【明慧日本2020年9月3日】(明慧記者・瀋容)金影麗さんは、子供の頃、顔色が悪く、やせ細っていて、健康以外に求めるものはありませんでした。大人になった金さんは、生きていくために忙しく、迷う中で心身とも疲れ果てました。夜が更けて人が寝静まったとき、思わず「人生は苦しくて短く、栄光と富は、あの世に持って行くことはできず、成功と名声はこの世に残されてしまいます。それでは、一生は一体何のためにあるのでしょうか?」と天に向かって尋ねた。
金さんにとって、子供時代は、とても長かったのです。授業が終わったあとの10分の休みに、クラスメートは一気に、教室からグラウンドへ走って行っても、金さんは、ただ静かに自分の座席に座ったまま、クラスメートが遊んでいる姿を見ていました。そして次の授業の始まる鐘の音が鳴るまで、待つ事しかなかったのです。「私は幼い頃から身体が弱く葦の様に痩せていて、多くの子供たちができる遊びは出来ませんでした。例えば、クラスメートから、一緒にブランコをしましょう。縄跳びをしましょうと誘われても、一緒に遊ぶと、身体の調子がおかしくなります。免疫力が弱いため、課外授業で、長い道のりから帰って来ると、風邪を引いたりして熱が出ることもありました」と語りました。
汗だくになることや、楽しく走ることがどういうものか、金さんは、ほとんど自分の肌で感じた事がありませんでした。貴重な青春時代の中、一種の生命の定まりのないものが眈眈として彼女の傍に潜伏していて、一つ一つの素晴らしい時間が瞬時に、消え失せてしまうかのようでした。人生の最後に、いったいどんなものがあるのか? 金さんは心の中で、ある未知の恐怖を感じていました。
注意深く、一年また一年を乗り越えて、金さんは卒業後、旅行業の仕事を選びました。「私のように外泊できない者が、最後に、旅行業の仕事に携わり、友達は皆これは私にとって大いに皮肉なことだと言いました。身体が弱いのが原因で、毎日、私は自分の強い意志で自分を支えて、勤務時、命知らずのように頑張って、仕事を終えたら、体の力も抜けてしまい、ベッドに倒れてしまいました。休日は、何処にも行きたくなかったのです」といいます。
弱い体質で、重い体を引きずりながらも、様々な旅行客に接して、金さんは生きとし生けるものの中に、人生の百態を見てきました。「その当時、旅行業は大繁盛で、毎日見ていたのは現金ばかりでした。しかし、それらのお金を持ってしても私の弱い身体は良くならず、一度も生活の楽しさを感じなかったのです。人生をどのように生きていけばいいか分かりませんでした。人が生きていることは、栄光と富、成功と名声の為であるとよく言われていますが、私はそれらのものを、すべて欲しくありません。ただ、健康な身体を求めたかったのです。普通の人と同じように山を越え、川を渡ることこそ、私にとっては一番幸せなことだったのです」
感動した生命の奇跡
生きていく目的を見つけるために、金さんは菜食料理を食べたり、ヨガを学んだり、仏教の教えを学びました。しかし、相変わらず、困惑と納得のいかない答えの中で、探し続けました。42歳になった年、父に付き添い医者のもとへ行って、そこの診察室で本棚に置いてある1冊の金色に輝く本を見て、視線は引き付けられました。80歳の高齢の医者は優しくて思いやりが深く「それは、とても素晴らしい本ですよ!」と言いました。
神聖な法縁のお陰で、金さんはこの金色に輝く本、『轉法輪』を読んだ後、重い考えや、もつれている心が、まるで雲をこじ開けて青い空が見えたようになりました。「以前、どうして私はこの病気になったのか、他人はならないのかと、いつも文句を言うばかりでした。しかし、この本を読み終えた後、漸くして、私の心が、ぱっと開きました。人の幸不幸、成功失敗には、全て因縁関係があります。それらは全て自分が六道輪廻の中で、生々世々に積み重ねてきた業力と徳の量によるものだと分かりました。この本は沢山の疑問を解いてくれました。今迄、私の生命の中に、全て解き明かされなかった謎は、この『轉法輪』の中で、答えが見つかりました」
全ての答えが『轉法輪』の中で見つかったという金影麗さん
