年退職の教師 | 71 | ||
閻喜華 | 黒竜江省 | 双鴨山市 | 帰宅 | あり | 3万 | 小学校の退職教師 | 70 | |
高ショウ | 重慶市 | 合川区 | 帰宅 | あり | 小学校の退職教師 | |||
高九雲 | 河北省 | 邯鄲市 | 曲周県 | あり | 中学校教師 | |||
黄東英 | 広西省 | 百色市 | 田東県 | 帰宅 | あり | 教師 | ||
李岩 | 黒竜江省 | ハルビン市 | 阿城区 | 教師 | ||||
鐘以美 | 貴州市 | 畢節市 | あり | 教師 | ||||
楊白雪 | 山西省 | 運城市 | 平陸県 | 教師 | ||||
ホウ俊南 | 湖南省 | 衡陽市 | 帰宅 | あり | 退職教師 | |||
李さん | 湖南省 | 岳陽市 | 帰宅 | 退職教師 | ||||
任さん | 湖南省 | 岳陽市 | 帰宅 | 退職教師 | ||||
徐愛華 | 山東省 | 済寧市 | 梁山県 | あり | 退職教師 | |||
李玲珍 | 雲南省 | 玉渓市 | 帰宅 | あり | 2万 | 小学校教師 | ||
宴萍 | 広東省 | 恵州市 | 博羅県 | あり | 小学校教師 | |||
付啓龍 | 吉林省 | 長春市 | 寛城区 | 帰宅 | 小学校教師 | |||
臧中美 | 吉林省 | 白城市 | あり | 小学校教師 | ||||
何源 | 広東省 | 湛江市 | 雷州市 | あり | 小学校の退職教師 | |||
呉明 | 広東省 | 湛江市 | 雷州市 | あり | 小学校の退職教師 | |||
蔡彩影 | 広東省 | 佛山市 | 小学校の退職教師 | |||||
宋彦群 | 吉林省 | 吉林市 | 舒蘭市 | あり | 英語教師 | |||
呉青 | 山東省 | 徳州市 | 武城県 | 教師 | ||||
孟梅 | 山西省 | 太原市 | あり | 国語教師 | ||||
陳彦均 | 湖南省 | 長沙市 | あり | 教師 | ||||
張礼江 | 重慶市 | 江北区 | 中学校教師 | |||||
韓麗仙 | 福建省 | ホ田市 | 仙遊県 | 教師 |
表2:2020年上半期 嫌がらせを受けた教師の分布表
名前 | 省 | 市 | 県、区 | 家宅捜索 | 職位 | 65歳以上 |
趙乾 | 寧夏 | 銀川市 | 退職した大学教師 | 92 | ||
劉秀文 | 四川省 | 成都市 | 退職した大学教師 | 83 | ||
王春華 | 甘粛省 | 蘭州市 | あり | 退職した大学教師 | 70 | |
張風琴 | 山東省 | 徳州市 | 退職した教師 | 70 | ||
賀汝賢 | 河北省 | 唐山市 | ラン州市 | 放送大学教師 | ||
陳さん | 湖南省 | 懐化市 | あり | 教師 | ||
陳国蘭 | 貴州省 | 凱里市 | 退職した教師 | |||
羅定梅 | 湖南省 | 株洲市 | 攸県 | あり | 退職した教師 | |
朱素栄 | 河北省 | 保定市 | 蠡県 | あり | 小学校教師 | |
左艶 | 北京市 | 豊台区 | 英語教師 | |||
朱斌 | 甘粛省 | 平涼市 | 庄浪県 | 中学校教師 | ||
柳永紅 | 甘粛省 | 平涼市 | 庄浪県 | 中学校教師 | ||
劉瑞玲 | 吉林省 | 長春市 | 中学校教師 | |||
張英 | 黒竜江省 | 宝泉嶺 | 退職した教師 | |||
法輪功学習者3人 | 遼寧省 | 大連市 | 金州新区 | 高校教師(3人とも) |
表3:2020年上半期 判決を下された教師の分布表
名前 | 省 | 市 | 県、区 | 刑期 | 法廷の罰金(元) | 警官が強請り取っ金額(元) | 職位 | 65歳以上 |
