【明慧日本2021年8月8日】広東省のシニアエンジニアで法輪功学習者・曾加庚さん(79)は不当に拘禁されて2年以上経った。迫害されて血圧は240mmHgに達し、両耳はほとんど聞こえなくなり、両目もぼやけた状態になった。しかし、7月28日、広州市海珠区裁判所に懲役5年、罰金1万5千元を科された。
曾加庚さん |
曽さんは広州珠江タイヤ有限会社の元シニアエンジニアで、中堅技術者であった。曽さんの家系の人々は皆高血圧の病歴があり、曽さん自身も子供の時から体調が悪かった。法輪功を修煉した後、元気になり、ここ20年以上、注射をしたり薬を飲んだりしたことがなかったという。
広州市公安局公共交通支局は曽さんがサーバーを使って法輪功迫害の真相を伝えたと疑い、2019年7月10日、曽さんを連行した。同年8月16日、広州市検察院は曽さんを逮捕した。
2カ月拘禁された後、同年9月、曽さんの血圧は190mmHgに達した。病院で検査された結果、病状が深刻だったという。
広州市第一人民病院による診断証明書 |
広州市当局は曽さんの病状を知ったにもかかわらず、医療のための釈放を拒否しただけではなく、曽さんを裁判にかける一連の動きを加速した。
弁護士は検察庁で曽さんが尋問された録画のコピーができるようになった。録画によると、警官が尋問したことや尋問で得たことは警官が記したことと相違していたことが分かった。例えば、「連行された時に体に何を携帯していたのか。wi-fi送信機はどこから入手したのか。法輪功を広めたことがあるのか。 どうやってwi-fiを使って法輪功を広めたのか? 家宅捜索時、家から書籍や資料、パソコンなどを見つけ出したのか」などと警官に尋問されたが、曽さんは最初から最後までずっと黙っていたにもかかわらず、警官は以下のような内容を記した。
「白色のwi-fi送信器を携帯していた。wi-fi送信機は市場で誰がか渡してくれたもの。wi-fi送信機を使って法輪功の内容だけを送信した。外出していた時に常にwi-fi送信機のスイッチをONにしていた。家から書籍や資料などが見つけ出されて、詳細はリスト参照」など。
曽さんに関する書類はもう一つ「秘」と書かれたものもある。弁護士はその「秘」と書かれた書類を閲覧できるように交渉したが、ずっと拒否されていた。
2020年8月17日、曽さんに対して海珠区裁判所は一審の裁判をオンラインで行った。裁判は午後5時まで続けられたが、曽さんの体の調子が悪化したため、裁判は中止された。同年9月23日、第二審を開廷した。それ以降、曽さんの健康状態は悪化し続けた。しかし、当局は弁護士と曽さんの家族の合法的な訴えを断り続けていた。
7月28日、海珠区裁判所は曽さんに懲役5年の実刑判決と罰金1万5千元を強要した。