米大統領選を振り返る
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文/米国東部の大法弟子

 【明慧日本2021年1月29日】世界中が注目する2020年の米大統領選は、凄まじい戦いの中で終わりました。アメリカのメディア(新聞とソーシャルメディア)と腐敗した政治家を含む、恥知らずな人々とその背後にある闇の勢力は、欺瞞、二枚舌、貪欲、威嚇、脅迫、暴力、殺人、そして他の最も恥ずべき卑劣で不道徳で、違法な手段を使い、世界で最も強力な王座、つまりアメリカの大統領職を奪い取ったのです。アメリカが象徴する自由、人権と法治が失速して衰退に向かい、左翼の独裁がアメリカをはじめ世界各地に蔓延するでしょう。 正と邪、善と悪が完全にひっくり返り、正義、良知、道徳、伝統、正しい信念が危機に瀕しているため、暗黒の時代が地上に降り立とうとしています。 共産主義者の赤い悪魔が、「世界は俺が支配する」と凶暴な牙をむき出し、狂ったように笑っているのです。

 今まで、人間の本性の醜さを示すこの種の極端な善悪は、歴史上の物語であると思い、映画やテレビ、小説などでは芸術的な手法を誇張して表現し、この事は私たちの現実からかけ離れていると思っていました。しかし、今回の大統領選はこれほどリアルで、刀と剣をちらつかせ、生死の戦いが漏れることなく全面的に展開しました。そして、今回の大統領選は人々と大法弟子に対しての洗礼であり、すべての人に忠実に世の中の善と悪、忠臣と奸臣(忠実な家臣と邪悪な家臣)、正と邪を見せてくれ、その過程はとてもスリリングな展開になりました。

 このドラマの開演時は人々に期待させ、過程で失望させ、結末は人の心を砕いた

 彼は神によって選ばれた人であるため、トランプ氏の当選を固く信じ、期待していました。私たちは神と悪魔の戦いが、結果として明らかであると認識していました。トランプ氏の当選は、邪悪の人間世界での代表である中国共産党の迅速な瓦解を意味し、大法弟子の迫害は終わりを迎え、そして大法が世界に広く伝わり、師父の威徳によって衆生を神に回帰させ、伝統に回帰させ、善良と素晴らしさを取り戻すのです。

 しかし、結末はそうならなかったのです。それどころか、国民の目の前で、白昼堂々と悪党の裏切り者たちは、あからさまにすべてを奪い、人類の最高の価値観である法の支配、正義、良心、良知、道徳、希望を飲み込み、中央集権的な共産主義支配を実行することに待ちきれなくなっている様子で、このような状況下でトランプ氏と、何億人もの真に法を守る愛国者および大法弟子は、目の前で起きた一切の邪悪行為を見るだけで、為す術はなかったのです。

 心が砕けたのは、暗黒がこの時から人類に降りかかり、悪魔が政権を握り、良知と正義が失われ、神と伝統からかけ離れていくことです。私たちの未来はどこにあるのでしょうか? 救われるのを待っている衆生はどうすればいいのでしょうか? 人々は空を見上げて、正道と神明はどこにあるのだろうかと天に問いかけました。彼らは弱肉強食で、巧みに力ずくで奪い取ることが世間の真理だと思うようになるでしょう。 このような社会はどうなっていくのでしょうか?

 邪悪による大法弟子からの臓器狩りが15年も続いているように、なぜ神はこの凶悪な罪が行われることを許しているのでしょうか?  私たちにはその訳を知る術がないのです。

 不幸なのは、1月20日からこの全てが事実となったことです。

 もう一つ重要な事実は、現在、多くの人がメディアが作り上げた幻像と虚言を疑うことなく、深く信じている事です。さらに、多くの人がトランプ氏が4年後に再び大統領に立候補できるという甘い考えを持っています。邪悪な共産主義が一旦権力を握ってしまえば、善良な人に次のチャンスを与えないことを知らないのです。1949年、中国共産党が政権を掌握してからの70年の歴史がよい実例です。共産党が中国で政権を掌握した後、数年の間に中国国内の地主、資本家、農民を次々と迫害し、中国国民の大部分の家庭を崩壊させ、生計を立てていくことを困難にして、その後、何段階かに分けて中国の学者、知識人、エリート、信者を徹底的に消滅していきました。

 「名誉を汚し、経済的に破綻させ、 身体を消滅させる」は中共政権の法輪功弾圧の政策です。この政策は彼らが消滅しようとするすべての団体に適用し、かつては地主にも、資本家にも、知識人にも、同じような政策を採ったことがあり、法輪功に対して20年以上その政策を実施してきたのですが、法輪功は依然として存在しています。政権を簒奪してから71年、共産党とその一派は、膨大なデータで緻密に中国人の制御に成功しただけでなく、米国を破壊する最終段階に入り、世界支配の目標に近づこうとしています。

 それでは、善良で神を信じる人たちが何度も大打撃を受け、どのような結果になるのでしょうか?

 皆さんが見ている通り、世間の善と悪のバランスが崩れ、正と邪の天秤が邪悪に傾き続けています。もしかすると、最も暗黒な時がやってきた際、それは宇宙の正の神の光明が顕現される時でしょう。問題は、最も暗黒な時が来ているのでしょうか?

 もしかすると、宇宙大法を修煉している大法弟子の道が、紆余曲折に定められているのでしょう。 師父はこのように明示してくださいました。「なぜならば、修煉の中、向上の過程で、法を実証し衆生を救い済度し最後の圓満成就に向かうこの道のりは紆余曲折しているからです。分かってから未来の一歩一歩をしっかり歩むことが大事なのです」[1]

 宇宙大法を修煉する中で人心が鍛えに鍛えられなければならず、燃え上がる火の中で金剛不壊の体と純粋の正信を鍛えなければなりません。だから修煉は難しいのです。大統領選の結果は大法弟子に対する試練であり、この是か非の問題の中で、大いなる善と悪を前にして、師父に対して、または神に対する正しい信念が、当初のように純粋で非常に堅固で破壊できないものなのでしょうか、信仰心が残っているかどうか、つまり、神を信じて悔いなく神の道を歩み続けることができるかどうかなのです。

 師父は、「修煉とは実に難しいものです。天が崩れ、地が陥没し、邪悪が狂ったように迫害し、生死に関わるときであっても、依然、あなたの修煉の道を確固として歩み続けられるところに難しさがあります。人類社会のいかなる出来事も修煉の道を歩むことを阻むことはできないのです」[2]と説かれています。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地讲法二』「二〇〇二年米国フィラデルフィア法会での説法」

 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「道」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2021/1/21/418903.html)
 
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