【明慧日本2020年12月15日】(明慧記者・王英)米国のサム・ブラウンバック国際宗教大使は12月8日、中国共産党(以下、中共)の宗教信仰の自由に対する迫害を非難し、国際社会が米国と一緒になって中共に圧力をかけ、中共の悪行を制止するよう呼びかけた。
サム・ブラウンバック国際宗教大使 |
サム・ブラウンバック氏は国務省でビデオ会議を開き、信教の自由を侵害した者に対する米国の行動について説明した。国際的な信教の自由は米国の外交政策の優先事項であり、国務省は世界に対し、国際的な信教の自由を尊重し、この基本的人権を踏みにじる者と闘うよう促している。
ポンぺオ国務長官は、中国、ミャンマー、エリトリア、イラン、ナイジェリア、北朝鮮、パキスタン、サウジアラビア、タジキスタン、トルクメニスタンを「特別懸念国」と指定しており、 これらの国々は、信教の自由に対する重大な侵害に関与し、容認しているという。
ブラウンバック氏は、今年「特別懸念国リスト」から外れたスーダンとウズベキスタンについて、信じられないほど信教の自由を向上させるための大幅な改善が行なわれたことを称賛した。
中共に対してどのような制裁措置をとるのかという質問に対して、「あらゆる制裁措置をとるが、その場合は二重の制裁になる。 一旦、特別懸念国に指定されれば、国務長官は将来の適切な時期に更なる制裁措置を決定することになる」と答えた。
同氏は、米国は中共の信教の自由に対する迫害を世界に先駆けて非難し 「私は香港で演説した時、中共は宗教的な信念のために戦争を発動したが、これは中共が勝てない戦争だと話した。彼らは 仏教徒、キリスト教徒、法輪功を迫害し、信仰を持つすべての人に宣戦を布告した」と語った。
「そのため米国は、ビザの制限、中国製品の関税引き上げ、中国へのハイテク製品輸出の禁止など、中共に対する一連の制裁措置を採択した」、 「他の国も米国と一緒に中共を制裁することを望む」と述べた。
また、チベット亡命政府ロブサン・センゲ首相の言葉を引用して、「国際社会が中国を変えるのか、中国が世界を変えるかのどちらかである」。 中国はルールを守り、信教の自由を尊重する普通の国のようになる必要があると述べた。
信教の自由は国連が認めた基本的人権であり、中国の憲法にも認められていることを改めて強調した。 「国際社会は中共を変えるために、必ず圧力をかけなければならない」
同氏は、新疆の状況に言及した。「そこの状況はとても悪く、100万人を強制収容所に入れている。 他の地域においても同じで、いたるところに監視カメラが設置されており、まさに警察国家である。 もし、あなたが宗教の信仰をしていれば、投獄され、就職もできず、学校にも行けず、家を借りることもできないのである」
新疆党委員会の書記である陳泉国は、チベットにいたときにチベット仏教徒を弾圧するシステムを作り上げ、今、彼はそのシステムを新疆に持ち込んでいる。
ブラウンバック国際宗教大使は、「中共の悪行を制止し、国際社会は米国と共に中共が文明国家になるように圧力をかけなければならない。 今、ますます多くの国が行動を起こし、中共がこれ以上中国人を弾圧することを許してはならない」と述べた。