文/中国の大法弟子
【明慧日本2021年8月16日】私はかつて、法輪大法を信じているという理由で、中国共産党に連行され、家宅捜索をされたことがあります。私が拘禁されている間、一人の修煉者だけが私の家族と連絡を取り合っていました。また来るかもしれません。それは誰なのか? 推測に推測を重ねた結果、ドアをノックする音が聞こえてきたのでドアを開けてみると、実は彼女だった、というわけです。
なぜ、彼女は隠れていなかったのか? 私は彼女以外のすべての同修のこともを思い浮かべました。彼女のことを考えたら、きっと最低でも半年は会えないだろうと思っていました。彼女は私たちの地域で最も臆病な人だったからです。
この修煉者は、以前から法輪大法に良い印象を持っており、大法は素晴らしいと思い、大法が迫害されている事実を理解して、彼女は修煉を始めました。
しかし、彼女は敢えて真相を伝えるプロジェクトに参加せず、あちこちで少し手伝っていただけでした。
彼女は臆病な目をしていて、いつも言い逃れをしていました。真実を明らかにできないことに不安を感じていたのです。
そんな状態がずっと続いていたので、私は彼女が人間的な観念や執着を持っていると感じ、彼女を批判したり見下していました。しかし、彼女は純粋で人が良かったので、決して動揺することなく、謙虚に話を聞いてくれました。それが自分のためになることを知っていて、よく私に感謝してくれました。
彼女は私を見て驚き、喜び、私の手を強く握って離そうとしませんでした。彼女は、「私は8回ほどここに来ましたが、誰もいませんでした。私と地元の修煉者たちは、あなたは刑務所の中にいても、きっとうまくできるだろうと信じていました。私たちは、あなたのために正念を発しました」と言いました。
私は、「ある時、刑務所で昼頃、正念を発したことがありますが、自分の力では出せないような強いエネルギーを感じました」と答えました。皆さんが私を助けてくれて、私たちのエネルギーが融合したのだと思いました」と答えました。
また、彼女は私のために弁護士を雇ったことも話してくれました。「あなたの家族に弁護士費用は私が負担しますと伝えている」と彼女は付け加えましたが、彼女自身はとても倹約家でした。
私は家族が弁護士を雇うとは思っていなかったので、自分で弁護するつもりでした。彼女の行動を聞いて、私はようやくサポートを得られたと思いました。彼女は隠れていたわけではなく、私のために名乗り出てくれたのです。なんて親切な修煉者なんでしょう。
しばらくの間、同修である彼女は私の手を強く握りしめ、たくさんの励ましの言葉をかけてくれました。また、自分に何が足りないのかを聞いてくれました。なぜなら彼女は、私たちが連行されたり刑務所に送られたりするのを見て、危険を冒してまで、困難の中で真実を伝え、人々を救うことがとても難しいことだと思っていたからです。 しかし、何年もかけて私たちは乗り越えてきました。
多くの同修が連行され、重い判決を受けましたが、彼らは中国共産党に服従することも、罪を認める書類に署名することもなかったのです。もし罪を認める書類に署名すれば、2年の減刑を受けられるのです。釈放された人たちは、迫害の様子を人々に伝え続けました。
彼女がようやく私の手を離したのは、帰ろうとしたときだったのです。 私の手は、彼女に握られたことで、すでに赤くなって痛んでいました。 しかし、彼女のサポートは、私に力と温もりを与えてくれました。何年経っても、彼女のことを思い出すと涙が出てきます。