文／香港の大法弟子

　【明慧日本2021年4月1日】7年前から、92歳の劉さんは毎朝香港の新界にある公園に来て、グループ煉功や学法に参加しています。彼は、誰もが92歳だと思えないほど元気で輝いています。香港では法輪功の真実を知る人が増えるにつれ、法輪大法の修煉に加わる人も増えています。大流行の最中でも、香港の各煉功拠点の法輪功学習者たちは一日も休むことなく通い続けていました。

92歳の劉さんは毎朝、香港の新界にある公園に来て煉功しています

　修煉前の劉さんは多くの病気を患っていて、心身ともに崩壊寸前でした。若い頃から、彼は全身が病気で、扁桃腺の炎症で2度も手術を受け、肺の病気で入院したこともありました。年をとると体調がさらに悪くなり、年中風邪をひく彼は家族から、「ミスター風邪」と呼ばれていました。劉さんは医者を探し回りましたが良い結果が得られず、体を強くするために6種類の気功を学び、太極拳も数十年間行っていましたが、健康問題を解決することはできませんでした。

　新聞を読むことをきっかけに修煉に入る

　挫折して絶望していた時、劉さんは運命的に法輪大法に出会いました。彼は無料の「大紀元時報」や「明慧週刊」を愛読しており、法輪功が身体を強化し、真・善・忍が人を良い方向に導くことができると書かれている記事に共感を抱き、法輪功がきっと自分を助けてくれると確信しました。

　そこで、劉さんはボランティアの新聞配達員を通じて『轉法輪』を購入しました。読んだ後、本の良さに引かれた彼は、早速師父のすべての書籍を購入しました。「これは私が欲しがっていたものだ。必ず最後まで修煉し続けていく」と劉さんは言いました。

　劉さんはまた、修煉前はただ体を鍛えたいと思っていましたが、師父の経文を読んでから善人として努める道理と、より深い内包があることが分かったと言いました。人はなぜ病気になるのか？　病気って一体どういうことなのか？　なぜ修煉しなければならないのかなどの彼の一切の疑問に対し、法理がすべてを明かしてくれました。彼は師父のお言葉を思い出しました。「覚えておくべきことは、求めずともおのずから得る、ということです」[1]

　全身の病苦が消え、妻に心からの九文字を教える

　それ以来、彼は体を鍛える考えをやめ、ただひたすら本を読み煉功し、何も求めずに行っていくと、奇跡が起きました。「早かった!　私の病気は跡形もなく消えてしまった。当時、私の血圧は200を超えていたが、法輪功を修煉してからすべての病気がなくなった」

　法輪大法を修煉した後、心身の大きな変化に加えて、劉さんの人生観も変わりました。「以前の私はせっかちでかんしゃく持ちだったが、修煉のおかげで忍耐強く寛容になった」と劉さんは言いました。動きが不便な85歳の妻の世話以外に、彼は買い出しや料理をこなしても疲れを感じませんでした。また、彼はよく妻に「法輪大法は素晴らしい！　真・善・忍は素晴らしい！」という心からの九文字を唱えるように勧め、修煉していない妻に福をもたらしました。

　劉さんは毎日5時に起きて、法輪功の集団煉功に参加するために公園に行き、よく一番に着いていました。そして、彼はいつも街道で新聞を配り、観光客に真実を伝え続けていました。数年前、親族訪問のために大陸に戻ったとき、香港にいる妻との電話を切った直後に、公安当局から電話があり、「大陸ではくだらない話をするな」と警告されました。劉さんは、「中共は国民を厳重にコントロールしており、大陸に入った途端に監視され始めた。中共の独裁的な支配下では、国民には全く自由がなく、いつでも逮捕される危険がある」と語りました。

　90歳の高齢でパレードに参加し、大雨の中で全行程を歩み終える

　彼は、香港での法輪功の公開イベントを一度も欠かさずに参加し、約4時間に及ぶパレードの一つをこのように振り返りました。進行が始まって間もなく、突然の大雨に見舞われて、皆は雨具を着ずに進行し続けました。しかし、90歳の老人にとって、それが大きな試練でした。「終点まで歩み終えたとき、ずぶ濡れになっていて、確かに寒かった。しかし、どんなに辛くても最後まで持ちこたえなければならないと思っていた」。最後まで歩み終えた彼は、その過程の「味」を深く理解することができ、道程での師父によるご加持と支持に感謝していました。

　劉さんは、師父から授かった一切を言葉で表現することはできず、ただただ精進を持って師父のご恩に報いるしかないと言いました。最後に彼は、「最後まで修煉し、圓満成就するまで、真・善・忍の要求に従って行い続けていきたい」と述べました。

　注：
　[1] 李洪志師父の著作：『精進要旨』「法を学ぶ」