【明慧日本2021年5月15日】(明慧記者・王英)米国務省は5月12日、中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害に参与した四川省成都市「610弁公室」の元主任・余輝を制裁すると発表した。
アントニー・J・ブリンケン国務長官 |
アントニー・J・ブリンケン国務長官は同日の記者会見で、「『2021年 米国外務・関連プログラム歳出法』第7031条(c)に基づき、四川省成都市のいわゆる『邪教問題の防止と対応する中央指導チーム』の元責任者・余輝に制裁を科すと発表する。 余輝は深刻な人権侵害に関与し、法輪功学習者(以下、学習者)を恣意的に拘束した。余輝とその直系親族の米国入国を禁止する」と述べた。
また、「我々は引き続きあらゆる適切な方式を検討し、中国やその他の地域で人権侵害に関わった責任者の責任を追及する」と述べた。
今年、38カ国の学習者は、中国の「610弁公室」人員のリストを各国政府に提出した。リストは、中国全土の各階層「610弁公室」の一部の関係者である9300人を収集したもので、法律に基づいて関係者とその家族の入国を禁止し、資産を凍結することを要求している。米国政府に提出されたリストには、「610弁公室」の元主任・余輝の名前も載せられているという。
于輝が成都「610弁公室」の主任を務めていた間、学習者は厳しい迫害を受けていた。 2001年11月、チベットの学習者・扎桑さんは四川省成都の自宅で、成都「610弁公室」漿洗街派出所の警官らに連行され、成都の郫県犀浦留置場に拘束され、不当に懲役3年の実刑判決を宣告された。刑務所で拘禁されている期間中、食事や宿泊環境が悪かったため、持病が再発した扎桑さんは、その後仮釈放されたが、2002年10月に自宅で亡くなった。56歳だった。