【明慧日本2021年9月7日】河北省唐山市の法輪功学習者・劉維立さん(70代)は、法輪功を学んで20数年来、法律を守り、人に善を持って接し、真・善・忍に従って自分に要求してきた。しかし、2021年7月20日、善良な劉さんはラン南県裁判所で懲役10年を宣告された。現在、劉さんは控訴中である。
2020年8月12日朝6時過ぎ、豊南公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と女織寨派出所の警官らは劉さんの自宅に押し入り、劉さんを女織寨派出所に連行した。警官は劉さんの家を家宅捜索し、法輪功の書籍や法輪功創始者の写真など、多くの私物を押収した。その後、警官は劉さんを病院へ連れて行き、身体検査を受けさせた。検査で、劉さんの心拍数が1分間に40数回しかなかったので、留置場の入所ができず、夜9時過ぎに、警官は劉さんを自宅に送り帰した。
同日、唐山市豊南区、豊潤区、路南区、天津市寧河区の警官50~100人が出動し、50数人の法輪功学習者に対して、連行や家宅捜索を行った。その後、劉さんを含む学習者13人がラン南県裁判所に起訴された。
2021年7月20日、唐山市ラン南裁判所は13人の学習者に対して不当な裁判を開廷し、法輪功学習者の家族に傍聴を許さなかった。裁判を急いで進ませ、2日間の裁判を半日で終わらせた。法律を軽視し、形だけの裁判だったのだ。
裁判の終わりに、劉さんは懲役10年の判決を言い渡された。裁判官は劉さんに「罪を認めるか」と聞くと、劉さんは「私は無罪です」と大声で答えた。
裁判の前、劉さんは法律援助の弁護士を必要かどうかを聞かれ「要りません。自己弁護します」と言った。しかし、裁判になると、裁判所は指定した法律援助の弁護士を入廷させた。この弁護士は事前に、劉さんと一度も会ったことも、話したこともなかった。そして、法廷では劉さんの自己弁護は許されなかった。
劉さんは法輪功を学んでから心身ともに健康になり、妻は「劉維立は法輪功を学んで本当に変わった」と言っていた。
兄弟が多くて、家の経済状況も良くなかった劉さんは、金銭を特別に重く見ていた。利益を少しでも失うと心が痛み、いつも人と争っていた。当時、工場で働いていたとき、劉さんは、どんな小さなことでも怒り出したので、同僚たちは劉さんのことを怖がっていた。人とよく喧嘩をする劉さんに対して、妻はいつも我慢していた。長年、人と争い、喧嘩をした劉さんは人を傷つけ、自分も傷つき、若いときから重い胃病を患った。
法輪功を学んだ後、劉さんは「人には、それぞれの運命があるし、本当に自分のものなら、失わず、自分のものでなければ、欲しくても自分のものにならない」という理がわかった。そのため、金銭への執着が無くなり、短気な性格を直し、健康な体を得た。劉さんは法輪功の要求に従って自分を律し、トラブルに遭うと、自分の不足を探し、一歩下がることにした。
ある日、唐山市建設道路を、1台の乗用車が猛スビードで走っていたが、歩いている劉さんにぶつかった。若い夫婦が恐る恐る、車から降りて、泣きながら、意識不明の劉さんに「早く起きて。目を覚まして」と呼びかけた。そして、目が覚めた劉さんは、自分で起きようとし、若い夫婦に「私は大丈夫です。行ってください」と言った。若い夫婦は劉さんに500元(約9000円)を渡したが、劉さんは断った。しかし、夫婦は無理やり劉さんにお金を渡し、車に乗った。劉さんは足を引きずって追いかけ、お金を返した。
また、ある日、唐山市復興路五金城付近で、1台のワンボックスカーがUターンしたとき、いきなり劉さんが乗っているミニトラクターにぶつかった。ワンボックスカーの人がすぐ、ひっくり返したトラクターを立て直し、劉さんを中から引っ張り出した。そして、劉さんは「私は大丈夫です」と言って、1元も取らずに、彼らを行かせたという。