文／中国の大法弟子　　

　【明慧日本2021年5月9日】大学時代の同級生の娘さんがうつ病にかかり、いろいろな治療を受けても良くなりませんでした。私の同級生は法輪大法を修煉していたので、大法が良いことは知っていました。同級生は大法だけが助けになると思い、娘に法を読むように勧めました。娘はその通りにして、『轉法輪』を読むようになってから症状が改善しました。同級生は娘さんを連れて何度か私を訪ねてきました。私はその娘さんと分かち合い、彼女を励ましました。彼女の状況は改善され続けました。

　数日前、私の同級生は、彼女の娘が『轉法輪』を読むのをやめ、修煉をしたくないと言いました。その結果、彼女の状態は悪くなりました。私は驚いて、何があったのかと尋ねました。同級生の話によると、別の修煉者が娘に長春ケーブルテレビが電波ジャックされたことを話したそうです。（2002年3月5日、中国の長春で大法修煉者が長春ケーブルテレビを電波ジャックして、法輪功迫害の真実を明らかにする映像を放送しました）

　彼は、放送に参加した学習者はひどい拷問を受け、殺され、1人だけ生き残ったことを話しました。娘は怖くて眠れませんでした。娘は迫害されるのが怖くなり、『轉法輪』を読むことができなくなったそうです。

　私はその修煉者が娘さんに何を言ったかは知りませんが、その言葉で娘さんは怖くなり、法を学ぶことをあきらめたのです。

　私たちは、苦難の中にいる修煉者をどのように助けるか、注意しなければなりません。私たちが真実を明らかにするのは、人々に法輪大法を伝え、迫害がなぜ間違っているのかを理解してもらうためです。人々に大法の素晴らしさを伝え、中国共産党の邪悪な性質を認識させるために、人々の正念を起こさなければなりません。私たちは、正しいと思うことや素晴らしいと思うことを盲目的に行ったり言ったりすることはできません。

　長春ケーブルテレビによる電波ジャック事件は正義の行為であることは誰もが知っていますし、一部の修煉者は真実を明らかにした上でこのような話をしています。しかし、なぜ彼らが命をかけてやったのかを明確に説明する必要があります。迫害されて死んだというだけでは、怖くて誤解する人もでてきます。

　そういえば、7年前にもこんなことがありました。ある高齢の修煉者が尿毒症になり、週3回の透析を3年間続けなければなりませんでした。彼女の状況を知った私は、週に一度、彼女と一緒に法を学びました。『轉法輪』を読むだけでなく、「共産党についての九つの論評」も読みました。数週間後、彼女の状態は改善されました。週に一度の透析の回数も減りました。彼女は強くなり、自信もついてきました。

　私たちは彼女の病状がほぼ解決したと思いました。しかし、次に法を学ぶために彼女の家に行ったとき、彼女は入院してICUにいると聞かされました。

　後になって知ったのですが、その高齢の同修は馬三家に不当拘禁されていたそうで、その間に1人の修煉者と出会ったそうです。その間、その同修は彼女の家に泊まり込み、自分の経験をもとに彼女を説得し、命をかけて関を突破したのです。彼女の説得で、高齢の修煉者は人工透析をやめました。しかし、2日後には病状が急速に悪化してしまいました。彼女の家族にはICUの費用を負担する余裕はありませんでした。仕方なく治療を中止したところ、すぐに亡くなってしまいました。

　苦難に遭っている修煉者に手を差し伸べることは、確かに良いことだと思います。しかし、相手の気持ちを考えなければなりません。相手の立場に立って、自分の言うことにどう反応するかを考えなければなりません。自分の考えを基準にして、相手に強要するようなことはすべきではありません。

　また、他の修煉者について結論を出すことも避けなければなりません。他の修煉者の修煉状態を判断してはいけません。同様に、ある修煉者の言動が私たちの考えや理解と違っていても、その修煉者の修煉に問題があると言うべきではありません。

　つまり、何かあったときには、まず自分自身を見つめ直し、内に向かって修める習慣を身につけるべきなのです。他人の問題を指摘するのではなく、自分の執着を吟味することにもっと時間をかけるべきです。そうすれば、多くの不必要な争いや損失を避けることができます。

　現段階の個人的な認識であり、適当でない所があれば、、慈悲なる指摘をお願いします。

　【編集者注：この文章は筆者の個人的な観点を代表しているものであり、正しいか否かについては筆者個人が責任を負うものとし、読者は自身で判断してください】