【明慧日本2020年11月5日】（中国＝明慧記者）（前文に続く）

　二、留置場で受けた迫害の実例　　

　1、張育珍さんは珠海市で迫害されて危篤

　江西省の張育珍さん(53)は広東省珠海市で連行され、すでに1年以上拘禁されている。現在、迫害を受けて全身麻痺になり、危篤状態になっている。　

　張さんは江西進賢県の出身で、大学卒業。張さんの家族全員が法輪功を学んでいる。今まで、張さんは繰り返し迫害され、残酷な拷問を受けた。

　◎2000年11月、北京に陳情に行ったという理由で、不当に懲役6年の実刑判決が下された。

　◎2005年9月19日、警官・熊敏と万敏英によって後ろ手に手錠を嵌められ、11時間吊り上げられた。翌日、再び3時間ほど吊り上げられたため、両腕、両手が変形してしまい、胸部、首、肩に激痛が走った。

拷問のイメージ図：後ろ手にして手錠を嵌め、吊り上げられる

　◎2006年11月10日刑期満了の時、刑務所は事実を隠すため、直接に張さんを江西省女子労働教養所に移送し、さらに3年間拘禁した。2009年11月9日、ようやく解放されて帰宅した。張さんの両親は当局から長期にわたり嫌がらせをされたり、脅されたりして、次々と他界した。

　2、大連市の任海飛さん迫害で心腎不全に陥り危篤状態

　大連市の任海飛さん（45）は6月26日、大連市甘井子派出所の警官らにより連行され、大連市留置場に拘禁された。9月18日、任さんの案件の公文書は甘井子区検察庁に渡された。

　 6月26日の午後、大連市甘井子派出所の警官らは任さんのマンションに突入して、再び任さんを強制連行した。警官らは家宅捜索をした際に、55万元以上の現金および20万元相当の大量のTFカードと空のUSBメモリを押収した。また、任さんの車の中にあった5万元の現金と空のTFカードも押収した。任さんはハンガーストライキをして抗議し、無罪解放を求めたが、心不全と腎不全に陥ったため病院に搬送され、緊急措置を受けた。

'任海飞'

任海飛さん

　任さんは1994年から法輪功を学び始め、「真・善・忍」の基準で自分を律し、健康になり道徳心が向上した。2001年、人々に迫害の事態を伝えたことで不当に連行され、懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡され、大連刑務所で様々な拷問を受け、かつて手錠と足かせを付けられ1平米の独房に閉じ込められたことがある。

拷問の再現：手錠と足かせを付けられ独房に閉じ込められる

　3、山東省煙台市の姚新人さん　1年以上拘禁され植物人間状態

　4月22日夜、健康だった山東省煙台市龍口の姚新人さんは、張家溝留置場で突然脳出血し、市人民病院で頭蓋骨と気管の切開手術を受けた。市公安局の警官4、5人が24時間体制で監視していた。姚さんは重症治療室に入れられ、植物人間状態に陥った。

　姚さんは2019年7月3日、身柄を拘束され、留置場に拘禁され1年以上が経過した。

　4、10カ月拘禁された広州の上級エンジニア曾加庚さんが危篤

　広東省広州市海珠区の元上級エンジニアの曾加庚さん（78）は2019年7月10日、広州市公安局公共交通支局の警官らに連行され、広州市第一留置場に拘留された。2020年2月下旬、曾さんは海珠区留置場に移送され、今なお拘禁されており、健康状態が悪化し、現在、命の危険状態に晒されている。

'曾加庚'

曾加庚さん

　現在、曾さんの血圧は200㎜Hgまで上昇し、心臓が悪く、右目は失明状態で、左目もぼんやりとしか見えず、両耳の聴力も低下しているため、面会時の弁護士の話がよく聞こえず、弁護士とのコミュニケーションが取れず、めまいで体が揺れていた。　

　曾さんは華南理工大学の高分子材料学を専攻し、卒業後は、広州珠江タイヤ有限会社に就職し、上級エンジニアになった。公共交通支局は曾さんがサーバーを使用し、法輪功の真相を広めたと疑い、2019年7月10日に外出先で曾さんを尾行して連行した。その後、曾さんの家を家宅捜索した。2020年2月下旬、曾さんは広州市第一留置場から海珠区留置場に移送された。　

　8月17日、海珠区裁判所は曾さんに対して、ネット上でのオンライン裁判を実施した。9月23日午前9時、曾さんに対する2回目の裁判が行われた。

　三、洗脳による迫害の実例

　1、張家口市の丁玉明さん　洗脳班で拷問されて危篤

　河北省張家口市懐来県の丁玉明さんは7月14日、洗脳班に強制連行され、所持金100元、鍵、携帯電話をすべて押収された。洗脳班で5日間布団を与えられず、食事や水も制限され、頭や体を靴の底で激しく殴られた。丁さんは洗脳番組を見ずに坐禅をしていたため、厳しく叩かれた。

'酷刑演示：鞋底打脸'

拷問の再現：靴の底で顔を激しく殴られる

　7月22日、危篤に陥った丁さんは懐来県の同済病院に搬送され、緊急措置をとった。それ以来、丁さんは行方不明である。

　◎2003年、懲役7年の実刑判決を宣告され、冀東刑務所に拘禁された。2008年には心臓病と高血圧の症状が現れ、仮保釈された。

　◎2017年、バイト先の北京で連行され、懲役4年の実刑判決を言い渡され、持病が再発したため、一時保釈された。

　（完）