馬淑芬 | 天津市 | 北辰区 | 2年6カ月 | 退職した教師 | 76 | |||
劉譲芳 | 黒竜江省 | 双鴨山 | 宝清県 | 3年 | 教師 | 65 | ||
陳新文 | 雲南省 | 昆明市 | 1年6カ月 | 助教授 | ||||
于春生 | 遼寧省 | 瀋陽市 | 1年 | 3000 | 5000 | 助教授 | ||
高振秀 | 山東省 | 東営市 | 利津県 | 1年 | 教師 | |||
高麗娟 | 天津市 | 9年 | 3万 | 教師 | ||||
許世開 | 四川省 | 涼山州 | 会理県 | 1年4カ月 | 退職した教師 |
表4:2020年上半期 不当な裁判を受けた教師の分布表
名前 | 省 | 市 | 県、区 | 裁判所 | 弁護の状況 | 警官が強請り取った金額(元) | 職位 |
于春生 | 遼寧省 | 瀋陽市 | 于洪区裁判所 | 5000 | 助教授 | ||
朱素栄 | 河北省 | 保定市 | 蠡県 | 高陽裁判所 | 弁護士による無罪弁護 | 教師 | |
劉延常 | 黒竜江省 | ジャムス市 | 富錦裁判所は同江市裁判所で開廷 | 弁護士による無罪弁護 | 中学校教師 |
表5: 2020年上半期 検察庁、裁判所に陥れた教師の分布表
名前 | 省 | 市 | 県、区 | 職位 | 65歳以上 | 警官が強請り取った金額(元) |
姚菊英 |
上海市 | 退職した教師 | 70 | |||
高九雲 | 河北省 | 邯鄲市 | 曲周県 | 中学校教師 | ||
冉文芳 | 四川省 | 成都市 | ピアノ教師 | |||
李行軍 | 湖北省 | 荊州市 | 教師 | |||
塗愛莲 | 湖北省 | 孝感市 | 退職した教師 | 40万 | ||
翟子慧 | 北京市 | 瀋陽市法庫県の法輪功学習者 | ダンス教師 |
一、迫害により死亡した教師
◎「大東区優秀校長TOP10」の李桂栄さん、遼寧省の女子刑務所で死亡
遼寧省瀋陽市、大東区の合作街小学校の元校長の学習者・李桂栄さん(女性)は、2020年1月中旬に、遼寧省の女子刑務所で迫害され続けた末、死亡した。享年78歳だった。
拷問の再現:猛打 |
李さんはかつて「大東区優秀校長TOP10」に選ばれた。しかし、李さんは法輪功を学んでいるとの理由で2006年10月、連行されて懲役7年の判決を受けた。2015年2月、李さんは再度、連行され、瀋陽市渾南区の裁判所に5年の実刑を言い渡され、遼寧省の女子刑務所に収容された。刑務所で、警官は李さんに「転向」させるため、受刑者らに指示し、李さんを殴ったり蹴ったり、固い底靴で手を踏んだりさせた。それで、李さんの手は腫れ上がり、全身に傷を負った。ある日、ある受刑者が李さんの髪の毛を掴んで走ったため、李さんの髪の毛が大量に抜けた。李さんはまた、24~48時間、しゃがむ姿勢を要求され、その間、ご飯を食べることやトイレに行くこと、ましてや寝ることすら許されない迫害を受けた。
◎四川省綿陽市の音楽教師・張燕さん 繰り返し迫害を受けて死亡
音楽教師・張燕さん(女性)は、法輪功を学び続け、「真・善・忍」への信仰を放棄しないため、20年来、連行や労働教養処分、実刑判決5年、不当解雇などの迫害を受け、2208日にわたって拘禁された。その繰り返しの迫害で、張さんは2020年2月11日に亡くなった。享年46歳の若さだった。
二、不当な判決を受けた一部の教師
◎雲南省大学の助教授・陳新文博士は不当に懲役1年6カ月の判決
