　【明慧日本2020年10月19日】（福建省＝明慧記者）福建省福州市の法輪功学習者・張晶さん（46）は、2018年12月13日に懲役5年6カ月の実刑判決を宣告され、福清刑務所に拘禁された。2019年6月から「攻堅隊」に入れられ、洗脳による迫害を受けた張さんは、断食をして迫害に抗議し無罪の解放を要求し続けたが、1年以上にもわたって灌食され、何度も危篤に陥ったことがある。今年9月、張さんの家族は刑務所側からの電話を受け、張さんが再び命の危険に晒されたと知らされた。

　張さんは福州市台江区三保に在住し、家庭では親孝行をし、社会の中では人に優しく、誠実で善良な男性として周りの人達に認められている。

　連行され、懲役5年6カ月の実刑判決を宣告される

　2018年4月29日、張さんは福州市倉山城門の住宅地で法輪功の資料を配布した時、不審者に通報された。城門派出所の警官らは、張さんを連行し、張さんが所持していた携帯電話、法輪功の資料、数百元の現金を押収し、その夜、張さんを福州市治安拘置所に拘束した。

　同時に、倉山区国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官らは、張さんの自宅に行って家宅捜索を行い、2台のパソコンを押収した。

　連行された張さんは断食で迫害に抗議し、6日後の2018年5月5日の夜に解放された。

　その後、張さんは倉山区国保に行って押収品の返還を要求したところ、第二留置場に収容された。2018年12月13日、張さんは懲役5年6カ月の実刑判決を宣告され、福清刑務所に拘禁された。

　「攻堅隊」で洗脳による迫害を受ける

　張さんは法輪功を学び続けているとして、2019年6月、福清刑務所の5監区から「攻堅隊」に入れられた。

　この「攻堅隊」は、実際は洗脳班であり、非人道な精神と肉体に対する拷問で、学習者に法輪功を放棄させようとするのが目的である。過去10年間、「攻堅隊」の関係者らは学習者に対して長期的な洗脳を行い、「保証書」を書くように強制し、無差別に暴言を吐き、殴り、壁に向かって立たせ、しゃがませ、座らせ、睡眠を取らさせない等などの拷問を加え、学習者を精神的にも肉体的にも虐待した。

　張さんは「攻堅隊」で長時間しゃがんだままの姿勢を強制され、足が太くむくんだが、自分の信念を堅持し続け、「保証書」を書かなかった。

　迫害に抵抗し、危篤に陥る

　2019年9月25日、刑務所に行った張さんの母親は、目の前の息子が分からなかったという。断食した張さんの体重が70キロから40キロにまで激減し、その姿を目にした母親は大泣きした。

　2019年11月7日、福清刑務所側は張さんの両親に電話をかけ、病院へ行って張さんと会ってほしいと言い、張さんが弁護士との面会を切実に要求しているため、弁護士を呼んで来るようにと伝えた。

　当日の午後、張さんの家族が病院に駆けつけた。張さんはすでに寝たきりになって、言葉がかすかにしか出なかった。母親は息子に触れた時、息子の体には骨しか残っていないと感じ、この上ない悲しみで号泣してしまった。

　翌日の11月8日、張さんの弁護士は外出先から刑務所に到着し、刑務所との交渉を依頼したが、刑務所側は今までの言い分を覆し、「上の指導者が同意しないから」と言い、面会を許可しなかった。

　その後、張さんは刑務所の病院（福州建新病院）で、1年あまり強制灌食を受けた。

　1年以上強制灌食され、再び生命の危険に晒される

　今年9月、張さんは再び福清刑務所に戻された。10月初旬のある日、刑務所側は母親に電話をかけ、張さんの調子が良くないと言い、食事をするように説得してほしいと、電話を張さんに渡した。母親は断食の理由を尋ねたが、張さんは黙ったままだった。

　しかし、わずか数日後の10月10日の正午、刑務所側は再び母親に電話をかけ、張さんが命の危険にさらされていることを伝え、建新病院に運ぶ必要があると言った。

　病院は張さんの胃内にチューブを入れて灌食しようと準備したが、張さんは必死にもがいて応じないため、病院は無理やり麻酔をかけようとし、張さんの母親に責任承諾書にサインをするよう要求した。

　電話を受けた母親は、息子の命が危ないのではないかと焦り、すぐにタクシーで病院に向かった。病院に着くと、警官と病院の関係者は面会させず、承諾書にサインするだけだと言った。刑務所と病院の関係者5〜6人が母親を取り囲み、サインを強要した。母親は悲しみ憤って「刑務所に収容されたときは、息子は健康でしたが、あなた達が迫害してこのようになったのです。あなた達は責任を取るべきで、家族に責任を取らせるわけにはいきません。私はサインすることができません」と言った。

　双方とも2時間に及び対峙し合った末、母親は仕方なく病院を後にしたため、息子に会うことはできなかった。