文/北京の大法弟子
【明慧日本2021年8月22日】数日前、私が住んでいる住宅地を管轄する国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官が、我が家に2度目の訪問をしてきました。数カ月前の最初の時と同じように丁寧に対応してくれましたが、どうしてまた来たのか不思議でなりませんでした。これは嫌がらせではないのでしょうか?
前回の訪問では、中国共産党が仕組んだ「天安門事件」のことや、私が法輪大法を修煉して得た効果などを彼に話しました。帰り際に「家で修煉すればよい」と言われました。
再び警官が家に来ると聞いて、私の鼓動は高まりました。しかし、私は悪に勝つことを決意しました。そして、彼を家に迎え入れたのです。
その警官は、自分の態度と意思を表明しました。警官は「この修煉(法輪功)が良いことは分かっていますから、家で引き続き修煉してください。私はこれまで何度もあなたに促してきましたが、今日は、はっきりとした答えを出してください。あなたは保証書に署名するつもりですか?」と言いました。
保証書にサインできないことはわかっていましたが、彼と直接議論して罠にはまりたくなかったのです。そこで、代わりに質問してみました。「この住宅地にはたくさんの人がいます。なぜ私だけを選んだのですか? 政府は『信教の自由』を言っていましたか?」
彼は答えられなかったので、私は話題を変えました。驚いたことに、この若い警官は読書家で勉強熱心だったのです。私たちは、アインシュタインと記者の会話の中で、創造主とその知恵、中国共産党が政治運動で行った「大躍進」や「文化大革命」、「1989年6月4日の天安門事件」などの悪行について話しました。警官は「祖父や父がその時代を生きてきたので、家でもよく話し合っていました」と言いました。
私は、最近の出来事として、周永康や多くの「610弁公室」の警官が受けた報復について話しました。
1時間半が過ぎた頃、彼は時計を見始めました。私は、彼は何を待っているのだろうかと思っていました。その時、私は思いつきました。
最近、地元の修煉者たちが『明慧週刊』の記事について議論していました。その記事では、2人の修煉者が警官に罵倒されていました。1人は「自分への侮辱だ」と言いました、警官は彼を殴りました。もう1人の修煉者は「大法への侮辱だ」と言ったので、それ以上の拷問は受けませんでした。この話は、苦難を正しい視点から見るべきで、大法に基づいて考えると異なる結果が出るということです。
私の今までの会話は「サインを強要しないで」、「迫害しないで」などと「私」に焦点を当てていたことに気がつきました。私は、法に基づいて考え行動すべきなのです。
私は冷静に「とても重要な言葉があります」と彼に言いました。彼は緊張して私を見ました。
「今日、私がサインすれば、あなたは自分の任務を果たしたことになります。人間界にはすべてを記録した書物があり、天界にもすべてを記録した書物があります。もしあなたが大法の修煉者を良く扱い尊重し、この大法が全宇宙を創造したのだとしたら、考えてみてください、あなたはどのような福報を受けるのでしょうか?」
「大法」と「宇宙」という言葉が、私の口から出た途端、環境が清まりました。彼は一瞬ためらいましたが「もう遅くなってしまいました、仕事のない時にまた話しましょうか? 話したいことがたくさんあります」と言っていました。私はそれに同意しました。
その夜、私ははっきりとした夢を見ました。青い空に長くてきれいな旗がたくさん半円を描いています。それは縁起の良いとても素晴らしい光景でした。その夢は師が私を励ましてくれているのだと思っています。その一歩を踏み出した時、私はようやく「自己防衛」の壁を越えて「無我」の境地に入ることが出来たのです。