明慧ネットの2020年5月23日の報道によると、雲南大学の生命科学学院の准教授の陳新文さん(54歳男性)は、秘密裏に懲役1年6カ月の実刑判決を下された。2016年10月20日、陳さんは講壇で学生たちに法輪功が迫害を受けている実態を伝えた際に、中共の虚言に騙された学生に通報され、昆明市の五華区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)(以下、国保)の警官らに連行された。15日間拘留された後、釈放されたが、そのために同大学で教師の資格を剥奪され、2017年7月12日に除籍された。
2019年7月、陳さんは人々に法輪功の迫害の実態を伝えていた際に、再度、誰かに通報され、警官により連行されて拘留されたが、拘留場所は不明である。
先日、陳さんは秘密裏に懲役1年6カ月の実刑判決を下されたという。
◎瀋陽市の准教授・于春生さんに懲役1年の実刑判決
于春生さん |
遼寧省瀋陽市の于春生さん(62歳男性)は2019年6月19日、電車に乗ろうとした際に、瀋陽の北駅派出所の警官らに不当に連行された。2020年4月29日、中共ウイルスが蔓延しているため、于洪区の裁判所ではオンライン裁判が行なわれたが、于さん家族の傍聴は許されなかった。于洪区裁判所の裁判官・郝星男は法廷上で宣告しなかったが、事前に家族は于洪区裁判所から5000元(およそ7万6000円)の罰金を支払うようにとの通知をもらった。その後、于さんは于洪区裁判所に懲役1年の実刑判決を下された。2020年6月18日、于さんは帰宅した。
于さんは、瀋陽工業専門学校(現在、瀋陽理工大学と合併)、機械学科元副教授で元学科長を担任していた。
しかし、信仰を持ち続けた于春生さんは、学科長の役職を中共委員会より解任された。于さんは2回わたって拘禁される迫害を受け、講壇に立つ権利を奪われた。
◎優秀な教師・高麗娟さんに懲役9年の実刑判決と罰金3万元
天津市浜海新区の高麗娟さん(48)は優秀な教師である。2017年12月28日、高さんは連行され、2020年1月に懲役9年と罰金3万元(およそ46万円)の実刑判決を下された。その後、高さんはこの判決を不服として、控訴した。
明慧ネットの報道によると、2017年12月28日、天津市の公安局は大勢の警官らを出動させ、各区の公安分局と派出所の警官らと共に、学習者に対して一斉に取り締まりを行ない連行した。そして、高さんを含む37人の学習者たちが連行された。その中で、14人に逮捕令状が出され、8人が実刑判決を言い渡された。刑期が懲役11年の重刑にされた人もいた。
2019年6月24日、天津市の浜海新区の裁判所は高さんに対して、不当な開廷をした。法廷で弁護士2人が高さんの無罪を主張した。今回の開廷前に、裁判所は三度も高さんに対して開廷しようとしたが、「証拠」不十分で取りやめたという。弁護士は「このような証拠不十分の状況下で、繰り返して証拠捜しをするのは3回までと決められており、それ以上してはなりません。最後の証拠の補足は、証拠捜しの3回を越えているため無効です」と答弁した。しかし、裁判官は弁護士の指摘を無視し、「上の指示だ」と言って、高さんに重刑を言い渡した。弁護士は「冤罪で罰するのはあなた方にとってよいことではありません。政策の制定者は、責任から言い逃れることが出来るかもしれませんが、あなた方は一生その責任を負わなければなりません。よく考えてください」と違法性を指摘した上で、改めるように促した。
しかし、中共の司法関係者らは学習者に対して、法律に従わず、610弁公室の命令に従い、高さんに重刑を言い渡した。
◎山東省東営市利津県第二中学校教師・高振秀さんに懲役1年の判決
高振秀さんは利津県第二中学校の教師。法輪功を学んでから仕事に対して真面目にやり遂げ、物事の全てにおいて他人を優先させ、善を持って周りの人と接するようになった。
2019年4月、高さんは生徒に法輪功の迫害の実態を話したが、当局の法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じたある生徒の保護者が校長・李新民に通報させた。そして、校長は高さんを県公安局に連れて行った。2020年1月、高さんは1年の実刑を言い渡され、済南の女子刑務所に収容された。
