【明慧日本2021年1月27日】(明慧記者・王英レポート)中国問題に関する米連邦議会・行政府委員会(CECC)は1月14日、2020年度の年次人権報告書を発表した。報告書では、中国共産党(以下、中共)は法輪功への迫害を続けており、中共に対し法輪功学習者(以下、学習者)は中国国内で自由に修煉する権利があることを強く勧告すべきと提案した。
中国問題に関する米連邦議会・行政府委員会(CECC)は、2020年の年次人権報告書を発表した。 |
報告書は「前年と同じく、中共当局は学習者を引き続き拘禁し虐待している。少なくとも774人の法輪功学習者が実刑判決を受けた。中共の規制のため、中国にどれだけの学習者がいるかを判断するのは難しい」と述べた。
米国務省の報告では「中共は法の上に立つ機関を利用して、法輪功とその他の団体を迫害している」と指摘した。
明慧ネットの報道によると、「2019年に、96人の学習者が中共に迫害されて死亡し、20年の第1四半期、さらに17人の学習者が迫害され死亡した。迫害のひどい地区は山東省、黒龍江省、遼寧省と吉林省などである」という。
報告書では「法輪功の明慧ネットは中共が法輪功を迫害する手段を記録しており、連行、殴打、睡眠剥奪など残虐な拷問がある」と述べた。また、明慧ネット報道を引用し、「2020年1月~4月、6人の学習者が警官に拘禁され拷問を受けて死に至った。11人の学習者は警官に虐待されて死亡し、また釈放後に亡くなった」と述べた。
報告書は例を挙げて、「ハルビン市の学習者の崔鳳蘭さんは2016年5月、「真・善・忍」と書いたしおりを取りに行き連行された。中共は絶えず崔鳳蘭さんに嫌がらせと虐待を続け、そして彼女に懲役15年の判決を言い渡した」とした。
中共はまた、疫病発生の隔離措置を利用して学習者を迫害した。報告書で「明慧ネットの報道によると、2020年1月27日、中共当局は学習者の宮鳳強さんを、中共ウイルス(武漢肺炎)のため隔離する患者の病院に連れて行き、中共の警官が残虐な体罰で宮さんの昏睡状態を招いた証拠を隠蔽した」と述べた。
米議会委員会の中国委員会は「中共当局が国際人権規約の義務によって、すべての中国市民の信仰の自由の権利を保護するよう要求する」とし、そして、「信仰や信念のために連行された中国の市民を釈放するよう要求する。米国当局が既存の法律を使用して、信仰の自由を制限する中共の高官に責任を負わせるべきだ」と、国会議員と行政高官に提案した。