【明慧日本2021年11月4日】黒竜江省鶏西市の法輪功学習者・周克銘さん(53歳男性)は、2021年4月23日、鶏東県裁判所によりオンラインで不当な裁判を開廷された。その後、周さんは懲役4年と罰金5万元(約89万円)の判決を言い渡された。そして、2021年10月19日、黒竜江省呼蘭刑務所に収容された。
鶏西市鶏冠区在住の周さんは、1998年末から法輪功を学び始めた。それから、法輪功の教え「真・善・忍」に従って自分に要求した周さんは、心身共に健康になった。
2020年10月12日、周さんは鶏西市公安局鶏冠区支局の鉄西派出所の警官に侵入されて連行され、家宅捜索を受けた。その後、鶏西留置場に拘禁された。
2021年4月23日、鶏東県裁判所はオンラインで周さん、学習者・包万明さん、滕淑麗さんに対して、不当な裁判を行った。3人の学習者たちの家族は傍聴した。法廷で包さんの弁護士が弁護を行い、3人の学習者も自己弁護を行った。
鶏東県検察庁の公訴人・劉春波(女性)は、法廷で3人の学習者に罪を被せるいわゆる「証拠」を挙げた。
周さんは「公訴機関につけられた罪の根拠がありません。人々に法輪功が迫害されている事実を伝えるため、法輪功迫害の資料を配りました。この行為は人に危害を与えていません。しかも、配布した資料の数が『証拠』として出された数と合っていません」と述べた。
弁護士は法廷で「訴訟の手順が法律に違反しています。学習者たちは鶏東県に住んでいないため、鶏東県裁判所で裁判をやるべきではありません。法輪功は邪教だと法律には書かれていません。公訴機関は当事者が法律や法規を破壊したとしていますが、証拠を提供していません。案件の受理や立案の手順も規定に従っていません。公安機関の捜査、押収及び召喚の過程には法律違反の行為がありました。当事者は主観的に法律の実施を破壊しておらず、その行為も社会に危害をもたらさなかったのです」と述べた。
弁護士の弁護と学習者たちが自己弁護をしている際、主審裁判官に何度も妨害された。
法律を無視した裁判所は、周さんに懲役4年と罰金5万元、包さんに懲役9年と罰金10万元(約178万円)、滕さんに懲役7年と罰金8万元(142)の判決を下した。その後、学習者3人はともに控訴したが、鶏西市中級裁判所に却下された。
そして、2021年10月19日、周さんは刑務所に送り込まれた。
周さんはかつて、4年の判決を下され、前後に鶏西哈達刑務所、鶏西刑務所、牡丹江刑務所に収容され、迫害を受けた。
2002年11月2日、周さんは鶏西市公安局鶏冠区支局、西山派出所の警官に連行され、派出所で尋問を受けて2日後、第一留置場に送られ、1年2カ月間拘禁された。留置場では30数平方メートルの部屋に40人以上を入れ、1日2回の食事は窝頭(とうもろこしの粉を水でこねて蒸した食べ物)とスープだけだった。留置場で周さんはトイレに行くことを制限され、時々夜中にも労働を強制され、真冬に窓を開けたまま冷たい水をかけられた。
拷問のイメージ図:水をかけられる |
2003年10月、周さんは鶏西市鶏冠区裁判所に懲役4年の実刑判決を宣告された。そして、2004年1月、鶏西哈達刑務所に収容された。その後、鶏西刑務所に移送されたが、2004年3月、また、牡丹江刑務所に移された。
牡丹江刑務所に拘禁された学習者たちは朝6時~夜6時まで、奴隷労働を強要された。法輪功への信仰を放棄しない学習者に殴打、スタンガンで電気ショック、独房に拘禁などの迫害を加えた。周さんは刑務所の迫害により、血便、歩行困難になったという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)