【明慧日本2021年1月18日】河北省保定安国市の法輪功学習者・蒋鳳さんは2020年4月22日、現地の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らにより連行されて拘禁され、その後、秘密裏に開廷されて懲役5年の実刑判決を言い渡された。
2021年1月7日、蒋さん家族は高陽検察庁に電話で案件の進捗状況を尋ねたところ「裁判所に回った」と答えた。家族は「どうして家族に通知してくれなかったのですか」と質問したが、相手は答えなかった。
家族は続いて高陽裁判所に電話をして訊きくと「開廷して、懲役5年の判決だ」と答えた。家族は「どうして家族に通知しなかったのですか。弁護士も出廷しなかったのですが」と聞くと、相手は「裁判所が指定した弁護士に依頼した」と答えた。開廷は2020年12月25日だったという。
2020年4月22日午前、安国市公安局国保と薬城派出所の警官ら十数人が蒋さんの家に駆けつけ、蒋さんを連行し、家宅捜索を行い、パソコン、プリンター、コピー用紙、資料などを押収した。午後、蒋さんを病院に連れて行き身体検査を行った。検査費用を家族に請求したが、家族は拒否した。
翌日午前と午後、家族は2回にわたって国保に行って蒋さんを解放するように求めたが、拒否された。蒋さんは留置場に入れられ、同月26日、訊問された。
4月28日午後、国保の警官らは再度蒋さんの家を訪れた。蒋さんの夫は出かけており、息子から「警官らが鍵屋を連れて来て、ドアを開けなければこじ開けるって!」と電話をかけてきたので、急いで戻った。警官らは蒋さんの夫と息子に手錠を掛けて連れて行こうとしたが、反抗されてできなかった。警官らは家族と息子から何らかの情報を得ようとして脅迫した。
蒋さん家族は弁護士に依頼した。弁護士は国保に行って、法輪功を修煉することは合法であるという関連条例及び全国各地での法輪功学習者を釈放したたくさんの事例を挙げた。警官らは「本当に釈放する事例があるのか。知らなかった! 初めて法輪功を弁護する弁護士に会った」と驚いた。
翌日、弁護士は留置場へ蒋さんに面会に行ったが「国保からの指示で面会できない」と留置場側に拒否された。弁護士はまた国保に行って面会できない理由を尋ねたが「面会できないとは言っていない」と言って、認めなかった。弁護士は再度留置場へ行ったが、依然として面会できなかった。しかし、留置場側から「7月10日、今週金曜日に来たら面会できる」と告げられた。
7月10日、弁護士は蒋さんと面会できた。弁護士の話によると、蒋さんの身体状況が深刻で、血圧は200mmHgに達し、しかも胸に痛みと締め付けられる感じが伴っているという。留置場に入れられた当初、すでに心臓肥大という症状があったが国保に無理やり拘禁を強要された。「国保と交渉して医療のため解放する手続きをしたほうがいい」と弁護士は家族に勧めた。
7月21日、家族は国保に行って担当の陳某某と面談した。陳は蒋さんを解放する話をせず、逆に蒋さんの家の不動産の情報を尋ねた。例えば、不動産を買ったときに手続きが終わっているのか。誰から買ったのか。エレベーターと車庫はどうなのかといろいろ尋ねたという。
8月20日、家族は再度国保に行った。担当の陳はまた不動産とほかの家財の情報を尋ねた。「もしあなたも連行されたら、2人の子供はどうなるかね」と陳は言った。
2020年12月5日、家族に通知しないまま蒋さんに対して開廷し、懲役5年の実刑判決を下した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)