【明慧日本2020年9月11日】広東省掲陽市の法輪功学習者・黄建民さん(50代)と妻の彭文緘さんはそれぞれ懲役7年と3年の不当な判決を宣告された。7月27日、掲陽市榕城区裁判所は留置場で黄さん夫婦に対して開廷した。裁判所は事前に黄さんの家族に知らせなかった。
2019年9月11日、榕城区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)掲陽市東陽派出所は黄さんの自宅を家宅捜索し、身柄を拘束した。妻の彭さんは警官が罪を犯さないように、法輪功の無実を伝えて説得したが、それを理由にその場で身柄を拘束された。結局、押収したものは証拠にはならず、榕城区国保は家族の電話を盗聴し、1週間以内にさらに3回家宅捜索をした。
掲陽市東陽辦事处東山村に在住の黄さんは、かつて重病を患い、病院では治療ができず、家族はすでに葬式の準備をしていたと言う。当時、法輪功が黄さんの村まで広まっていて、黄さんは法輪功を学んで全ての病気が完治した。健康を取り戻した黄さんは妻と一緒に店を開き、商売はうまく行っていた。
1999年7.20以降、黄さんは1999年の年末に自ら法輪功から恩恵を受けたことを伝えるため北京に行った。しかし、警官に身柄を拘束され、罰金を科された。2000年6月25日、黄さんは外で煉功していた時、警官に身柄を拘束され、広東省三水労働教養所に拘禁された。2001年末、解放された後、掲陽市東山610弁公室の張友才は黄さん宅を訪ね、黄さんに法輪功の創始者を罵ることを強いた。黄さんは「政府関係は人を罵ることを教えているのすか?」と聞いたため、再び610弁公室まで連行され、その年の年越しも拘置所で過ごしていた。
以来、中共の党大会、イベント日になるたびに、黄さんと多くの法輪功学習者は610弁公室から嫌がらせを受けた。さらに普段の行動さえも掲陽市610弁公室は法輪功の活動をしていると捉えている。2006年1月、ある学習者が、お米を買いたいので、電話で黄さんにお米を1袋を送って欲しいとお願いした。610弁公室はその電話を盗聴し、お米のことを法輪功の資料だと理解し、黄さんの家の家宅捜索を行い、身柄を拘束した。黄さんは再び掲陽市東山拘置所で半月間、拘禁された。2006年5月19日の朝6時ごろ、掲陽市東山の警官は黄さんを家から直接、広東省三水洗脳班に送り、2006年9月5日に家に帰らせた。
2017年、610弁公室の警官は「ノック行動」を行い、黄さんに「法輪功を学び続けているのか」と聞いた。黄さんは「学んでいます」と正々堂々と答えた。それを聞いた610弁公室の警官は黄さんを目の敵と見なした。
2019年9月11日午後、掲陽市榕城区公安局支局の国保、掲陽市東陽派出所など十数人は黄さんの家の家宅捜索を行った。黄さんが経営している店では法輪功の無実が書かれた紙幣がよく流通しているため、警官はそのような紙幣があることを理由に黄さんの身柄を拘束した。
より多くの証拠を収集するため、2019年9月11~16日まで、中共関係者はわずか5日間で黄さんの自宅を3回、大きな家宅捜索を行った。探知器で家中くまなく捜し、床タイルと天井までこじ開け、家財を故意に壊した。さらに、黄さんの家族の電話を盗聴していた。3回目の捜査で江沢民を告訴する際、最高裁判所と最高検察庁により黄さん夫妻宛の控えを見つけた。控えは法律の書類であり、合法である。これも掲陽市榕城区610弁公室の黄さん夫妻に罪を定める証拠となった。
2019年9月17日、黄さん夫妻は掲陽市榕城区大麻取締拘置所から掲陽市留置場に移送された。