文／中国の大法弟子

　【明慧日本2021年2月10日】江沢民を訴えていた時のことを覚えていますが、「私たちは物事をまっすぐに考えるべきです」という、ある修煉者の体験談に励まされました。以前、それを書きましたが、今朝もこの文章を思い出して、気づいたことがあります。

　同修は文章の中で、次のように書きました。「江沢民を訴えた数人の修煉者が地元派出所に連行されました。ある同修は、江沢民を訴える告訴状が派出所に返送されたという話を聞いて、『あなたのものは派出所に返送されましたか、それとも実家に返送されたのですか？』と私に聞いてきました」

　「私は彼女に『最高裁判所と最高検察庁に郵送したのだから、どこにも返送されてはいけません。手紙に書いた宛先に送られるべき場所です。大法弟子は真っ直ぐに考えなければなりません。もし派出所に何かを郵送したいと思ったら、直接派出所の所在地を書けばいいのです。師父は私たちを、法を正す修煉の道に導いてくださっており、私たちは心に思っていることと口で言うことが同じでなければならないのです。私たちが遭遇するすべての厄介なことは、師父が按排してくださったものではなく、私たちとは関係がないのです』と話しました」

　物事をまっすぐに考えるというのは、非常に純粋な一念です。そのような純粋な心ですべてを行うことができれば、私たちの修煉は楽になり、多くの損失を避けることができるでしょう。

　私の理解では、争いが起きて、何かを処理しなければならないときに、誰が正しく、誰が間違っているのかという問題に巻き込まれてはいけないということです。その代わり、通常の概念にとらわれず、法に基づいて物事を見るべきです。ただ素直に問題を処理すべきです。

　少し前に、中国共産党は法輪大法を糾弾するように地元でネット署名活動を始め、私の職場では全従業員に署名を求めました。私は署名しませんでしたが、法輪大法は中国の法律でカルトとされている14の団体の一つではないという情報を同僚に送ることにしました。私は自分がすべきことをしたとはいえ、まだいくつかの不安がありました。上司に叱責されるのではないか、同僚が私に反旗を翻すのではないかと心配していました。振り返ってみると、このような考えに巻き込まれてはいけないし、恐れてはいけないことに気がつきました。大法を守るのは修煉者の責任です。同修の文章に書かれたように、私たちが遭遇するすべての厄介なことは、師父が按排してくださったものではなく、私たちとは関係がないのです。これは単純明快なことで、私はこのような心配をすべきではありません。常人も単純なことを複雑にしないと言います。

　師父は「師父には皆さんの一念、一挙一動からあなたの心が分かるのです。私は口ばかり達者で実際に行動しない人を好まず、ずる賢い人も好きではありません。私は純朴で足が地に着いた人が好きです。皆さんに長年の修煉を通じて、正しい面で知恵を増やしてほしいのですが、処世術、常人のことに関して、多く学んでほしくありません」[1]と説かれました。

　ずる賢い考えは、すべて人間の念だと実感しました。多くの人間の念を持っている時、どうやって法を実証することができるのですか？　人間の念が生じると、思考は複雑になり、トラブルも増えてきます。

　わずかな悟りですが、同修と交流したいと思います。適当でない所があれば、ご指摘をお願いします。

　注：
　[1] 李洪志師父の著作：『各地での説法十一』「二〇一〇年ニューヨーク法会での説法」