高さんの家族は校長に会いに行き、法輪功の迫害の実態を話した。それで校長も自分が行なったことを後悔し、公安局に行き、高さんの解放を求めたが、警官に「人をここに送り込むのは易しいが、あなたの求めるように釈放をするのは難しい」と言われた。
◎四川省会理県の裁判所は退職した教師・許世開さんに1年4カ月の判決
退職した教師・許世開さんは2020年4月22日(或いは23日)、会理県裁判所からの判決書を受け取り、懲役1年4カ月の判決を下された。許さんに対する判決は会理県公安局が「証拠」を捏造し、検察庁がその無実を無視し、結果的に裁判所が冤罪を作った。
許さんは涼山州会の理県中学校を定年退職した教師で、40代のとき、皮膚が突然痒くてたまらず、手で掻くと血が出る病気を患った。病院へ行ったり、漢方を飲んだりしても効果がなく、最後に医者が「皮膚病は血液の原因で引き起こされ、血液の癌のようなもので特効薬はない」と言われた。しかし、1996年、許さんは法輪功を学び始め、なんと患っていた皮膚病が完治した! それから、許さんは病院へ行かず健康でいられた。
しかし、許さんは信仰を持ち続け、法輪功を学び続けているため、様々な迫害を受けてきた。
◎天津市の退職した教師・馬淑芬さんに懲役2年6カ月の判決
退職した教師・馬淑芬さん(76)は1年4カ月拘禁された後の2020年3月中旬、天津市の北辰区公安分局と新村派出所の共謀で、実刑判決2年6カ月を下された。
馬さんの子供たちはほかの地方に住んでおり、2018年12月3日夜、1人で家にいた馬さんは警官に連行された。その場で馬さんにひどい病状が現れたが、新村派出所の警官に担架に乗せられ連行された。その後、馬さんは留置場に送り込まれた。
2018年12月4日、7日、12日の3日間、天津市公安局に所属の派出所、国内保の警官とネット警官が協力して、東麗、宝坻、北辰、武清、河北、浜海新区、河東区の学習者たちの携帯電話を盗聴し、19人の学習者の連行を行なった。馬さんはその中の1人だった。
三、連行された一部の教師
◎雲南省の昆明市理工大学元教授・楊淑仙さん
昆明理工大学の楊淑仙教授(79歳女性)は2020年5月13日に、自宅に侵入して来た昆明市の文林派出所の十数人の警官らに、身柄を拘束された。その理由は楊さんが前日の12日の夜に法輪功の資料を配布した際に、監視カメラで撮られたという。警官らは法輪功の関連書籍、法輪功の資料を押収した。現在、楊さんは体調不良のため、保証人を立てて尋問を待つという条件付きで、仮保釈され帰宅した。
◎黒竜江省ハルビン市阿城区の教師・李岩さんは警官に殴打される
李岩さん(男性)はハルビン市阿城区の教師である。2020年4月9日夜、李さんはほかの学習者と共に五常市の興隆鎮で法輪功の迫害に関する資料を配っていたとき、鎮に勤務する警備員に尾行され、地元の派出所の警官らにより連行された。派出所で、警官が学習者・孫鉄農さんを殴ったり、平手打ちで叩いたりしたので、孫さんは意識がぼんやりし床にじっと座り動けなくなった。李さんがそれを見て、大声で「殴るな!」と叫んだので、警官らは李さんを監視カメラのない部屋に引っ張り込んで、殴ったり蹴ったりした。また、手錠をかけて地面に押しつけ、1人の警官が李さんの顔を強く捻ったり、革靴で頭を踏んだりした。さらに数人の警官らは李さんの背中や腰を蹴った。そして、他の警官らがスタンガンを持って来て電撃しようとし、警官は「李が俺らを攻撃した」とわざと叫んで李さんを陥れた。
