左翼社会主義者の八つの無頼戦術
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 【明慧日本2020年12月18日】米国の2020年大統領選挙は人の心を強く揺さぶり、厳しい情勢になっている。左翼社会主義者が大規模な不正行為を行ったため、選挙の情勢は特に複雑となり、紛争は未だ治まらない。

 世界は一挙手一投足に注目しており、中国共産党(以下、中共)による多くの苦しみに苛まれた中国人はアメリカの選挙に期待を寄せており、トランプ氏が再選後に徹底的に中共を解体することを望んでいる。中共はこのことをよく知っており、一方では選挙に関する真実の情報を遮断し、他方では、民主主義が混乱しているという誤った印象を国民に与えるために、アメリカ選挙の混乱の一面を誇張して報道している。主流メディアに騙されている国内外の人々は、「選挙の不正行為」はでたらめであり、大げさに取り上げる必要はないと思っている。

 紛争にしろ、でたらめにしろ、左翼メディアと中共メディアは、アメリカの選挙で使われた様々な共産主義式の無頼戦術について、皆が黙っている。「アヒルのように歩き、アヒルのように鳴けば、それはアヒルである」という西洋のことわざがある。2020年のアメリカ大統領選挙の混乱と紛争について、根本的な原因は、共産主義と中共にある。

 一、メディアが勢いをつけ、世論を先導

 中共は、党がすべてを管理し、メディアは党の傘下であると主張している。人民日報は党の代弁者であり、党の意向に沿って風や雨を呼ぶ神通力を持っており、事実を無視することができ、英雄を生み出すこともでき、英雄を打倒することもできる。政治的に必要があれば、党メディアは権力者の無実を証明することができ、無辜者にCCTVで罪を認めさせることもできるのだ。中共は毎回の政治運動で、世論を先導するという方法は必ず使う常套手段である。このロジックとやり方について、中国人は知り尽くしている。

 欧米社会では、メディアは客観性と公平性を保ち、言論の自由を標榜することになっているが、2020年の大統領選挙では、AP通信、ニューヨーク・タイムズ、CNN、NBCなど、主要な左翼メディアは共産主義式の宣伝方法を習い、選挙について勝手に公式発表を行った。保守的なフォックスニュースでさえ、左翼メディアのように、投票集計がまだ終わっていない状況下で、11月7日にバイデン氏の当選を重々しく報じていた。翌数日、CNNなどは、第一夫人がトランプ氏に譲歩を促し、トランプ氏が2024年の大統領選に出馬する予定だと、フェイクニュースを報じた。11月23日、一般調達局(GSA)長官がバイデン氏の政権移行プロセスを開始したことについて、主流メディアは人民日報風の報道を展開し、「新政権」の詳細を大いに報じたが、あえてGSA長官マーフィー氏が受け取った死の脅迫状は公開しなかった。

 選挙について最も肝心的な出来事やニュースに対して、すべての主流メディアはまるで盲人のように何も見えていない。例えば、人々はバイデン陣営の様々な不正行為を発見したこと、ワシントンD.C.で「選挙盗むな」と訴えた100万人のパレード、トランプ氏弁護士チームの記者会見、ペンシルべニア州で開催された不正行為を暴露する公聴会などがある。選挙中のアメリカの左翼メディアの行動は「クーデター」に違いないと政治学者は分析している。

 二、中央が詐欺 憲政を破壊

 中共も民主主義と民権を謳っており、各階層の全国人民代表大会の代表者は有権者が一手一票で選出するが、中共はあえて本物の選挙を行わず、中共の暴威の下で、国民全体が手を挙げる機械となり、偽の票と偽の選挙の中で、組織的に偽の民主主義を形作っている。

 アメリカは民主主義と自由の真の象徴であり、一人一票がアメリカの憲法制度と人権の表れであり、アメリカ人が最も誇りに思うアメリカの核心的価値観でもある。しかし、2020年の大統領選挙は社会主義者に奪われつつある。11月19日に行われたトランプ陣営の記者会見で、大統領の個人弁護士ジュリアーニ氏は、「これらの選挙詐欺は、一つの州ではなく、多くの州で行われており、同じように、まったく同じような行動で行われています」、「従って、中央が管理し、中央で計画され、それから各地で統一に実施されているということです。それが実行される場所は、腐敗と不正選挙の長い歴史を持つ民主党が支配する大都市です」と述べた。公開された情報によると、今回の不正行為は20種類以上に及ぶと、ある有権者はまとめたという。