『轉法輪』の奥深く分かりやすい法理は、まるで最上の佛の教えのように、金さんが今までいろんな所へ求めに行っても、納得のいかなかった疑問を解き、明らかにしてくれました。心より修煉しようと思い立ったとき、今まで身体に掛けられていた千斤の重みが楽々と下されました。「学生時代、私は太陽を見るたびに、頭が、ぼうっとして、めまいで倒れそうになりました。どんな鉄剤を飲んでも、いくら健康食品を食べでも効き目はありませんでした。大人になってからは、更に、身体の調子が悪くなり、時には胸に圧迫感があり、身体がだるく、呼吸困難のため、空気を一口吸い込めることも有り難いと思いました。しかし、修煉してから、法輪がたえず、私の身体の中を回って、体を調整してくれていると感じ、身体がとても軽くなり、3~4Dの近視も消えてしまい、思う存分深呼吸もでき、どんな長い道のりを歩いても疲れませんでした。思考力もますます、クリアになりました」
折り合いから寛容へ 文句を言うことから楽観へ
大法を修煉してから、たった半年で、身体が一新して変わり、人生観、世界観も180度の転換をもたらしました。金さんは「運命は不公平だ」などという文句を二度と言わず、心身とも平然として生き、楽観的で心も広くなりました。大法の修煉を通して得た善良と知恵が、問題を解決する面において過去と本質上、違ってきました。「以前、仕事の中で不公平なことに遭ったとき、いつも他人の責任にして、自分は折り合った方だと思いました。しかし、師父は、他人のためにと、教えて下さいました。絶えず大法の勉強を通して、修煉者として他人のために、物事を行なうべきであり、トラブルの中で寛容が必要だと分かりました」といいます。
仕事の中の一つ一つの出来事を振り返り、金さんは一つの例を挙げました。「ある時、同僚が担当している旅行ツアーで、天気の急変が原因で、香港に泊まりますと言いました。その日は皆、ほぼ仕事を終えていました。しかし、私は残って、彼と一緒に、全ての客が香港を出入りするビザの手続きを処理して、一人一人の客に、ホテルの宿泊や飛行機の乗り換えスケジュールを手配しました。後になって、『自分でやりましたとボスに告げてください、そうすれば業績もボーナスも貰えます』と彼に言ってあげました。数年後、その同僚は退職しました。彼はずっと私に感謝しています。彼はキリスト教徒でしたが、私の言動から法輪大法の素晴らしさが見えたと話してくれました」
業務経理を担当している金さんは、いつも客と接し、いつも様々な突発状況に対応しました。「ある客から、海外旅行の予約を取りましたが、その時になって、行かないと言い出し、相手は旅行へ行っていないので旅行費用と手数料を支払う必要はないと言いました。以前なら、このような理不尽な客と接したら面白くないと思いましたが。修煉してから、そのような状況に遭った時、私は相手が人に言えない苦衷があるかもしれないと思い、それなら、こちらが受け止めると同時に自分が、もしかして利益の心をまだ無くしていないので、そのような状況に遭遇したのかもしれないと考えました。不思議なことに、私が金銭の利益を淡々と見たとき、それらのことは二度と起きませんでした」
意外なことは、いつも突然に現れ、いつでも、どこでも人の心性を検証できます。金さんは、「私はかつて、14時の飛行機に乗るのに13:50分に到着したある客に出会ったことがありました。どうしてそんなに遅くなったのですかと尋ねたら、彼は逆に、まだ10分あるじゃないか? と言いました。最初に聞いた瞬間、相手のことが理解できませんでした。しかし、師父の教えはどんなことが起きても、第一念は「内へ向かって探す」ことなので、その時、確かに自分が悪かったと意識しました。その理由は、ある客は旅行の経験があまりなく、それに、必ず早めに空港へ行って、手続きをするようにと伝えていなかったのです。それは確かに、私のミスでした」
「また、ある時、空港から私に連絡が来て、2人の客の荷物は、既に飛行機に載せられましたが、出発時刻になっても、その2人が、まだ飛行機に搭乗していなかったのです。客の携帯がオフの状態であった為に、連絡が取れず、航空会社も、これ以上は待てないと言いました。私は『承知しました。ハッチを閉じてもいいです!』と答えるしかできなかったのです。その後、空港の免税店で彼らを見つけました。彼らは色んなところを回っていて、飛行機の搭乗時刻を忘れていました。その時、相手を責めず、それは自分のミスだと思いました。客が手続きをした後、油断して離れていても、客と引き続き連絡を取っていなかった為に、その様なことが起きてしまいました」
