【明慧日本2020年12月14日】山東省済南市の莱蕪区裁判所は11月24日、家族に知らせず、弁護士がいない、署名もない状況下で、4人の法輪功学習者に不当な判決を宣告した。尹峰さんは懲役6年、罰金1万元(約16万円)、程西江さんは懲役3年、罰金6千元(約10万円)、陳連美さんは懲役2年6カ月、罰金5千元(約8万円)、劉希修さんは懲役2年6カ月執行猶予3年、罰金5千元の不当な実刑判決を言い渡された。家族は未だに莱蕪区裁判所から正式な判決書を受け取っていないという。
済南市鉄道公安局と莱蕪東駅派出所が結託し、半年にわたって尹峰さんに尾行し、尹さんがよく行く学習者の自宅近くで長期間見張っていた。2019年7月16日午前8時過ぎ、済南市公安局の私服警官数人が莱蕪区の学習者・キ英俊さん、陳連美さん夫妻の自宅に侵入し、2人の身柄を拘束した。さらに、自宅、物置、経営する店舗を全て捜索し、法輪功関連の書籍、物品などを押収した。
同日、済南市鉄道派出所は再び尹峰さんを連行した。警官らは最近尹峰さんと付き合いのある、朝陽区に住む学習者・程西江さんなどの家財を押収し、身柄を拘束した。程さんのプリンター、パソコン、法輪功の関連書籍、『共産党についての九つの論評』、『共産主義の最終目的』などの書籍および物品が押収された。劉さんの法輪功の関連書籍、パソコン、プリンター、書籍『共産主義の最終目的』などの私物も押収された。
同日午後、尹さんは5千元の保証金を強要されてから家に帰された。キ英俊さん、陳連美さん夫妻、程さんは済南市鉄道留置場に拘禁され、7月27日、莱蕪留置場に移送された。当時、キさんの体調が非常に悪く、新鉱グループ莱蕪中心病院で健康診断を受けた結果が不合格のため、受け入れを拒否された。
8月19日午前8時、尹さんは退勤してから東駅派出所の警官に東駅派出所へ行くように騙された。その後、済南第五留置場(元莱蕪北埠留置場)に送られた。午後3時、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の2人と東駅派出所の2人は尹さんの家財を押収した。
2020年1月13日、尹峰さん、程西江さん、陳連美さん、劉希修さんの案件はすでに莱蕪区検察庁から莱蕪区裁判所に送られた。
家族は何度も親戚や友人の弁護の手続きをしたが、裁判所は「親族証明」が必要などの理由で弁護を却下した。家族が出した資料も受け取らず、見ることもせず、担当の裁判官も電話を取らず、ほぼ顔を出さなかった。
9月1日、済南市莱蕪区裁判所は尹峰さん、程西江さん、陳連美さん、劉希修さんに対して開廷した。学習者の親戚や友人の弁護、他の学習者の傍聴も全て禁止された。尹さんの弁護士は法廷で根拠のしっかりとした無罪弁護をした。検察側は何も反論できず、法廷は証拠が合わないという理由で後日判決を宣告するとした。
12月1日、家族は弁護士の電話を受け、上記の4人はすでに11月24日に不当な判決を宣告されたことを告げられた。