李さんは殴られて床に倒れ込んだまま、立つことが出来なかったが、派出所の所長・楊春来にひどく罵られ尋問された。さらに、警官らは学習者に対して脅し迫害や暴行を加えたことを、暴露したり、電話をかけたり、海外や国際社会に訴えたりすることを絶対に許さないと言った。
◎広西省百色市の田東県油城学校の教師・黄東英さんに授業の権利剥奪
黄東英さんは田東県油城学校の教師。2020年4月9日、黄さんは居住するマンション付近で田東県の国保と公安局の警官に拘束され家宅捜索を受けた。黄さんは手錠をかけられたまま合恒派出所に一晩拘留された。黄さんは警官に法輪功の迫害の実態を伝え、警官の行為は違法行為だと指摘した。翌日、黄さんは解放されたが、勤め先の学校に授業をする権利を奪われ、学校の図書館に異動させられた。
◎退職した教師・劉大秀さんが連行される
劉大秀さん(80歳女性)は退職した教師。劉さんは四川省遂寧市の緑蔭街石油小区に在住で、2020年4月4日午前、学習者・陳秋菊さん(51)とともに街で人々に疫病から逃れる方法を教えていたが、当局の法輪功を誹謗中傷する宣伝を信じた人に通報された。2人は派出所に連行されて尋問を受け、身体検査をされ、サインを強要された。その当日の午後、2人は帰宅した。
4月17日午前、警官は劉さんの家のドアを叩いたり、隣の人の家のドアを叩いたりして騒いだ。また、私服警官が劉さんの住む小区をうろうろしたり、待ち伏せしたりして、連日脅迫を行なった。そのため、劉さんは放浪生活を余儀なくされたという。
◎冤罪を訴えた吉林省の教師・宋彦群さんが連行される
舒蘭市公安局の国保の大隊長・董其明一行8人が、2020年3月26日午前9時頃、学習者・宋彦群さんの家にやって来て、「町内の戸籍を登録する関係者だ」と嘘を言って騙した。騙された宋さんがドアを開けると、警官は「お前は李克強に手紙を書いただろう、その手紙が北京から戻って来た。陳情局がこの件を調査して、お前を連行しろと言っている」と言って、吉林省陳情局の公式文書を取り出した。警官は「お前はなぜ李克強に手紙を書いたのか?」と、宋さんを脅して誘い出し、宋さんと家全体の様子をビデオカメラで撮影した。
宋さんは警官らに「法輪功に濡れ衣をかぶせ、法輪功の師父に対してとても不敬で、不公平です。私は師父と大法のために正義を取り戻し、無実を訴えたいのです。それと同時に、私も濡れ衣を着せられました。私は悪い事を一切していないのに、懲役12年の実刑判決を宣告され、刑務所の中で様々な残忍な拷問により苦しめられました。九死に一生を得てやっと帰って来ましたが、未だに受けた拷問の後遺症で正常な生活ができず、精神的にも不安定な状態です。憲法では国民に通信の自由があると定められているのに、どうして国家の首相に手紙を書いたらいけないのでしょうか?」と言った。
ビデオ撮影が終わった後、董其明は2人の警官を残して、宋さんを1日監視させた。午後6時、北城派出所の副所長・朱峰が宋さんの家にやって来て、宋さんを北城派出所まで強制連行し、その際に、法輪功の書籍と私物を押収した。
迫害前の宋彦群さん |
迫害後の宋彦群さん |
宋彦群さんの妹・宋氷さん |
現在、宋さんは吉林市留置場に拘禁されているが、警官らは直接、判決を下すと脅しているという。
宋さんは1971年吉林省の舒蘭市生まれで、以前はハルビン大徳日本語学校の英語教師をしていた。
2004年、宋さんと妹の宋氷さん(2009年7月30日に迫害死)は連行され、舒蘭市裁判所で非公開裁判を受け、宋さんは懲役12年の実刑判決を言い渡され、妹の宋氷さんは14年の実刑判決を言い渡された。
2012年の年末に一度帰宅した宋彦群さんは、2013年にまた刑務所に拘禁され、2014年、危篤状態に陥ったために仮釈放された。九死に一生を得た宋さんは、その時の体重は40キロにも満たなかった。
◎教師の付啓龍さんに40日の拘禁