30年あまり勤務して、無数の関を乗り越え、心性の試練がありました。金さんは「多くの状況は思いがけず急に起こり、非常時の緊急であっても、その時に、相手に対して、如何なるマイナスの観念の考えを持ってはいけません。穏やかな気持で、内に向かって自分を探し、目の前の出来事に適切に対処するだけです」と語りました。
「ある台湾商人が中国から帰って、私に会いに来て、『金さん、あなたはとても有名ですね。わが社の上海にいる会長は、あなたの名前を知っています。あなたは法輪功を修煉しているので、あなたと如何なる業務上での接触をしない様にと聞いています』といいました。その話を聞いた後、その人は『道理を踏まえて容赦なく言ってあげました。金さんは20年あまり私のところで働いてくれ、彼女のサービスは、とても良いです。それと台湾は一つの民主国家です。彼女が法輪大法を修煉することは他人の妨害になっていません、どうして彼女と接してはいけないのですか? 私は、とにかく彼女しか選びません(業務上での打ち合わせ)』と話してくれました。私は彼に「あなたが正義を選んだことに感謝します。私は法輪功を修煉してから、道徳が向上し、身体が健康になって、この喜びをみんなで分かち合いたいだけです」と言いました。
金さんは、ある中国人の客と、数年来、ずっと連絡を取っています。彼は「海外へ行ったら至るところで、法輪功を見かけます。フランスのパリ、アメリカのニューヨークや、どこでも見かけます。修煉することは間違っていません。きっと素晴らしい功法だと思います。そうでなければ、全世界の至るところに、広まることはありません」と話したそうです。
中国共産党(以下、中共)に真相を封鎖された中国国民に、大法が生命に希望と素晴らしさを与えることを知ってもらうために、金さんは、時々休みを利用して自費で香港のパレードに参加しました。「ある年、香港の7月1日のパレードは、長時間、焼けるような暑さの中で行なわれ、自分は、もう、続けられないと思い、頭をもたげて空を仰ぎ見た際に、空にある一つ一つの雲が、聖なる蓮の花に変わっていったことに気づきました。その瞬間、私はまた元気が出て、穏やかな気持ちになり、疲れを感じなくなりました」
その日、金さんは他の学習者達と昼から夜にかけて、暑い日差しの中から夕日が西へ沈む迄歩きました。途中で、見かけた中国から香港へ来た中国人観光客は次から次へと携帯やカメラで、パレードの写真を撮り、唖然として見つめていました。信じられない様子で、中共に狂気のように抑圧された法輪功がなんと海外で100以上の国々と地域へ広がっていて、香港の街で正々堂々とパレードと煉功をしているのを見て、中共の嘘から真実を見抜いた多くの市民らは、パレードの隊列の両サイドで拍手をして歓迎し、親指を立てて賞賛しました。
香港だけでなく、金さんは、「台湾の観光スポットで、私は時々台湾に来た香港人にも出会いました。ある1人の青年は、私たちが20年以上にわたって頑張ってやってきた事に、非常に感動し、『あなた達が香港で長期にパレードをすることに、とても感謝します。最初は、あなた達がパレードをされていた時、私たちとあまり関係がなく、小さなことだと思いましたが、ずっと後になって、中共によるあなたたちへの抑圧が、いかに残酷であるか、学習者がいかに命を危険にさらして第一線に立っているかやっと分かりました。そして、『天は中共を滅ぼす』ことが、やっと理解できました!」と言いました。
結び
惨憺たる過去を振り返り、自由で堂々とした今の自分を見て、法輪大法こそ生命の希望を見つけることができ、この世の中で苦しく思い悩むことから免れることができたといいます。「元々、私の体は一生良くならないと思っていました。しかし、思いもよらず、この本『轉法輪』は、これほどの生命の奇跡を与えてくださいました! 私は必ずよく精進し、真に修煉して、師父にご恩を返し、真の無私で他人の為になるように、一人一人の友達にもこの万年に1回もないチャンスを見落とさないように、法輪大法の中で来世の真の意義と幸せを見つけてほしいのです」