【明慧日本2021年6月9日】吉林省長春市の法輪功学習者・張敬元さん(以下、学習者)(48歳男性)は、2020年7月15日、地元の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官に連行され、家宅捜索を受けた。そして、2021年4月9日、張さんは不当に裁判を開廷された。
張敬元さん |
張さんは徳と才能を兼ね備える小学校の英語教師である。張さんが勤務している小学校の生徒と保護者たちはみんな、張さんが一日も早く解放され、学校へ戻れるよう待ち望んでいる。張さんの母親も毎日、息子の帰りを待っているという。
一、徳と才能がある英語教師
張さんは謙虚で勤勉で親孝行で、いつも「真・善・忍」の教えに従って自分に要求している。張さんは地質専門学校を卒業して、英語教師になった。
2002年、法輪功を学んでいる張さんの妻・任永平さんは、信仰を放棄しないため、農安県教育局に公職を解かれ、給料の支給を停止された。その後、予想外にも妊娠していた任さんは、法輪功の教えに従って、中絶をしなかった。夫妻は多くの人の反対を押し切った。2003年に、2番目の子供が生まれた。当時、当局の計画出産弁公室に3000元(約5万2000円)の罰金を科されたが、貧困な張さん夫妻はそれを支払えず、張さんの父親から3000元を借りて払ったという。
張さんは罰金を取りに来た計画出産弁公室の職員に、夫婦ともに職を失っていることを説明した。その職員は張さんたちの境遇に同情し、張さんに農安県が初めて英語教師を公募していることを教えた。そこで、応募した張さんは真面目に勉強し、試験に合格した。それから、正式な小学校教師になった。
二、親孝行な息子 家庭を大事にする夫
張さんの母親は病弱でよく入院していた。入院するたびに、張さん夫妻は入院費用を支払い、介護をした。親孝行な息子・張さんが連行されたことで老いた両親はかなりのショックを受けた。
妻・任さんは仕事を失って、家で子供2人の世話をしているので、張さんは家の大黒柱となっていた。張さんは自分の給料を全部妻に渡した。
三、20数人の学習者が同時に連行される
2020年7月15日朝、農安県政法委員会の書記と公安局局長は、農安県公安局と管轄する地域の派出所に命令を出し、大勢の警官を出動させ、学習者に対する大規模な連行行動を起こした。警官らは学習者たちの家のドアや窓を壊して侵入し、家宅捜索を行った。家にある法輪功関連の書籍や携帯電話、パソコン、現金などを押収し、20数人の学習者を連行した。
張さんは7月15日朝7時過ぎ、娘を送るために出かけようとした時、ドアアイ(のぞき穴)が見えないようにされたことに気づいたが、気にせずにドアを開けた。その途端、数人の警官が家に押し入り、張さんを地面に押し倒して手錠をかけた。妻と娘は一つの部屋に入れられ、出入りができないようにされた。その後、警官らは家の隅々まで家宅捜索を行い、法輪功創始者の写真6枚、法輪功の書籍数十冊、プリンター、パソコンなどの私物を押収した。
そして、一家3人はパトカーで農安県公安局に送られた。娘は押収したものが全部自分の家のものだと認めさせられ「認めないと母親を殴る」と脅迫された。娘は翌日に解放されたが、張さん夫妻は拘禁された。張さんは徳恵留置場に1カ月ほど拘禁された後、農安県留置場に移送された。
当時の張さんは身長180センチで体重85キロだった。しかし、弁護士は張さんと面会した後、張さんは痩せてしまい、60キロくらいしかないと話した。妻・任さんは7カ月間拘禁され、検察側に証拠不足の理由で不起訴になり、2021年3月4日に帰宅した。
四、陥れ、不当に裁判を開廷
2021年4月9日午前9時半、張さんと高曉岐さん(女性)、趙秀蘭さん(女性)、孫鳳仙さん(女性)、蔡玉英さん(女性)、于嬌茹さん(女性)、孫秀英さん(女性)、単為和さん(男性)の8人は、徳恵市裁判所に不当な裁判を開廷された。裁判所側は、家族が雇った弁護士の入廷を許可せず、法輪功を学んでいない証明書を持っていない家族の傍聴も許さなかったため、1人しか傍聴できなかった。家族たちと弁護士たちは法廷の外で裁判を聞いたが、裁判官・王栄富は「公開審判だ」と嘘を言った。
学習者8人は裁判所側が指定した弁護士を拒否し、家族が依頼した弁護士に弁護を求めたが、裁判官・王に拒否された。学習者たちの主張を裁判官・王は学習者にその権力はないと言った。法廷で学習者たちは罪を認めなかった。
午後、1時半、裁判を早々に終わらせた。学習者たちは農安県留置場に戻され、いまだに拘禁され続けているという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)