　【明慧日本2021年5月9日】北京市房山区の法輪功学習者（以下、学習者）・李蘭強さんは4月23日の夜、法輪功迫害の実態が書かれた資料を配布していた際、中国共産党（以下、中共）の虚言に騙された人に通報され、現地の派出所の警官らに連行され、留置場に拘禁された。

　李さん（58歳男性）は北京師範大学卒で、海淀区太平路中学で数学の教師を務めていた。1997年10月、李さんは法輪功の修煉を始め、真・善・忍に従ってより良い人を目指している。中共による法輪功への迫害の中で、李さんは留置場、洗脳班、労働教養所、刑務所で拘禁されたことがある。

李蘭強さん

　1999年8月下旬、李さんは法輪功のために公平に一言を言おうと思って天安門広場に行った。「法輪功学習者なのか？」と誰かに聞かれた時に、李さんは「はい」と返事した。よって、李さんは派出所に連行され、15日間拘禁された。学校に戻ると、講義の資格を奪われ、学校の教学研究組のリーダーだった李さんは降格され、学校の大門の門番になった。このことに関して、多くの定年退職した教師は不公平だと思って、「これほど優秀な教師を、門番にまで降格して人材を無駄にしているのではないか」と校長に意見を言ったという。

　2001年12月の初め、李さんは学校側に騙されて洗脳班に20日間拘禁され、洗脳を強要された。その後、李さんが法輪功の信仰を依然として放棄していないことに気付いた学校側はまた警察と結託して家宅捜索を行い、1年6カ月の労働教養を李さんに強制した。この遭遇について李さんは次のように語った。2001年12月の初め、私は学校側に騙されて洗脳班に拘禁された。私を説得するように、同僚たちは次々と学校に洗脳班まで派遣された。洗脳班で、監視役の人員らは私を殴打したり、トイレに行くのを禁止したりした。私は3日間断食して迫害に抗議した。人員らは毎日宴会を開き、やたらに飲み食いをしていた。私はこのように20日間拘禁された。2002年2月、私は再び家宅捜索を受け、1年6カ月の労働教養を強いられた。私は理由を尋ねると、「煉功を続ける限り、労働教養にする」と言われた。「法律の根拠がありますか」と私は質問すると、「お前を労働教養で転向させる。お前に何ができるのか！」と警官に言われた。

　李さんは北京団河労働教養所に収容された。2002年12月のある晩、労働教養所の刑務官らは突然学習者に対してポケット検査を行った。李さんは刑務官の野蛮な行為に抗議したため、岳という刑務官に殴打された。李さんは「暴力をやめてください！」と言ったが、岳警官は「俺は警務官だ！　お前は私に何ができるのか！」と大声で叫んだ。

　2004年11月、李さんは学校で警官に連行され、再度2年6カ月の労働教養を強いられ、北京団河労働教養所に二度拘禁された。そこの教養所で、毎日児童椅子に十数時間にわたって座ることを強要され、少し動くとすぐに殴打された。長期にわたって座っていた人はお尻が潰瘍になった。熱い夏に狭い部屋に閉じ込められ、窓も閉められ、水も提供してくれなかった。水を頼むと濃い塩水だけを持って来た。

中共による拷問：長時間児童椅子に座ることを強制

　2016年4月20日、李さんは再度連行され、留置場に拘禁され、2017年2月9日に開廷された。裁判が終わって留置場に戻る前に、裁判所の警官数人が突然スタンガンで李さんを猛烈に電撃を与えた。李さんは即座に倒れ、重体となり壁に頭をぶつけて出血した。

拷問のイメージ図：スタンガンで電撃

　2017年10月27日、李さんは房山区裁判所に懲役3年の実刑判決を言い渡され、罰金7千元を科され、不当に3年拘禁され2019年4月19日、刑期満了して帰宅した。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）