文/中国の大法弟子
【明慧日本2021年6月24日】(前文に続く)
善の心を持って人に接する
元々午前中の売上げは少なかったのです。春や秋には、多くの親やベビーシッターが乳幼児を連れて、お金を使わず、子供をぶらぶらさせたり、機械から機械へ這わせたりして、昼頃には家に帰ります。今までは、彼らはほとんどの場合、子供たちをロッキングカーに乗せるだけでした。
私は社長に、「いたずら城」のマンスリーカードと10回分カードの導入を提案しました。今までは、子供が小さいので、遊び方も分からないのに、そこまでお金をかけるのは不適切だと親たちは思っていました。今では、10分程度、子供を連れて体験させています。 私は「実は、いたずら城は、小さな子どもにも最適です。床が柔らかいので、子どもが転ぶ心配がないのです。 床はとても広いので、子供は自由に登ったり、歩いたりすることができます。子供たちはここで友達を作り、他の子供たちと話したりすることを学び、内向的で無口にならないように性格を鍛えることができ、またお互いに協力したり、譲ったりすることを学ぶこともできます」と勧めました。
そうすると、今までチケット代を恐れていた親たちも、子どものためにカードを作りました。
私は一人一人の子供の名前を覚えるようにしています。名前を呼ぶたびに子どもは喜んで「どうして私の名前を知っているの?」と聞きます。私はいつも笑顔で、「〇〇ちゃん(くん)は特別だから」と答えます。 または、「〇〇ちゃん(くん)はしっかりしている可愛い子だから」などと言うのです。励まされた子供は、その褒め言葉を大切にし、ますます良いほうに成長します。
実際、最近のサービス業は本当に経営し難いもので、人々のモラルは大きく低下しています。お客さんの中にもいろいろな人がいて、中には故意に粗を探し、きつい主婦もいて、ちょっと何かあったら大騒ぎしてなかなか止めません。元店長はかつてひどく罵られて、一時的に店を休業せざるを得ませんでした。親が喧嘩を売って思う存分自分の感情を発散し、大人がひたすら罵倒しているのを見て、子供は将来どのように成長するのでしょうか。まして、当店のルールに違反しているのは彼らであり、店長はそれを注意したにもかかわらず、親は聞く耳を持たないのです。そして、ビジネスをするために、トラブルが生じた場合は、経営側はお客さんに謝るばかりでした。場合によって店員はお客様に謝罪しなければならないだけでなく、解雇される可能性もあります。一部のかんしゃく持ちの店員は、怒って仕事を辞めたあとに、そのお客さんを見つけて喧嘩をしたり、殴ったりしました。
私は常に師父の法を忘れずに自分に言い聞かせています。「われわれ煉功者においては、トラブルが突然現われることがあります。その時、どのように対処すればよいでしょうか? 平素から慈悲に満ちた、和やかな心を保っていれば、問題が起きた時には、一息おいて余裕をもって、適切にその問題に対処することができるのです。日頃いつも慈悲の心を保ち、善をもって人に接し、何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません。したがって、煉功にあたっては、高い、もっと高い基準で自分を律しなければなりません」 [1]
私たち修煉者は、怒りを抑えるのではなく、最初から怒ったりせず平然としていられるよう保ちます。私たちの内心が穏やかであれば、相手も波風を立てることができないはずで、相補っているのです。
お客様のことを考える
私が店長になってから、社長はほとんど店に来なくなり、他の仕事に集中するようになりました。そして、PayPayとWeChatのパスワードを私に教え、スタッフの給料の支払いや、各種経費の支払いなどをすべて任せています。今まで、これらのことはすべて社長自らしていましたが、今は安心して私に任せています。
私が勤務に入る時はいつも売上げが多いのです。ある店員はいつも一生懸命お客様に勧めても、業績が良くなかったので、とても困惑していたようです。彼は私が自然体で、さりげなくお客さんに声をかけただけで、お客さんはおもちゃを買ったり、カードを作ったりしていました。彼は思わず「コツは何ですか?」と聞きました。
私は笑顔で彼に「私は強制的に販売することはありません。逆に私は、お客様の立場に立って、お客様の経済状況やお子様の状況に合わせて提案するだけで、最終的にはお客様自身に選んでいただくことが多いのです。お客様のためであり、自分の販売実績を完成させることを考えていません。節約できることは、お客様に繰り返し消費しないようにアドバイスをしています。お客様のお金を目当てにするのではなく、心を込めてお手伝いをしていることをお客様が実感していると思います」と言った後、同僚の彼は納得しました。
私は、「大法の師父は『問題を処理する時には、できるだけ善意を持って、人のために考えます』[2]と教えておられます。ですから、仕事をしているときも、販売しているときも、そのように実行しています。自分たちが消費するのと同じで、お金や時間、便利さなどを考えてあげれば、思いがけない結果が得られます」と言いました。
当店では天井と壁に十数個のスピーカーを設置しており、音響効果がとてもいいのです。私は大法弟子が創作した歌や音楽を選んで、店内で流しました。 早朝と夜のお客さんが少ない時間帯には、「威風戦鼓」、「除悪」、「九龍剣」などを放送しますが、お客さんが多いときは、「孫悟空」や「月光宝石」、「神話今成真」、「法輪天地旋」、「万古天門開」、「金光千手佛」などを放送します。これらの音楽に合わせて楽しそうに踊る子どもたちを見ていると、この数年間の仕事は無駄ではなかったと思いました。
世界中の人々が、法輪大法を理解し、法輪大法によって救われますよう、そして、子供たちが健康で幸せに成長するように心から願っています
(完)
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
[2] 李洪志師父の著作:『轉法輪法解』