吉林省長春市の小学校教諭・付啓龍さんは、2019年11月、授業中に法輪功迫害の実態を児童たちに伝えたことで、ある保護者に告発されたため、2019年12月、付さんは学校の一切の仕事を停止させられたが、学校の上司が話があると付さんを学校へ呼び出し、3時間にわたって洗脳を行なった。
2020年1月8日、寛城公安分局と孟家橋派出所の警官らは、付さんの家を家宅捜索して付さんを連行した。その後、付さんは長春市拘置所へ送られ10日間拘束された。その間、警官はうまい言葉で騙して保証書を書かせようとしたが、付さんはそれを無視した。
2020年1月18日、孟家橋派出所の警官は付さんを長春第一留置場に送り30日間拘禁した。寛城公安分局は再び、付さんの案件を検察庁に渡したが、検察庁は逮捕令状を出さなかった。2月18日、付さんは保釈され、夜8時に帰宅した。
◎重慶市の優秀な教師・張礼江さんは連行される
2020年4月25日午後、重慶市の教師・張礼江さん(50歳前後)は璧山区公安局の警官に地元の派出所に連行された。そこで、張さんは法輪功を学んで心身ともに恩恵を受けたことを話し、法輪功が合法であることを堂々と警官に話した。
張さんは璧山県の七塘鎮依鳳中学校の教師だった。修煉する前、張さんは短気な性格で、息子や生徒に暴力を振るったりして、喫煙、飲酒、ギャンブルの悪習慣があり、持病もあって体が弱く、仕事もちゃんとできなかった。しかし、法輪功を学んでから、張さんは悪習を全部やめ、家庭も和やかになり、二十数年来、薬を飲まず注射もせずに元気である。張さんは数回優秀教師として選ばれ、同僚、生徒、保護者からとても良い評判を得た。
しかし、「真・善・忍」を信仰している張さんは当局が法輪功の迫害を開始してから、穏やかな生活ができなくなっている。
張さんは警官に「私は言っておきますが、どんな質問にも答えません。それはあなたたちに対する尊重と愛護のためです。周永康、郭伯雄、徐才厚、李東昇、孫力軍、薄熙来、何挺は法輪功を迫害をして悪報に遭いました。歴史上に佛を修める人に対して迫害を行なった人たちも応報に遭いました。ですから、あなたたちは法輪功の迫害に関わらないでください。あなたたち自身のために家族のためによく考えて行動してください。そうでないと、あなたたち自身にも家族にも災難をもたらすことになります。そのような結果を望んでいません」と話した。
また、張さんは法律と道徳の角度から法輪功が中国で合法であることと自分が体験した法輪功の素晴らしさを話した。
◎重慶市合川区の退職した教師・鄭開元さんに連行と家宅捜索
鄭開元さん(80)は退職した元教師である。鄭さんは2020年6月8日10時過ぎ、同区雲門鎮政府の警備員と鎮派出所の警官に家まで押しかけられ、連行された。警官は鄭さんの家を家宅捜索し、法輪功の本、ノートパソコン1台、USB、DVDなどの私物を押収したうえ、家を訪ねてきた何さんという学習者も連行した。鄭さんと何さんは警官に法輪功の迫害の実態を話し、当日の午後5時過ぎに解放された。
◎黒竜江省双鴨山市の退職した教師・閻喜華さんを留置場で猛打
閻喜華さん(70歳女性)は尖山区小学校の退職した教師。2020年3月中旬、閻さんは双鴨山集賢県で法輪功の迫害の実態が書かれた資料を配っているときに連行された。双鴨山市留置場に送り込まれた閻さんは猛打された。
それから、閻さんは2020年4月30日、尖山区検察庁に逮捕令状を発付された。閻さんの案件は6月30日、同検察庁の民刑科に渡された。
閻さんは留置場で「法輪功は素晴らしい」と叫んだため、警官に指図された受刑者に殴打された。現在、閻さんは痩せてしまっている。
閻さんはかつて、4回にわたり連行された。2003年1月、閻さんは労働教養処分3年を下され、ジャムス市西格木労働教養所に収容され、残酷な拷問と精神的な苦しみを受けた。2009年、閻さんは小学生2人に神韻のDVDを渡したため、警官に連行され、懲役3年の実刑を宣告され、ハルビン女子刑務所に拘禁された。刑務所で閻さんは殴打され、顔はあざだらけになった。