 米国のシンクタンク・ケイトー研究所の上級研究員バシャム氏は、11月27日付の『ザ・スペクテイター』紙に発表した、「2020年大統領選挙はなぜ非常に不可解なのか」と題する記事の中で、今回の選挙における常識に反した7つの問題を挙げている。中に、トランプ氏が2020年の選挙で前回より1100万票を多く獲得したことや、再選を目指す大統領の支持率が史上3番目になったこと、激戦州のフロリダとオハイオでは、トランプ氏が勝ったこと、Exit Pollの調査によると、トランプ氏は多くのグループの間で2016年よりはるかに良い評価を得たこと、バイデン氏はオバマ氏より300以上の郡を失ったが、オバマ氏よりも多くの票を得たこと、勝利した大統領候補者は、通常、党派内の仲間を助けて他の議席を取ることができるが、バイデン氏はそうではなかったこと、メディアがバイデン氏を勝者と宣言したことは非常に不可解であるという。

 米国のトップ弁護士であるリンウッド氏は、共産主義者の潜入による米国の憲政危機だと述べた。

 三、権力と金の取引 法律を無視

 中共の高官は国民から選ばれたわけではないため、票というものは何の価値もないが、公職は価値がある。近年、「1万元は挨拶程度、10万元は受付されるが順番まち、100万元は官職を手に入れる」という言葉が流行っている。権力と金銭の取引が常態化している官界では、課長から副市長までの「価格表」が流通している。

 権力と金銭の取引をアメリカに潜入させた表現の一つは、お金を使って偽票を作ることだ。著名な米弁護士シドニー・パウエル氏は11月27日のホイ・カーラジオのインタビューで、「小切手の控えの写真を入手しました。これらの小切手は(彼らによって)票買いや不正投票の支払いに使われたのです」と語った。

 バッファロー・クロニクル紙は11月14日、情報筋によると、フィラデルフィアのマフィアのボスであるメルリーノとそのグループは、1枚10ドルでバイデン氏のために30万票を作成し、300万ドルの利益を得たことを明らかにしたと独占報道した。このニュースが真実かどうかはまだ検証されていないが、今回の選挙で金が票を腐らせた情報を、民間で確認できる映像がある。金銭の取引の次は公器を私利私欲のために使うということで、共産主義の風がすでにアメリカの制度に侵入しているのだ。

 四、デマを飛ばし人身攻撃

 デマを飛ばし、人身攻撃と言えば、文化大革命の「大字報」という壁新聞は典型的な共産主義方式である。2016年にトランプ氏が当選した後、「アメリカでは政府ではなく神を崇拝する」、「我々は社会主義を拒否する」と唱えて以来、社会主義的なイデオロギーを背景にした根強いアメリカのディープステート(闇の政府)たちは、トランプ氏への中傷と攻撃を緩めることはなかった。

 FBIのスティーリー怪文書、ロシア疑惑、下院弾劾、反トランプ派の「中共ウイルス」に関する中傷、下心の動機のために秘密を漏らす事件などがでっち上げられ、 いずれも、トランプ氏にネガティブなレッテルを貼ろうとしている。中傷者とその信者は、トランプ氏が4年間の在任中に好調な米国経済、中東での平和成果、共産主義を包囲する努力には目を向けない。

 虚言が真実を覆い隠したとき、嘘が真理となった時、これらの根拠のない主張は今日、バイデン氏の当選を宣言するメディア自身を正当化する理由になった。

 五、言論検閲 真相を弾圧

 言論検閲は、共産主義支配者が独裁を維持するための基本的な信条であり、真実を遮断し良心を抑圧することは、意図的に求められた効果である。アカウントのブロックや省の境を越えた連行は、中共のネット警察の得意技である。2020年の大統領選挙の前後には、Twitter 、Facebook、YouTubeなどのハイテク企業が、中共の検閲の技を完璧に演じていた。

 トランプファンやトランプ陣営だけでなく、トランプ氏自身による選挙不正の真実の情報の多くがソーシャルメディアで検閲された。ツイッターは25日、ペンシルベニア州選挙の公聴会の主催者であるペンシルベニア共和党のダグ・マストリアーノ上院議員の個人アカウントを凍結した。

 11月26日夜、大統領は「わお!  ツイッター社は、2020年選挙不正の公聴会を成功させたペンシルベニア州の上院議員ダグ・マストリアーノ氏のアカウントを凍結した。フェイクニュースと結託して真実を隠そうとしている。このようなことがあってはならない。これは共産主義の国がやることだ!」と投稿した。

 六、恨みを扇動 脅迫する

 天使は愛と善であるが、悪魔は憎しみと暴力である。今回の選挙では、トランプ氏側が信仰、平和、理性、正直、無私を表しているのに対し、バイデン氏の支持者は、極端、激怒、暴走、暴言、利己的などを表している。

