【明慧日本2021年7月25日】(ワシントンDC=明慧記者・夏延初)約2000人の法輪功学習者(以下、学習者)が7月16日、米国首都ワシントンDCのナショナル・モールで「7.20反迫害集会」を開いた。集会では、米国の政府機関、非営利団体、宗教機関の代表者がスピーチを行い、中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害を非難した。彼らは演説の中で、学習者の偽りのない事実を伝え、真理のために立ち上がった勇気を称賛し、敬意を表しただけでなく、学習者がアメリカの自由に貢献したことにも感謝した。
「7.20反迫害集会」に参加する学習者たち |
今回の集会は、「中共ウイルス」とも呼ばれる武漢肺炎が発生して以来、ワシントンDCで行われた初めての大規模な反迫害集会である。例年、演説者たちが迫害を非難する際に「中国(中共)政府」と言うことが多かったが、今年は直接「中共」に矛先を向けた。
演説をするフランク・ガフニー氏 |
米国のシンクタンク「セキュリティポリシーセンター」の創設者兼会長であるフランク・ガフニー氏は、数百万人ものアメリカ人を代表して、学習者に対し「あなた達は、中共が、自由と自由な世界を愛するすべての人々に対して深刻な脅威を与えていることを理解させてくれました」と感謝の言葉を述べた。
ドイツ連邦議会議員のユルゲン・ブラウン氏 |
ドイツ連邦議会議員のユルゲン・ブラウン氏は、7月13日から15日まで開催された「国際宗教自由サミット」に出席するためにワシントンDCを訪れ、特別に16日の集会に出席することをスケジュールに加えた。 彼は、「中共は、世界の人権運動に対する脅威です。中共に迫害されているすべての人たちを、私たちは全面的に支援します」と述べた。
生体臓器狩りの犯罪について「反論する余地なし」
カート・ワースミュラー博士 |
また、学習者から生きたまま臓器強奪をする中共を非難することも大きなテーマとなった。米国国際宗教自由委員会(USCIRF)の政策分析責任者であるカート・ワースミュラー博士は、「USCIRFが最近発表した2021年の年次報告書で、2020年にも中国国内の学習者が、嫌がらせ、拘束、拘禁と拷問をされていることを取り上げました。また、国連の人権専門家は、中共による学習者の生体から臓器を摘出する恐るべき不道徳な行為に対して、重大な懸念を表明する国際報告書を発表しています。 臓器狩りのような犯罪は21世紀にあってはなりません。中共は創立100周年を迎えた現在、非難されるべき迫害の歴史に直面しなければなりません」と述べた。
ニーナ・シェア氏 |
ハドソン研究所のシニアフェローで、宗教自由センターの主任でもあるニーナ・シェア氏は、集会でのスピーチで、「過去の15年間、中共は生体臓器狩りの疑惑を否認し、真相を隠蔽してきましたが、今やその罪について『反論する余地なし』の状況になっています」と述べた。
人権迫害者への制裁
ブレンバーグ大使 |
ブレンバーグ大使は、「現在、『強制臓器狩りを制止する』という重要な法案が、米国議会で審議されています。この法案は、これ以上の強制的な臓器摘出を防ぐことができ、米国政府が臓器狩りに直接対抗する権限を拡大するもので、臓器購入に厳しい罰則を科し、臓器売買や強制的な臓器狩りを支援する国の個人や政府官員に制裁を科し、臓器移植外科医を養成する米国の機関に報告を義務付けるものです」と述べた。
アニー・ボヤジャン氏 |
米国の人権団体「フリーダムハウス」の唱導部主任アニー・ボヤジャン氏は、次のように演説した。「私たちは、米国政府がイギリス、カナダ、EUと協力して、学習者への迫害に関与した者を含む人権侵害に関与した中共官員に対する制裁を評価します。また、香港の人権の悪化をもたらした政府関係者に対する制裁を歓迎するとともに、学習者や他の宗教の人々を虐待した者への制裁を働きかけています。フリーダムハウスは、学習者をはじめ、中共によって迫害されているすべての人々を支持します。皆さんの勇気に感謝するとともに、すべての人が宗教と信仰の自由を含む基本的な権利を自由に行使できる日が訪れることを待ち望んでいます」
ウェンディ・ライト氏 |
「クリスチャンフリーダムインターナショナル」の代表者ウェンディ・ライト氏は、中共による法輪功への迫害を知ったのは2006年だという。彼女は「犠牲者が犯罪の存在を証明するのではなく、中共が生きたまま臓器を摘出していないことを証明する責任があります」と述べた。
デデ・ラウガセン氏 |
「迫害されているクリスチャンを救う連盟」の事務局長デデ・ラウガセン氏は、「中共は、邪悪な国際犯罪組織です」と強調したほか、自分はコロラド州の普通のアメリカ人の母親だが、法輪功のために祈っていると述べた。
マクドネル氏「世界は真・善・忍を必要としている」
フェス・マクドネル氏 |
「カタルティスモス・グローバル」の唱導部主任で、元宗教と民主研究院の宗教自由主任フェス・マクドネル氏は、スピーチの冒頭で、集会に掲げられた「世界は真・善・を必要としている」の横断幕を賞賛し、学習者の偽りのない事実を伝える勇気を称賛し、「迫害されて22年間、中共の触手が世界中に伸びている現在も、学習者たちは、ずっと真理を堅持し続けており、欧米で起きている嘘に直面しても、あなた達は依然として真理を貫きました。アメリカで真相を広めて頂きありがとうございます」と述べた。
彼女はまた、「私たちは、共産主義がアメリカにいる便利な愚か者を利用して、アメリカを崩壊させようとしている時期にいます。私たちは皆さんをサポートできるように、そして世界中のすべての弱者たちをサポートできるように、アメリカを強くしなければなりません。ですから、私は心の底からあなた方(学習者)に感謝しています」と述べた。