四、嫌がらせを受けた一部の教師
◎寧夏省銀川市の趙乾さん
2020年5月中旬、趙乾さん(92)は、地元派出所とコミュニティの警備員に家に入室されて騒がれた。派出所の警官は趙さんを派出所に連れていき、尋問をした。趙さんは寧夏財経学校を退職した教師である。近年、趙さんは人々に法輪功の迫害の実態を伝えてきたが、繰り返し嫌がらせを受けた。
◎四川省成都市の電子科学技術大学を退職した教師・劉秀文さん
劉秀文さん(83)は電子科学技術大学を退職した教師である。2020年1月22日夜9時過ぎ、成都市建設路派出所の警官2人は劉さんの家に来て騒いだ。
警官1人は劉さんの家に入って、携帯電話で写真を撮り始めた。劉さんは「我が家で勝手に写真を撮るのは違法行為です」と警官の行為を制止した。劉さんは「こんな遅くに、何をしに来たのですか」と聞くと、警官は「あなたの顔をみるだけだ」と答えた。劉さんは「私は元気です。あなたたちの行為は嫌がらせです。法輪功学習者を騒がすのは良くないことですよ」と話した。そして、劉さんは出ようとした警官2人に「今、疫病が蔓延中で、『法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい』を覚えておいて念じれば、安全になります」と優しく話した。
◎蘭州市の西北師範大学の教師 家財の押収と監視
西北師範大学の生命科学院の定年退職した教師・王春華さん(70)は2000年に法輪功を学んでから、心身ともに恩恵を受けた。2020年2月25日の午前9時から12時まで、安寧区公安局支局の培黎派出所の警官ら7、8人と私服の若い女性4、5人(街道事務所の書記も含む)は戸籍の確認を理由に、王さん宅のドアを開けさせ、何の書類も提示しないまま、家財を押収した。理由は王さんの自宅近くに法輪功の資料がたくさんあったからだという。王さんは証拠があるのかと問い詰めたが、彼らはないと答えた。
警官らが家財を押収したときに、王さんは法輪功の無実を伝え続けた。そのうちの30代の警官1人が共産党は良い、因果応報を信じないと言いながら、率先して法輪功の関連書籍、携帯電話を押収し、王さんのパソコンを起動させて録画した。押収した物のリストの提示はなかった。そして、王さんの10本の指の全ての指紋を取り手形を取られた。さらに無理やり採血し、その後、関係者は王さんの自宅の周りを24時間監視した。
五、検察庁、裁判所に陥れられた一部の教師
◎邯鄲市曲周県実験中学校の優秀な教師、検察庁や裁判所からの陥れ
実験中学校の高九雲さん(女性)は数学の教師である。2020年2月18日夜、高さんは法輪功が迫害されていることと、疫病を避ける方法の内容が書かれた紙を貼ったため、県の国保の隊長などの警官20~30人によって連行され、翌日に邯鄲市第三留置場に送られた。現在、高さんは検察庁より陥れられ、裁判所に提訴された。高さんの高齢の父は娘のことを話すと涙が溢れた。そして、家族は県公安局に行き、高さんの解放を求めたが、国保の隊長は「法輪功の人が良い人たちだと知っているが、私はその人たちを釈放する権力がない」と言った。
高さんは法輪功を学んで、「真・善・忍」に従って自分を律し、人と争わず、仕事を真面目にやり遂げた。そのため、高さんは高い評価を得て、数回も県、教育局から表彰され賞をたくさんもらった。保護者たちは、高さんの担任するクラスに絶えず自分の子供を入れようとした。しかし、優秀な教師である高さんは迫害を受けた。
法輪功を学んでいるとの理由で、学校は高さんに授業を止めさせられた。2011年~2012年、教師が足りないため、高さんは中学3年生の数学担当になった。教え子たちは高校受験で成績がとてもよかったので、高さんは模範教師の称号を得た。
