文/中国の大法弟子
【明慧日本2021年7月29日】私は幼いころから臆病で修煉してからも恐怖心が重く、迫害後は毎日びくびくしていました。法輪功を修煉しているので、迫害が最も厳しかったころは正念をもって歩むことができました。しかし恐怖心の本質と根本的な執着を取り除いていないので、よくない考えが多く、党文化の中で自分で自分を怖がらせていました。その後、迫害の中でしっかりできていなかったことが原因で、10年近く意気消沈していました。
以前、明慧ネットの中国で起きている迫害や時事などの総合報道を見るのが怖く、見れば見るほど「自分も迫害される」という考えがどんどん強くなっていきました。この時の私には正念が全くなく、全体学法に参加するのも拒んでいたのです。これは自分ではないと否定し発正念もしていますが、観念がなかなか変えられません。よくない考えもどんどん湧いてきて、衆生を救うことにも影響が出ていました。
最近この状況を突破することができ、総合報道を読むことで正念が湧いてきたのです。
まず自分の観念を突破できたことです。20年余り修煉してきましたが、いまだに『轉法輪』を一通り暗記できず、今は第三講までやっと進みました。嫉妬心により、姉に比べて進度が遅れているので一層法の暗記を諦めようと思っていました。しかし労働教養所に拘禁されている何年間は、法を暗記することで断食して乗り越えられたと思うと懐かしく感じます。今でも進度は遅いですが、常に肝に銘じているので思い出した時には暗記するようにしています。そのおかげで今は心が穏やかになり、主意識も強くなり心が動揺することも少なくなりました。以前の私は短気ですぐに怒り出しました。しかし今は我慢できるようになり、時には耐え切れずに泣き出すことはあるものの、すぐに涙を拭いて法を勉強するので、いつの間にか心が晴々とします。また何かあった時には師父に話すようにしています。
次は発正念で突破できたことです。以前発正念するとき、よく眠くなりました。2003年にある同修が私に、「発正念しているとき頭がふらふらと動いている」と教えてくれました。それを聞いたとき、とても恥ずかしくなったのです。その後、手が、がくがく倒れたり蓮華手印がしぼんだり、ひどいときは寝てしまっても全く気付いていません。まわりの同修に責任感がない、衆生を救う願望がないと言われていましたが、根本的には解決しませんでした。最近まじめに法を暗記するようになってから、発正念においても本質的な突破がありました。発正念時、自分が宇宙のように広大な存在になったような感じがします。以前は自分に功能があるかどうか不信感を持っていたので、控えめに発正念していました。しかし今では、正々堂々と自信をもって強い正念を発しています。師を信じ法を信じているから、自然と強い正念が出てくるのです。
それから、私は真剣に『共産党についての九つの論評』を読みました。『共産党についての九つの論評』が出版されたばかりのころ、十数回も読み通しましたが、その後全く読まなくなり、本を広げてもぱらぱらとページをめくるだけで、内容が全く頭に入っていません。
先日部屋を片付けているとき、ふと『共産党についての九つの論評』が出てきました。最近中国での迫害の形式が厳しくなり、それにつられて私も怖くなりました。この恐怖心は邪悪に無理やり押し付けられたものだと気づいているので、それを滅するためにも『共産党についての九つの論評』を読むべきだと気づきました。
本を読んでいくうちに自分の中にある党文化に気づき、恐怖心の形成過程がわかり、党文化に毒害されている周りの常人の身のこなしを見て、彼らがかわいそうに思えてきました。本当の元凶は邪党なのです。これらのことがわかると慈悲の心が生じ、笑顔で世間を見ることができました。
今では、総合報道を読んでも、以前とは全く異なる心境です。昔は悪が横行して邪悪による迫害しか目に入らず、そして自分もそれに怯えていました。しかし今は邪悪が間もなく滅亡し、人々の心をコントロールできないから脅威を表していると理解しています。私はそのことを目にしたら、修煉者の正念を維持し、現れたマイナスの念を否定し、そのマイナスの念の元を見つけ根絶していきます。