文／オーストラリアの大法弟子

　【明慧日本2021年2月9日】私は、2012年末にシドニーで法を得た香港人です。2013年の米国西部国際法会での説法で師父は「今、大陸からの観光ツアーはますます多くなり、これは人間が違う環境で真相を聞くように按排されたのです。実は真相を伝える拠点こそ最前線で、真相を伝える最前線なのです」 [1]とおっしゃいました。すぐに、同修たちが、真相を伝える場所へ行って真相を伝え、三退を勧め、私も参加しました。2人の同修が中国人観光客を見ると、すぐに話しかけ、少し話しただけで三退をさせたのを見ました。しかし、私は知らない人に話しかけることを恐れていました。

ある日、シドニーのマーティンプレイスで行われた大規模な真相伝えのイベントに参加した後、数人の同修と一緒に、三退を勧めるためにシドニーのオペラハウスに行くことにしました。道が分からないので、違うバスに乗ってしまいました。最終的に正しいバスに乗ることができましたが、話していたせいで駅を乗り過ごしてしまいました。中の2人の同修は「私たちは行かないことにします。このバスに乗って直接家に帰りますから」と言いました。私はその2人の同修と同じ地域に住んでいますが、心も動じず、もう1人の同修と下車して、目的方面へのバスに乗り換えました。1時間以上も行ったり来たりして、ようやく目的地のシドニー・オペラハウスに着きました。

　5、6分ほど歩いたところで、オペラ劇場の広場に優しそうな若い男女が2人いたので話しかけてみると、すぐに脱退することに同意しました。私は、中国人を三退させたのは初めてでした。それは、師父が私が人を救いたい一念と動じない心を見られて、励まして下さったのです。今回の事を通して、三退を勧めることに自信が持てるようになり、三退はそれほど達成不可能ではないと感じました。

　しかし、知らない通行人や観光客に対して、どうやって話し始めるのでしょうか？　1年間に、私は多くの方法を考え、話し方のメモを沢山書きましたが、完璧にはできませんでした。不自然で、スムーズな会話になりませんでした。最後に、自分の人生経験を活かして伝えようと思いました。これは自分の話ですから、簡単にできると思いました。

　例1、私の物語

　電車の中で50代の女性を見かけたので、中国人かどうか、出身地を聞いてみました。私は香港人ですと自己紹介しました。彼女は「香港！　行ったことがあります。香港はいいですね」と言いました。私は「私は中国の内陸が好きで、そこで勉強したいと思っていましたが、親が許してくれませんでした」と話した時、彼女は「なぜダメなの？」と聞きました。私「彼ら（共産党）は、良い人を殺しているからです」と言って、ついでに文化大革命や、六四事件、臓器狩りの話をしました。そして、三退を勧めたところ、彼女は三退しました。

　例２、私の心の声

　20代の女の子が真相スポットで座っていました。

私：中国人ですか？

彼女：はい。

私：旅行ですか？

彼女：はい。あなたも？

私：いいえ、私はここに住んでいます。

彼女：なら、あなたはここに何しに来たのですか？

私：私は中国人を探すために来たのです。

彼女：なぜ中国人を探しているのですか？

私：私は中国人と話すのが好きなので、中国人が好きです。中国共産党は過去66年間、嘘や悪、闘争などの方法であなた達を支配してきました。しかし、私は今でもあなた達の内心の中に、五千年の中国の伝統文化の素朴さを感じることができます。

彼女 : そうです、だから私たちを見て、親近感がありますよね。

私 : そうです。共産党は、先祖が残してくれた良い遺伝子を壊すことはできません。

彼女 : そうですね。

私少年先鋒隊や共産主義青年団に入ったことはありますか？

彼女：両方とも入っています。

私：あなたは党員ですか？

彼女 : いいえ。

私 : 共産悪党は西洋からの悪霊です。ずっと私たち国民を殺してきました。初期に文化大革命があり、その後、六四事件があり、今は法輪功学習者の臓器狩りをやっています。自分で検索してみてください。私は「小喬」という仮名で、青年団と少先隊から脱退してあげますから、邪党に束縛されないようになります。

彼女 : わかりました、ありがとうございました。

　例3、共感しあう

　店頭でローストダックを買おうと並んでいたら、30代の女性に出会いました。私が香港出身だと知った彼女は「どうして香港人はいつも本土の人を見下すの？上司は香港出身で、いつも昇進させてくれないのよ」と聞きました。

　私は「あなたの上司は、あなたほどの見識がないから、あなたのことがわからないと思います。これは、あなたの上司のせいではないです。彼はあなたを本土の中国人と同じように扱っていたのです。いま、中国共産党の虚や、邪悪、戦いの支配下で、特に江沢民の時代は、国民の素質が非常に低くなったのです。しかし、あなたは違っていて、あなたは私たちの伝統的な中国文化の特徴を持っています。あなたを見てわかります。実際、中国本土には、あなたと同じように内包のある人も多くいます。法輪功学習者です」

　彼女は、ほっとしたようで、優しく抱きしめてくれ「今日、あなたと出会えて本当に良かったと思います」と言ってくれました。

　彼女が何年間も昇進できずに落ち込んでいる気持ちを深く感じたと同時に、心を知り尽くした友人をようやく見つけた安堵感を深く感じました。

　彼女は再び昇進について言及しました。

　彼女 : そうです。その職位をずっと待っていました。見逃してしまって、次のチャンスがいつになるかわからない。

　私：私たちの中国の伝統文化には儒教、佛教、道教があり、そのうち佛教と道教は空を重んじています。昇進への執着を放下して、自分の体が宇宙のようにとても軽く感じると思います。

　彼女 : わかりました。

私 : 私たち中国人には古来より修煉文化があり、根基が必要です。では『轉法輪』という本をご紹介します。誰もがこの本を理解できるわけではありませんが、あなたは理解できるでしょう。

　彼女：わかりました。必ず読みます。

　私：共産党は私たちの伝統的な道徳文化を破壊しに来たのです。それは西洋からきた悪霊です。「慧賢」の仮名で脱退して、悪党と別れさせます。

　彼女：分かりました。

　締めくくりの言葉

　師父は私達の人生の中でとっくに私達の衆生を救う能力、知識と経験を準備されました。私はいつも「恐れる仮相を拭い去り、人を救うことはあなたがこの世にきた使命で、あなたの本当の自分が、衆生の心と通じ合い、彼らにあなたを感じさせ、あなたを思い出させ、あなた達は何回も生まれ変わっている知り合いだからです」と自分に言い聞かせるのです。

　注：
　[1] 李洪志師父の経文：「二〇一三年米国西部国際法会での説法」