◎湖北省孝感市の退職した教師・塗愛蓮さん一家3人に不当な裁判
塗愛蓮さんは孝南区新舗鎮遠大小学校を退職した教師。夫の許章清さんは新舗鎮の政府機関の職員である。一人息子・許高瑞さん(法輪功を学んでいない)がいる。一家3人は現在、孝感市と30キロ離れた安陸市留置場に拘禁されている。情報筋によると、孝感市と孝南区の法曹関係者たちは塗さん一家3人に秘密裏裁判を行なうことを企んでいるという。
2019年9月26日夜、塗さん夫婦は自宅で孝南区公安局、政法委、610弁公室、派出所などの警官によって連行された。警官らは当日の夜9時半から朝3時までに塗さんの家を5時間以上にわたって、家宅捜索した。
警官らは家にある身分証明、銀行のキャッシュカード、携帯電話、法輪功関連書籍、法輪功の資料、プリンターなどの私財を押収した。息子の嫁・陳春燕さんのパスポート、携帯電話、新婚祝いの贈り物まで押収し、現金40万元も押収した。
嫁の陳春燕さんは家に残され、1歳過ぎの娘の面倒を見ていたが、当局から派遣されていた2人に監視されていた。そこで、陳さんは嫌がらせから逃れるため、放浪生活を余儀なくされた。
六、経済的な迫害
明慧ネットの統計によると、2020年上半期、当局の裁判所と公安局は5人の学習者である教師から48万8000元を強請り取った。裁判所の罰金は3万3000元で、警官の強請り取った金は45万5000元だった。孝南区新舗鎮遠大小学校を退職した教師・塗愛蓮さんは多くの私財を押収され、現金40万元も無理やり奪われた。
表6: 2020年上半期 学習者5人から罰金と強請(ゆすり)取った現金の統計表
名前 | 省 | 市 | 法廷の罰金(元) | 警官が強請り取った金額(元) |
塗愛蓮 | 湖北省 | 孝感市 | 40万 | |
于春生 | 遼寧省 | 瀋陽市 | 3000 | 5000 |
高麗娟 | 天津市 | 3万 | ||
閻喜華 | 黒竜江省 | 双鸭山市 | 3万 | |
李玲珍 | 雲南省 | 玉溪市 | 2万 | |
合計 | 3万3000 | 45万5000 |
◎南昌市の教師・劉永英さん、殴打され公職追放と年金停止
かつて5年間拘禁された南昌市の劉永英さん(57)は2018年4月3日、再び青山湖区公安局に身柄を拘束され、懲役2年の判決を宣告された。2020年4月3日、刑期が満了したので家に戻されたが、公職は追放され、年金の支給も停止された。
迫害を受ける前の劉永英さん |
迫害を受けた後の劉永英さん |
劉さんは南昌市民政学校の上級講師である。1999年の7.20以降、劉さんは法輪功を学んでいるという理由だけで3回も拘禁され、2回労働教養処分を科され、懲役2年の判決を宣告された。その期間中、罵られ、殴打され、野蛮な灌食を受け、転向を強いられ、独房に入れられて拘禁され、長時間にわたるきつい労働など非人道的な迫害を受けた。
劉さんは法輪功を学んでいるという理由で、職場の上司から上級講師の資格を取り消され、給料も3ランク降格され、合計7年の間、刑務所で拘禁された。2018年、公職を追放され、今は年金すら受け取っていない。
◎西南医科大学元助教授・唐旭珍さんに年金支給停止9年
2020年6月23日の明慧ネットの報道によると、四川省瀘州市にある西南医科大学は江沢民の法輪功学習者に対する「経済を破綻させる」という政策を実行し、元助教授・唐旭珍さんの年金を9年も支給停止にしている。唐さんは何度も学校へ行き、年金の支給を求め、関係者らに法輪功の迫害の実態を伝えたが、毎回、学校の関係者らに追い返された。さらに、唐さんはそのことで、派出所に連行されたこともあり、現在、学校の建物に入ることすら許されない状態である。