【明慧日本2021年9月21日】(黒龍江省=明慧記者)黒龍江省尚志市の法輪功学習者(以下、学習者)・範淑英さんは、不当に懲役3年の実刑判決を宣告され、黒龍江省女子刑務所で迫害された。2019年1月に解放された時の範さんは虫の息の状態に陥っていた。2021年9月の初め頃、範さんは亡くなった。53歳だった。
22年続く中国共産党による法輪功への迫害の中で、範さんは迫害の実態を人々に伝えたとして何度も連行され、労働教養を強いられ、不当な判決を言い渡された。2000年12月27日、範さんは北京に陳情に行ったが、12月28日に天安門広場で連行され、尚志市公安局によって地元に連れ戻され、尚志市留置場に拘束された。その後、1年の労働教養を強いられ(2001年1月1日~2001年12月30日)、2001年の旧正月18日にハルビン万家労働教養所に送られ、肉体的にも精神的にもひどい迫害を受けた(全身に疥癬ができた)。当時、範さんの家には足が不自由な夫と、学校に通っていた幼い娘が残された。
2003年4月26日、範さんは路上を歩いている時、尚志市公安局の警官らにより留置場に連行された。連行される理由について、警官は、範さんが法輪功迫害の真実の資料を配布したことを、ある「市民」から通報されたと口実したが、その「市民」は実際には警官であった。範さんは断食で迫害に抗議した後、瀕死の状態になり、海外の学習者も電話をして範さんの解放を要求した。警官は「海外も知っている。留置場で死んだらまずい、責任を取りたくない」と言い、家族に保釈金2000元を払わせて、5月8日に範さんを自宅に送った。
範さんは十数日間自宅で療養し、基本的に回復して再び仕事ができるようになった。尚志市公安局の警官は、範さんの命の危険が無くなったことを見て、3年間の労働教養を科し、2003年5月29日、範さんを自宅から万家労働教養所に連行した。
2015年9月24日午前6時頃、尚志鎮第二派出所の警官らは、学習者の範さん、杜暁華さん、劉淑香さん、陳春玲さんをそれぞれの自宅から連行し、ハルビン市鴨子圏留置場に送り込み、15日間拘束した。
2016年2月18日、学習者・範さん、劉淑香さん、陳春玲さん、黄欣欣さん(男性)の4人は、尚志市帽児山鎮の蜜蜂屯で迫害の実態を伝えていたところ、蜜蜂屯の党書記に通報され、帽児山鎮派出所の警官らに連行された。その後、尚志市の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の関係者も迫害に加わった。
当時、上記の3人の女性学習者はハルビン第一留置場に拘禁され、3人とも別々に拘禁されていた。黄欣欣さんは尚志市第一留置場に拘禁されていた。
範さんら4人の学習者は、4カ月以上にわたって不当に拘禁された後、同年7月頃、尚志市裁判所で不当な裁判を受けた。法廷では、蜜蜂屯の党書記と数人の村民が出廷して「証言」した。その後、4人は懲役3年の実刑判決を言い渡された。範さん、劉淑香さん、陳春玲さんは黒龍江省女子刑務所に入れられた。
2019年の初め頃、迫害され虫の息となっていた範さんは、黒龍江省女子刑務所から釈放され帰宅したが、2021年9月初旬に亡くなった。