 悪魔は自由世界を混乱させるために、脅迫、恨みを煽るなどあらゆる手を尽くした。 米連邦政府の一般調達局のマーフィー長官は、バイデン氏への書簡の中で、自身と家族、ペットまでもさまざまな脅迫を受けたと明らかにした。ある個人メディアは、彼女自身が銃弾の入った封筒を受け取ったと報じている。

 ミシガン州ウェイン郡の計票委員会の共和党メンバーのモニカ・パーマーさんとウィリアム・ハートマンさんは、投票結果の認証を拒否した後、左派民主党員からの攻撃を受けた。人種差別や自宅の住所、子供の情報などを公開され、また、ある映像では、左翼の過激派が「子供のことを考えろ」と脅していた。

 七、中共と共謀 大統領選挙に潜入

 バイデン氏の自己当選宣言に対して中共の反応は非常に矛盾している。11月7日、左派メディアがバイデン氏の当選を発表すると、各国の要人がツイッターで祝賀の挨拶をしたが、中共は「選挙結果は米国の法律に基づいて決定される」とし、祝賀しなかった。数日後、中共は慎重に祝賀した。23日、中共は、最終的な結果が米国の法律で決定されていない状況下で、バイデン氏の当選を正式に祝賀した。

 外部の分析によると、一つ目は、再選されたトランプ氏が中共解体に踏み切ることは確実で、バイデン氏の敗北を中共が心配している。二つ目は、2020年の大統領選挙に中共が介入した可能性が高く、トランプ氏が証拠を掴んで逆襲することが懸念されていることから、中共はどちらに好意を示すべきか分からず、躊躇している。

 米保守派メディア「ナショナル・パルス」は11月25日、ドミニオンの投票システムの主要技術者であり、地域投票システムの情報技術コアインフラの管理者であるアンディ・ホアン氏は、かつて中国電信に勤務していたと報じた。

 11月28日、トランプ氏から恩赦を受けたばかりのフリン将軍とマッキナーニー中将は、ラジオ局WVWTVのインタビューで、米特殊部隊が獲得したフランクフルト・ドミニオンの集計システムサーバーの証拠から、中共がトランプ氏に対するクーデター未遂に関与していると述べた。

  八、共産の政治綱領 伝統を破壊

 共産主義は東洋では赤裸々な共産暴力的な運動であり、西洋では穏やかな非暴力的疎外である。トランプ氏が社会主義を否定し、伝統と保守を回復するのと対照的に、バイデン氏は潜在的な社会主義を実践している。民主党は8月に社会主義者バーニー・サンダース氏が作成した政策綱領を発表したが、その中で中国について22回も言及し、経済に集中している。バイデン陣営はグローバル貿易思想を支持し、高額な税金と雇用創出型の投資で大政府を作りたいと考えている。これは実は社会主義経済の青写真であり、汚職や独裁が後を追うことになり、資源をめぐる権力の集中と配分のルール化につながることになる。

 バイデン氏は大麻の合法化、同性婚の保護、男女同じトイレの導入などを主張し、司法制度の改革では、警察官の解雇と警察の資金削減を求める一方で、暴力を放任させる政策である。2020年、カリフォルニア州では、ブラック・ライヴズ・マター(BLM)が開発したK-12カリキュラムのリソースが承認され、幼稚園から12年生までの学校で取り入れられることになるが、BLMは中共グループと裏でつながっている。もしバイデン氏が当選すれば、アメリカの教育システムにマルクス主義と共産主義が義務化され、アメリカの未来は完全に共産主義に乗っ取られてしまう。

 トランプ氏の娘イヴァンカ氏は選挙活動中に「トランプ氏に投票すればアメリカの夢を実現し、バイデン氏に投票すれば中共の夢を実現する」とスピーチした。まさにその通りだ。

 終わりに「暗黒の中で神は照らして下さる」

 トランプ大統領は11月28日、「1,126,940票は架空のものだ。ペンシルべニア州で私は大差で勝った。ペンシルベニア州の投票数は不正に操作された。他の激戦州もそうだ。世界が注目している!」とツイッターに投稿した。

 2020年のアメリカ大統領選挙戦は、自由世界と共産主義の戦いであり、善と悪、神への信仰と無神論、闇と光、人類が未来に向かうかそれとも滅亡に向かうかの選択でもある。

 「暗黒の中で神様が照らして下さるのだ。神を信じれば、すべてがうまくいくはずである」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/11/30/415802.html)
 
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